尾瀬沼夕景(連載第3話)
▽戻って三本カラマツの袂に立って見上げると、カラマツ黄葉がいっそう輝いて見えます。刻一刻と日が傾いて、どこでどう写真を撮ればいいのか迷います。(午後4時半頃)
▽迷ったときは定番の長蔵小屋裏ビューポイントへ。風はわずかでしたが、湖面はさざ波立ち、逆さ燧は期待できません。
▽三本カラマツに日が当たる最後の瞬間を狙ってみようと、待ち構えます。日の陰った部分がぐんぐん広がってきて、16時44分頃、なんと三本カラマツだけを照らす強烈なスポットライトになりました。
一直線の光を浴びていた時間はわずか2分足らず。太陽は、この場所から見て燧ヶ岳の左裾、ちょうど尾瀬ヶ原の方向へと沈んでいきました。
晴れすぎて、期待した夕焼けは現れず。5回におよぶ今年の夕焼け狙いは、こうして完敗確定となりました。(午後5時15分頃)
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
▽小屋に戻って夕食。尾瀬沼ヒュッテの食事は、山小屋とは思えない豪華なもの。ご飯と味噌汁のおかわり自由もうれしいサービスです。
夜のとばりにつつまれたヒュッテ前のデッキに出て見上げてみれば、満天の星。流れ星も見えました。風もなく穏やかな夜ですが、冷え込んでいます。夕焼けを返上しての快晴の空、どうかこのまま雲が出ず朝になりますように。
*【見出し記事】 降霜の尾瀬沼大江湿原にて(第482号)
(第485号)
| 固定リンク
コメント