梅雨の合間の尾瀬ヶ原にて
今年2回目の尾瀬。朝の鳩待峠は予想に反して雨模様、傘だけでは濡れてしまうほどの雨の中、尾瀬ヶ原へと下って行きました。前回訪問から1カ月足らずで、枯れ野だった尾瀬ヶ原は一面みどりに包まれていました。山ノ鼻に着いても雨は止みません。
尾瀬植物研究見本園(山ノ鼻) 2011年7月1日午前8時半頃撮影
GXR+GR LENS A12 28mm,プログラムAE,Av4.5,Tv1/320,ISO200,Ev+0.3,WB屋外
6月の中下旬、湿原で空に向かって葉を伸ばす黄緑色のヤマドリゼンマイ、その中に深紅の彩りを添えるレンゲツツジが咲き、さらに白いワタスゲが点々と浮かぶ。幻想的なその風景を写真に収めようと、去年からこの時期に“行くつもり”でいたのです。なのに、予定の帳尻があわず暦は7月に……。
尾瀬ケ原中田代下ノ大堀 2011年7月1日正午過ぎ撮影
GXR+GR LENS A12 28mm,絞り優先AE,Av8.0,Tv1/410,ISO200,WBオート
ご覧のとおり、“深紅の彩り”に勢いはなく、“白い点々”も見当たりません。やはり、というべきか、7月に入ってしまっては、レンゲツツジとワタスゲの旬は過ぎてしまったようです。幻想的どころか、文字通りの幻想になってしまいました。でも、主役は俺だ!と言わんばかりにヤマドリゼンマイが精彩を放っていて、これだけでも見応えは十分でした(尾瀬のみどりでこの色合い、一番好きかも)。
それにしても、この時期の尾瀬(しかも平日)は、本当に静かな散策が楽しめます。牛首分岐を過ぎると、数えられる程度の人しか居ませんでした。写真では何もないように見えても、小さな花がたくさん咲いています。初心者にオススメしたい時期の一つです。
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
雨模様だった天気は、午後になって次第に回復。去年と比べ数は少なめながら、ふわふわ感のあるワタスゲを一部で見ることができました。
尾瀬ケ原中田代牛首付近 2011年7月1日午後3時半頃撮影
GXR+GR LENS A12 28mm,絞り優先AE,Av6.3,Tv1/620,ISO200,WBオート
さて、午後3時半に牛首ということは……。そう、この日は泊まりです。いったん山小屋に入り風呂と食事を済ませたのち、夕焼けを期待して上田代の湿原へと繰り出します。日没間際の10分ばかり、湿原が夕日で輝きました。ひとり占めの尾瀬ヶ原、とっぷり日が暮れる7時過ぎまで粘ってみたものの、残念ながら、夕焼けは現れませんでした(でも、風が心地よかった~)。
尾瀬ケ原上田代(ゆるぎ田代) 2011年7月1日午後6時半頃撮影
GXR+GR LENS A12 28mm,絞り優先AE,Av8.0,Tv1/73,ISO200,WBオート
当初、7月1日金曜の最終バスに間に合う時間で鳩待峠に入り、2日土曜に早朝から尾瀬ヶ原を一回りする計画でした。前日になって予定を変更し、金曜未明に家を発って尾瀬ヶ原を回ってしまいました。さて、翌日はどうするか……(つづく)。
*このほかの尾瀬関連記事は、カテゴリ「尾瀬」をクリックしてご覧下さい。
(第454号)
| 固定リンク
コメント