ヤマドリゼンマイが彩る初秋尾瀬ヶ原
前号「尾瀬秋色」で予告したとおり、秋色の尾瀬ヶ原風景をお届けします。9月13日の尾瀬ヶ原におけるヤマドリゼンマイ黄葉のようすを中心に、全10カット(+おまけ)の写真でお楽しみください――。
華やぐ中田代下ノ大堀の景色が見られたので、この日の主たる目的は達成。ここで引き返しても良かったのですが、誰もいない木道を進んでみることにしました。
尾瀬ヶ原中田代にて 2011年9月13日午前8時半頃
GXR+GR LENS A12 28mm,絞り優先AE,1/500s,f8,ISO200,Ev-0.3
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竜宮十字路とヨッピ橋をむすぶ通称「中通り」は、両側にヤマドリゼンマイの大群落が広がる“ヤマドリゼンマイロード”。この道が四季を通じて最も色彩豊かに染まるのもこの時期。緑、黄、橙、赤、茶がパッチワークのように広がる光景は、何度見ても飽きません。
ただし、今年は来るのがわずかに早かったもよう。しかも日が陰ってしまったせいか、ご覧のとおり、色付きはあまり良いとは言えません。なお、過去2年に私が見たヤマドリゼンマイ黄葉はこんな感じでした。
・2010年 ヤマドリゼンマイ黄葉輝く尾瀬ヶ原(第386号)
・2009年 ヤマドリゼンマイ燃ゆる初秋尾瀬ヶ原(第254号)
▽来た道を引き返し、再び下ノ大堀にて。ヤマドリゼンマイが織り成す配色の妙。やさしい、やわらかい色合いに心が和みます。
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夏と秋が同居する9月中旬は、尾瀬を訪れる人が少ない時期の1つ。静かな散策と一足早い秋景色がゆっくり楽しめます。
▽エゾリンドウが見頃を迎えると、尾瀬の花の季節もいよいよ終盤です。
▽ミツバチさんには、トリカブトの毒は効かないのだろうか??(LX3)
今回で今年5回目の尾瀬。5月末の雪解けから4カ月、尾瀬の短いシーズンも紅葉という最終ランナーにバトンが渡されようとしています。山に雪が降り始めるまで残すところ約1カ月、果たして6回目はありやなしや(現時点で具体的な計画はありません)。
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<おまけ> 鳩待峠休憩所で売っている焼きトウモロコシを食べてみました。店主曰く「みらい」(アクセントは、ら)という品種で、今朝、畑で採れたものを、茹でたりせず炭火で焼いているとのこと。シャキシャキ感抜群の歯ごたえ、濃い味、そして爽やかな甘み。これまで食べたことがない美味なるトウモロコシ、おみやげとして持ち帰った2本は家族にも大好評でした。
*本記事で使用した写真は、2011年9月13日に、トリカブトの写真1枚を除き、すべてRICOH GXR+GR LENS A12 28mmで撮影したものです。画像クリックで少しだけ拡大表示されます。
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(第471号)
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コメント
ヤマドリゼンマイの色づき、すばらしいです。一度、実際に目で見てみたいと思います。今季、9月10日に尾瀬ヶ原を訪ねたのですが、色づきはもう一歩というところでした。たった3日でこんなに違うものなのですね。
投稿: Suekichi | 2011年9月22日 (木) 08時57分
ヤマドリゼンマイは、天候、とくに光線の状態によって見え方が全く違ってきます。
晴れで逆光気味に透かしてみるのが最も美しいとは思いますが、曇や雨のしっとり感もまた格別です。同じ日でも場所によって状態が違いますし、同じ場所でも階調は同じではありません。季節ごとの良さがあって、写真の被写体としても奥が深いなあ、と思います。
投稿: 鉄まんアトム | 2011年9月22日 (木) 13時52分