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2011年10月の13件の記事

霜化粧の晩秋大江湿原から(連載第4話・完)

 夜明けの風景を見落としてなるものか、と思い、4時半に起きて5時には部屋を出ました。しかし、まだ外は真っ暗で寒いため、小屋の玄関にて薄明を待ちます。霜はうっすら出ているだけのようです。5時半を過ぎ、空が明るくなってきたので、大江湿原に出てみました。

▽大江川の橋から尾瀬沼東岸を望む。湿原がうっすら霜化粧しています。(2011年10月19日午前6時頃)
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尾瀬沼夕景(連載第3話)

 秋の日はつるべ落とし。4時を過ぎると日差しはもう斜光ぎみです。三本カラマツを見下ろす北岸道の高台に上がってみると、東岸一帯のカラマツ林や長蔵小屋、そして大江湿原の草紅葉が西日に照らされていました。カラマツ黄葉のグラデーションが映え、快晴ならではの立体感ある夕景です(2011年10月18日午後4時半頃)。

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白砂峠を越えて尾瀬沼へ(連載第2話)

 標高1400mの尾瀬ヶ原と1660mの尾瀬沼を、最短距離約5kmで結ぶ段小屋坂。ピークは約1675mの白砂峠で、尾瀬ヶ原見晴からは、碓氷峠のような片勾配の坂道を登っていきます。ブナ林の中の道は紅葉が見事だそうですが、一足先に走り去って行ってしまったようです。疎林の風景や足下の落ち葉を楽しみながら尾瀬沼を目指します。

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晩秋の尾瀬ヶ原を通り抜けて(連載第1話)

 昨シーズン最後の尾瀬山行(→第391号参照)と同様、今シーズン最後(たぶん?)となる尾瀬も、尾瀬ヶ原と尾瀬沼の両方を歩くことにしました。昨年は、燧裏林道が主目的だったので、御池で1泊して沼山峠を経由しましたが、今年は、霜狙いのため、機会を増やそうと「原」で1泊し、段小屋坂から白砂峠を経由し「沼」でもう1泊することにしました。下山路は昨年と同じく沼田街道にて、三平峠を経て大清水へと下ります。
 前号で予告したとおり、今回の尾瀬縦断を4回に分けてお伝えします。連載第1話は、初日から2日目の見晴までの“尾瀬ヶ原編”をお届けします。

▽鳩待峠から尾瀬ヶ原に向かう登山道にて。紅葉が盛りを過ぎ、落葉すすむブナ林を行く。(2011年10月17日午後3時頃)
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降霜の尾瀬沼大江湿原にて

 尾瀬での降霜風景を夢見る日々。予想天気図と天気予報を読み込んでいると、18日朝に霜が期待できそうだったため、17日午後から尾瀬に入ることにしました。
 直前になって翌19日の方が条件がよくなったため、調整をはかったうえ思い切って2泊する賭けに打って出ました。結果として予想は的中し、19日朝、大江湿原にて、“小霜”ながら、尾瀬で初めて降霜に出逢うことができました。

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尾瀬沼大江湿原での早暁降霜風景 GXR+GR LENS A12 28mm トリミング
2011年10月19日午前6時45分頃撮影 福島県檜枝岐村 尾瀬沼東岸の長蔵小屋裏

 湿原がうっすらと雪を被ったように白くなり、三本カラマツもわずかながら霜化粧していました。このあと湿原に朝日が差し込んできて、7時頃、三本カラマツを上の方から照らし始めました。その様子を含め、詳しくは後日改めて紹介することにします。

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 なお、忘備録として、霜の降りなかった18日と降りた19日の天気図を比較しておきます。やはり、19日は、高気圧の中心が尾瀬近くにバッチリ来ていますね。気温はマイナス2.3度でした(尾瀬沼ビジターセンター発表)。

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気象庁公表「実況天気図」(2011年10月18日&19日のともに午前6時)より引用

(第482号)

【追加記事】 後日改めて…の全4話
第1話 晩秋の尾瀬ヶ原を通り抜けて(第483号)
第2話 白砂峠を越えて尾瀬沼へ(第484号)
第3話 尾瀬沼夕景(第485号)
第4話 霜化粧の晩秋大江湿原から(第486号)

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2年ぶりの川越まつりにて

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 2年ぶりに川越まつり(川越氷川祭の山車行事)を見てきました。2日目の16日は、午後から好天に恵まれました。家族と一緒のため日中の見物で、祭りの見どころ“曳っかわせ”が始まる頃には引き上げてしまいました。

 山車が動き始める18時過ぎ、少しだけ宵の雰囲気を見ました。
 交差点に設置された拡声器は、「大変混雑しています」「危険だから押し合わないで下さい」を繰り返していました。山車が近づくと、警察官やらガードマンが笛を鳴らし、「ハイ、さがってぇ!さがってぇ!」と半ば強引に駆け寄ってきます。挙げ句、青いロープを張って「中に入るな!」と。私の目には、このロープが、人の流れも山車の動きも封じ込め、かえって混乱を増しているよう映りました。しかも、ロープは細く、高さは子どもの首の位置でした。

 なんのことはない、一番危ないのは人に押すなと言いながら人を押しまくっている警察官だし、役に立たないロープを張って新たな混乱や危険を招いているのも警察官です。
 暗がりで見づらい青のロープはいったい誰のアイディアなのでしょう、あの群衆にあって、機動性を持って安全かつ臨機応変にロープなんか張れるわけがありません。きっと、川越まつりのことをなぁ~んにも知らないお偉いさんによる机上議論の成果なのでしょう。分かり切った無意味な放送とともに、さっさと止めた方が良いです。

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写真は上下とも、2011年10月16日、連雀町交差点にて撮影
GXR+GR LENS A12 28mm

(第481号)

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高曇りの川越氷川神社例大祭

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 毎年10月14日は、川越氷川神社の例大祭日です。今年もまた、ひっそりと祭礼が執り行われました。氷川大神をお迎えし、祭りの準備が進みます。…とここまでは、過去2年の記事とほぼ同文。替わったところは天気で、今年は、やわらかい日差しのある高曇り模様でした。

 明日からの週末は、国指定重要無形民俗文化財「川越氷川祭の山車行事」、いわゆる「川越まつり」の2日間です。山車の行列や曳っかわせ、お囃子の競演などが街の中心部あちらこちらで見られます。
 ただ、川越まつりらしく?やはり天気は下り坂。氷川の神様が御輿に乗り市内を巡る「神幸祭」の行列が15日に予定されていますが、今年はどうも見られそうにありません。

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(第480号)

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川越夕景(30)

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 行楽にはもってこいの陽気だった体育の日3連休、いかがお過ごしでしたか。私は、家にいて、ほとんど外に出ませんでした。紅葉狩りを計画していましたが、身体から疲れが抜けず見送りました。市内のユニクロと紀伊国屋(←しかもこの2軒は同じ建物内!)で買い物をした程度の、ぐうたら3連休でした。
 それでも連休最終日の10日夕方、自転車に乗って、少しだけ身体を動かしました。目的地は、入間川河川敷に広がる「安比奈親水公園」のコスモス(秋桜)咲くお花畑。お山の紅葉に負けないくらいの、里の秋らしさ、楽しみました。

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*撮影日時 2011年10月10日午後4時半頃 GXR+GR LENS A12 28mm
川越市大字安比奈新田(あいなしんでん)の「安比奈親水公園」にて

(第479号)

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尾瀬秋色のその後

 先月、「尾瀬秋色」と題し、草紅葉のはじまる9月中旬が、尾瀬ヶ原中田代の下ノ大堀ビューポイントにおける一番の時季だと思っていることを紹介しました(→第470号参照)。比較できるよう、尾瀬ヶ原の草紅葉がたけなわとなった10月上旬に、ほぼ同じ画角で撮影した写真を掲載しておくことにします。さあ、みなさんは、どちらの秋色が好みでしょうか――。

▽西側の池塘から~
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尾瀬ヶ原中田代 2011年10月4日午前9時半頃
GXR+GR LENS A12 28mm 絞り優先AE,f16,1/153s,ISO200,Ev-0.3

▽東側の池塘から~
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尾瀬ヶ原中田代 2011年10月4日午前8時頃
GXR+GR LENS A12 28mm 絞り優先AE,f13,1/143s,ISO200,Ev-0.3

 さらに季節が進むと、シラカバの葉がより黄色くなり、背景の山々も赤みを帯びるようになります。そうして、長く続いた尾瀬の秋も終わりを迎えます。

   ゜・。。・゜゜・。。・゜゜・。。・゜゜・。。・゜゜・。。・゜゜・。。・゜゜・。。・゜゜・。。・゜

▽片品郵便局の風景印と、ふるさと切手「晩秋の尾瀬」
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 ふるさと切手「晩秋の尾瀬」は、版画家・小暮真望氏の原画によるもの(1998年発行)。池塘の形や白樺林からここ(下ノ大堀)をイメージしてしまうのですが、公表されている切手デザインの説明では、「草モミジで色づいた秋の尾瀬ヶ原に至仏山の遠景を描いた」とのこと。ここの遠景は景鶴山なので、どこか別の場所なのかもしれません。
 風景印の意匠も、上部は至仏山のようですが、下がよく分かりません。郵便局の開いている時間に行けたら、尋ねてみようと思います。

(第478号)

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草紅葉たけなわの尾瀬ヶ原を歩く

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尾瀬ヶ原竜宮十字路付近にて 2011年10月4日午前9時46分撮影
GXR+GR LENS A12 28mm,絞り優先AE,f16,1/133s,ISO200,Ev-0.3,16:9

 ノープランのまま竜宮までやって来ました。このあと見晴から尾瀬沼を経由し大清水に下ることも可能ですが、最終バスには間に合いそうもなく断念。結局、下田代を反時計回り、東電小屋からヨッピ道を経て鳩待峠へと戻る尾瀬ヶ原一周コースにしました。(※本記事は、前号の続編です。)

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尾瀬で初冠雪に逢うしあわせ

 尾瀬初冠雪の翌朝、山小屋を未明に出発し、ゆるぎ田代にて日の出を待つことにしました。陽が昇ってくる燧ヶ岳の方向に雲はなく、霧も出始めたため、朝焼けは来ないだろうとあきらめました。そうしていたところ、わずか5分程度の間だけ、空のごく一部が淡紅色に染まったのです。このとき、尾瀬沼東岸から見る燧ヶ岳は、燃えるようなモルゲンロートに包まれていたそうです。(※本記事は、第474号の続編です。)

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ほんのり朝焼けの尾瀬ヶ原にて 2011年10月4日午前5時42分撮影 DMC-LX3

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日司政連事件について検察審査会に審査申立て

 先般、日本司法書士政治連盟(日司政連)の幹部らによる政治資金規正法違反事件について、東京地検特捜部が2011年8月11日付けで不起訴処分とした旨、当ブログ記事「日司政連幹部らに不起訴処分」(8月31日付け第468号)にて公表しました。
 その記事の中で、処分の当否について検察審査会への審査申立て予定をお知らせしていたところ、今般、9月30日付けで審査申立書を郵送し、10月1日付けで東京第一検察審査会に受理されましたので、こちらも公表することにします(ただし、被疑者らの氏名については記号化し、記号はこれまで公表済みの告発状等とリンクしています)。

 9月30日付け「審査申立書」 (PDF:38.6KB)
 10月4日付け「審査申立ての受理について(通知)」 (PDF:230.0KB)

 ところで、2011年8月31日付けの「msn産経ニュース」によれば、本件事件に対し東京地検特捜部は、1)政治資金収支報告書への虚偽記載については「単純ミスと認められる」、2)政治団体設立を届け出ない違法支出については「極めて軽微」、として不起訴処分としたことが報じられています。
 この判断に対し、今後は、くじで選ばれた11名の一般市民によって構成される検察審査会において、「起訴相当」「不起訴不当」「不起訴相当」のいずれかが議決されることになります。

          *          *          *

 検察審査会制度は、検察官が独占している公訴権の実行に関し、一般市民の民意を反映させてその適正を図るのが目的です。だから、法曹である検察官はもちろん、いちおう法律専門職との位置づけによって、司法書士も検察審査員の職務に就くことができません(検察審査会法6条4号、13号)。
 本件事件は、法律専門職とされる司法書士が被疑者の大半で、法曹である検察官が「単純ミス」「極めて軽微」と不起訴処分にしたことの当否を、一般市民が判断するという非常に珍しいケースとなりました。一般市民は、果たしてどのような「民意」を示すのでしょうか、注目に値します。

*関連記事は、カテゴリ「司法書士政治連盟問題」をクリックしてご覧下さい。

(第475号)

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初冠雪の尾瀬にて

 段取りがついたので、急遽、10月3日の午後から1泊の予定で尾瀬に入りました。この秋一番の寒気が流れ込むとの予報を聞いて、降霜狙いでの入山です。片品村戸倉での晴天が一転、鳩待峠では雪がちらついていました。尾瀬ヶ原に下る途中から冷たい雨。16時の山ノ鼻の寒暖計は4度。尾瀬の山々は初冠雪でした。

 翌朝、期待したような霜はほとんどおりず、目論見は破れました。が、替わって、初冠雪のもようを見ることができました。新雪を纏った至仏山がモルゲンロート(朝焼け)に染まった瞬間は、美しさのあまり息を呑むようでした。

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新雪を纏いモルゲンロートに染まる至仏山 2011年10月4日午前6時頃
LUMIX DMC-LX3 絞り優先AE,f3.2,1/400s,ISO80,-0.33補正,換算70mm

 なお、4日時点での尾瀬ヶ原は、紅葉には早く、草紅葉はピークといったところ。詳しくは後日あらためます。

(第474号)

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