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ふたたび、はるかな尾瀬

 ここ最近、私が尾瀬通いをする引き金となった2009年7月の家族での日帰り尾瀬探勝。それから2年、二男がこの7月の3連休、県外の施設でショートステイできることになり、妻と長男を連れた家族3人での尾瀬山行が再び実現することになりました。しかも今回は1泊で。妻は、人生初の山小屋泊まりです。

 初日、鳩待峠からアヤメ平を回って長沢新道で尾瀬ヶ原に下り、山ノ鼻泊まり。2日目は、研究見本園を散策したのち鳩待峠に直接上がるコースで歩いてきました(当初企画していた至仏山を変更して立案)。

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横田代(標高1860m)にて。ワタスゲやチングルマの果穂がそよぎ、タテヤマリンドウやサワランなどの小さな花がたくさん咲いていました。鳩待峠から1時間あまり、300mたらず登った疲れも一気に吹き飛ぶ爽快感です(午前7時半頃)。

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同じく横田代にて。夏の横田代は初めて。咲き始めのキンコウカで、傾斜湿原がうっすら黄色く染まっています。満開の頃はどうなるのでしょう?(今週末あたりでしょうか)。ここのベンチに座っていると、何時間でも過ごせそうです。

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アヤメ平(標高1969m)にて、午前9時頃。こちらも夏のアヤメ平は初めて。尾瀬の自然破壊と保護の歴史を学ぶうえで、長男には、いまだ植生の回復がままならぬアヤメ平の姿を、その目で見て感じてほしいと思っていました。

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富士見田代(標高1886m)の通称“富士見池”にて、午前9時半頃。同じく夏は初めて。草紅葉に縁取られる秋も見事ですが、ワタスゲに囲まれ夏雲を映す姿も心地よいものです。

 ここで少し早めのランチタイムとしました。山で食べるインスタントラーメンは、なぜ、こんなに美味しいのでしょう。次回からは、具材への工夫にも挑戦してみたいと思います。
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 富士見池での長休みののち、いったん冨士見小屋まで下って給水とトイレを済ませ、急坂を下る長沢新道に備えます。中原山からアヤメ平に出るところもそうでしたが、冨士見小屋から富士見田代を登り返す道も、空へと通じているようでした。
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 約2時間かけて長沢新道を下り、たどり着いた竜宮には、盛夏の尾瀬の湿原風景が広がっていました(午後0時半頃)。
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 盛夏の尾瀬といえば夕立。このあと土砂降りの通り雨に見舞われてしまうのですが、前半はご覧のとおり、まずまずの尾瀬日和だったと思います。最盛期に近いニッコウキスゲ群落や、観察会に参加してホタルの舞いなどを楽しむこともできました。竜宮からの続きは、追って別記事にて紹介したいと思います。

*本記事で使用した写真は、すべて2011年7月17日にRICOH GXR+GR LENS A12 28mmで撮影したものです。画像クリックで少しだけ拡大表示されます。

*このほかの尾瀬関連記事は、カテゴリ「尾瀬」をクリックしてご覧下さい。

(第459号)

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コメント

3枚目のアヤメ平の写真、いかにも夏全開という感じでいいですね。富士見池も。佇んでいたくなる風景です。未だ歩いたことがないこのルートも、一度は訪ねてみたいと思いました。

投稿: Suekichi | 2011年7月22日 (金) 13時11分

Suekichiさん、こんにちは。
鳩待通り(鳩待峠―富士見峠)は、原や沼に比べて人が少なく、尾瀬でも比較的静かな山歩きが楽しめます。風景もまた独特です。アプローチが富士見下だと、かなり冗長気味なところが難点ですが。

アヤメ平に行くたび思うのは、苗場山の山頂湿原です。そっちの方が最近気になって仕方ありません。

投稿: 鉄まんアトム | 2011年7月22日 (金) 14時52分

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