« 白砂峠を越えて尾瀬沼へ(連載第2話) | トップページ | 霜化粧の晩秋大江湿原から(連載第4話・完) »

尾瀬沼夕景(連載第3話)

 秋の日はつるべ落とし。4時を過ぎると日差しはもう斜光ぎみです。三本カラマツを見下ろす北岸道の高台に上がってみると、東岸一帯のカラマツ林や長蔵小屋、そして大江湿原の草紅葉が西日に照らされていました。カラマツ黄葉のグラデーションが映え、快晴ならではの立体感ある夕景です(2011年10月18日午後4時半頃)。

P1170954

▽戻って三本カラマツの袂に立って見上げると、カラマツ黄葉がいっそう輝いて見えます。刻一刻と日が傾いて、どこでどう写真を撮ればいいのか迷います。(午後4時半頃)
R0021125_1

▽迷ったときは定番の長蔵小屋裏ビューポイントへ。風はわずかでしたが、湖面はさざ波立ち、逆さ燧は期待できません。
R0021118

▽三本カラマツに日が当たる最後の瞬間を狙ってみようと、待ち構えます。日の陰った部分がぐんぐん広がってきて、16時44分頃、なんと三本カラマツだけを照らす強烈なスポットライトになりました。
P1170967
 一直線の光を浴びていた時間はわずか2分足らず。太陽は、この場所から見て燧ヶ岳の左裾、ちょうど尾瀬ヶ原の方向へと沈んでいきました。

P1170978
 晴れすぎて、期待した夕焼けは現れず。5回におよぶ今年の夕焼け狙いは、こうして完敗確定となりました。(午後5時15分頃)

  ★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

▽小屋に戻って夕食。尾瀬沼ヒュッテの食事は、山小屋とは思えない豪華なもの。ご飯と味噌汁のおかわり自由もうれしいサービスです。
P1170982

 夜のとばりにつつまれたヒュッテ前のデッキに出て見上げてみれば、満天の星。流れ星も見えました。風もなく穏やかな夜ですが、冷え込んでいます。夕焼けを返上しての快晴の空、どうかこのまま雲が出ず朝になりますように。

 つづく…。

*【見出し記事】 降霜の尾瀬沼大江湿原にて(第482号)

(第485号)

|

« 白砂峠を越えて尾瀬沼へ(連載第2話) | トップページ | 霜化粧の晩秋大江湿原から(連載第4話・完) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 尾瀬沼夕景(連載第3話):

« 白砂峠を越えて尾瀬沼へ(連載第2話) | トップページ | 霜化粧の晩秋大江湿原から(連載第4話・完) »