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2011年8月の6件の記事

日司政連幹部らに不起訴処分

 2010年から2度にわたり、日本司法書士政治連盟(日司政連)の幹部らを政治資金規正法違反(収支報告書虚偽記載及び不記載、無届政治団体による寄附支出等)の疑いで刑事告発したことを当ブログでお知らせしました。検察庁に受理された告発状その他詳細は、以下の記事をご参照下さい。

 日司政連幹部らを政治資金規正法違反の疑いで刑事告発(第298号)
 日司政連幹部らを第二次刑事告発(第430号)

 以上2次にわたる告発について、東京地方検察庁より、8月11日付の処分通知書が送付されてきました。処分の区分はいずれも「不起訴」でした。その理由について刑事訴訟法261条に基づく告知請求をしたところ、同庁より8月25日付の不起訴処分理由告知書が送付されてきましたので、両者併せてここに公表することにします(ただし、被告発人の氏名については記号化し、上記公表済みの告発状の記号とリンクしています)。

 8月11日付「処分通知書」 (PDF:34.0KB)
 8月25日付「不起訴処分理由告知書」 (PDF:67.3KB)
 ※参考資料 「告発状における被疑者別の告発被疑事実一覧表」 (PDF:52.7KB)

 概略としては、日本司法書士政治連盟釧路会及び札幌司法書士政治連盟の関係については主に「起訴猶予」、日本司法書士政治連盟の幹部らについてはすべて「嫌疑不十分・嫌疑なし」、でいずれも不起訴とする処分です。
※ 起訴猶予とは、「被疑事実が明白な場合において,被疑者の性格,年齢及び境遇,犯罪の軽重及び情状並びに犯罪後の情況により訴追を必要としないとき」に不起訴裁定書に記載される法令用語です(事件事務規程(法務省訓令)72条2項20号、刑事訴訟法248条参照)。>

 ところで、不起訴処分理由告知書を見て分かるように、不起訴処分の理由として書面で示されたのは、「嫌疑不十分」「嫌疑なし」「起訴猶予」という単語のみです。理由が混在して記載されているものもあって非常に不明確なので、担当検事に電話で説明を求めました。
 そうしたところ、不起訴の理由については、裁定処分の文言どおりに告知しており、「告知書記載の理由以外について説明する必要はないと考えている」とのことでした。なお、複数の理由が併記されているのは、複数の告発被疑事実の「一部について○○、一部について△△」とのことで、事実毎に○○か△△かを尋ねても答えてはくれませんでした。

 これでは、今回の不起訴処分が妥当なのか、全く判断ができない状況です。よって、本件不起訴処分の当否については、改めて11名の市民による厳正な審査に委ねるべく、検察審査会に対し審査申立てを行う予定です。

(第468号)

【9/1追記】 不起訴処分に関するマスコミ報道があります。詳しくは、コメント欄をご参照ください。

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埼玉県教育委員会の言動におもうこと

 東日本大震災の直前、学齢に達する障害児である二男が県立特別支援学校に行けず、就学猶予のうえ保育所で保育を受けることになったことがテレビや新聞で報道されました(→第433号参照)。以来、周囲が心配の声をかけて下さるなど、多くの人に見守って頂いていることを痛感し、感謝しています。今般、その問題について、本年度における1つの区切りが付きましたので、報告しておくことにします。

 結論からいうと、8月22日付けで、2012年度の「就学義務猶予願出書」を川越市教育委員会に提出しました。この願い出は、「就学猶予の上保育所で保育するのが妥当」とする主治医の診断に基づく対応で、学校教育法施行規則34条により、同法18条所定の事由(病弱、発育不完全その他やむを得ない事由)に該当する子どもの保護者に義務づけられています。
 以下、ここまでの事実経過から、現時点における『埼玉県教育委員会の言動におもうこと』を綴ってみたいと思います。(※以下、2,600字あまりの長文です)

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火事ニモ負ケズの第62回熊谷花火大会

 旧盆の13日、家族で熊谷花火大会に行ってきました。前回よりも打ち上げ場所に近づきつつ、やはり荒川右岸堤防(メイン会場の反対側)から見物しました。
 唐突ながらワタクシ、打ち上げ花火は「千輪菊」が好みです。このタイプの花火は撮影タイミングが難しく、写真で根を詰めると花火が楽しめません。なので、いつも当てずっぽうにシャッターを押しまくります。1枚でも写っていれば御の字ということで……。

_r0018966
GXR+GR LENS A12 28mm トリミング

 色彩豊かなタイプの千輪菊は、今回、残念ながら上手く写りませんでした。また機会を見て挑戦したいと思います。

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立秋の尾瀬沼にて

 燧ヶ岳に登頂後、長英新道で尾瀬沼へと下山。そのまま沼山峠を越えて御池に戻り、帰宅の途につくことは可能でした。が、せっかくなので、尾瀬沼で1泊していくことにしました。夜明けの風景、できれば朝焼けを見たかったからです(※本記事は前号からの続きです)。

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爽やかなる朝景 2011年8月8日午前5時45分頃撮影(尾瀬沼東岸の元長蔵小屋付近)
GXR+GR LENS A12 28mm,絞り優先AE,Av13,Tv1/73,ISO200,Ev-0.7,WB屋外

 残念ながら、この日も朝焼けはならず。前日も、山小屋に入ってから激しい雷雨となり、そのまま日没。よって夕焼けなし。これで今年の3泊3連敗。尾瀬で空の焼ける情景を見るのは、案外と難しいことなのかもしれません。
 でも、空は概ね晴れていて、大江湿原を包んでいた霧も上がり、静かで爽やかな朝を迎えることができました。泊まって良かったなあ~と思いました。

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△三本カラマツに朝日が差し込んできたところ。空を大きく写し撮ってみました(午前6時頃)。上の写真と比べてどうでしょうか。

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山上湿原を楽しむ燧ヶ岳登山道

 現在4ルートある燧ヶ岳への登山道のうち、福島県檜枝岐村の御池を起点とする「御池新道」には、途中に「広沢田代」と「熊沢田代」という2つの山上湿原があります。湿原愛好家の私としては、以前から気になっている場所でもあります。そこで、御池に前泊し、このルートで燧登頂を目指すことにしました(※本記事は前号の続きです)。

▽御池登山口(標高1501m)から約1時間の広沢田代(1756m)。
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燧ヶ岳初登頂

 「広大な尾瀬ヶ原を差し挟んで東西に対立している燧岳と至仏山。燧の颯爽として威厳のある形を厳父とすれば、至仏の悠揚とした軟らかみのある姿は、慈母にたとえられようか。原の中央に立ってかれを仰ぎ、これを眺めると、対照の妙を得た造化に感歎せざるを得ない。」――深田久弥著『日本百名山』より引用。

 尾瀬の慈母たる至仏山には先月(2011年7月)初登頂(→第456号参照)。つぎに登るべき山といったら、厳父たる燧ヶ岳を差し置くわけにはいきません。…ということで、今週、燧に登ってきました。燧にも初登頂です。
 燧ヶ岳は、柴安嵓(しばやすぐら)2356m、俎嵓(まないたぐら)2346mを双耳峰として、ほか御池岳、赤ナグレ岳、ミノブチ岳の3つのピークを頂く5峰の総称で、東北地方以北の最高峰です。なんやかんやはさておき、まずは、俎嵓からの眺望をご覧下さい。

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俎嵓頂上より。右寄り近景が柴安嵓、左寄り中景が尾瀬ヶ原、その遠景が至仏山(頂上部は見えていない)。右の新潟寄りから絶え間なくガスが上がってきて眺望を遮る。

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同じく俎嵓頂上より。眼下に広がっている水面が尾瀬沼。その眺望をわずかに遮っている中央の頂きがミノブチ岳(2201m)。雲が多く、遠くの山々は見えなかった。(午前9時頃)

 ガスが多く眺望が期待できないので迷いましたが、最高点の柴安嵓頂上をいちおう踏んでおきました。柴安嵓からは、尾瀬ヶ原全体が見渡せます。とりあえず、証拠写真だけ。

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