« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »

2011年6月の6件の記事

日司政連田嶋会長、再選される

 日本司法書士政治連盟(日司政連)が発行した「飛翔速報版(2011年4月28日発行No.56)」を入手しました(pdf 194.8K)。これによると、4月16日開催の日司政連第41回定時大会において、田嶋規由氏が会長に再選されたもようです。
 このブログでお伝えしているとおり、田嶋氏については、政治資金規正法違反容疑での2度にわたる告発状が検察当局に受理されています(私は、その告発人の1人です)。刑事告発の対象となった行為の是正が何もなされていない状況にあって、被告発人である田嶋氏を会長に再選してしまうのですから、日司政連構成員のこの問題に対する認識は推して知るべし。日司政連における自浄作用など期待できるはずもありません。

 ところで、その田嶋氏について私は2011年2月、全国の司法書士向け会員限定の掲示板「NSR2」に、『日司政連と「田嶋規由」監査役会社との取引関係ほか』という表題で1つの事実を公表しました。田嶋氏が再選されたということは、結局この件も、日司政連のなかで問題にはならなかったようです。以下、私が内部向けに公表した全文を転載します。世間一般の物差しでは、どのように測るでしょうか。

+++引用はじめ++++++++++
 日司政連の政治資金収支報告書(収報)をみると、日司政連は、「機関紙発行」名目にて、毎年400万円前後(直近の平成21年分収報では、415万7580円)を支出しています。支出先は、静岡市の「株式会社レ・サンク」です。
 そのほかにも、「定時大会資料」や「アンケート調査報告書」名目などでのレ・サンク宛て支出が見受けられます。
 東京に本部を置く日司政連が、なぜ静岡市の株式会社に機関紙発行を発注しているのでしょうか――。

 というわけで、受注先の「株式会社レ・サンク」(本店・静岡市葵区人宿町一丁目4番地の3)について会社登記簿を確認してみました。代表取締役は住所Aの「田嶋清子」、監査役は「田嶋規由」と登記されていました。

 ここで、日司政連田嶋規由会長について整理しておきます。
(1) 田嶋会長の事務所所在地は、「静岡市駿河区南八幡町5番15号」。この場所の土地建物の不動産登記簿によれば、土地の所有者は住所Aの「田嶋清子」、建物所有者は上記「株式会社レ・サンク」でした。
(2) 続けて、田嶋清子氏の住所(住所A)にあたる不動産登記簿も確認してみました。すると、土地建物とも甲区所有者は「田嶋規由」と「田嶋清子」の共有で、両名の住所はいずれも住所Aということでした。

 以上のことから、日司政連の田嶋規由会長と上記(2)記載の田嶋規由氏が同一人物かどうかに関係なく、【日司政連→株式会社レ・サンク→田嶋規由司法書士】という取引関係が接続しているという事実だけは確かなことです。

 なお、この政治団体の「機関紙」に対し、司法書士国民年金基金から、50万円以上の広告料が支払われている年もあります。国民年金基金は、国民年金法に基づく法人で、上部組織の国民年金基金連合会には国の補助金が交付されています。
 機関紙が発行されているかどうか、広告が掲載されているかどうか、ということをここで問題にしているのではありません。それ以前の、身内ぐるみでのこうした取引関係そのものが妥当なのか、という意味で情報提供しておく次第です。

(※登記簿に関する記載は、2010年10月27日現在の登記情報に基づきます。)
++++++++++引用おわり+++

 なお、今回入手した冒頭記載の「飛翔速報版」には、政治資金規正法や収支報告書のことには一言も触れられていません。この問題に対するこれまでの日司政連の対応について、1)公式文書等における変遷は第363号「日司政連による政治資金収支報告書の虚偽記載を指摘して1年」を、2)収支報告書の変遷は第414号「09年分収支報告書にみる日司政連の言行不一致」をそれぞれご参照下さい。詳述しています。

*その他の関連記事は、カテゴリ「司法書士政治連盟問題」をクリックしてご覧下さい。

(第453号)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

株主限定特製ビール2011

 毎年5月に届き、このブログでもお伝えしてきたアサヒビールの「株主様限定特製ビール」。私のブログのなかで、年1回のこのネタだけを楽しみにしている方もいらっしゃる(!?)ようなので、6月が終わってしまう前にご紹介だけしておきたいと思います。

P1160492

 今年のお題目は、少々長いのでそのまま引用すると――『アサヒグループ「長期ビジョン2015」の実現のため、「世界品質」の商品に挑むべく開発を行った特製ビール』だそうで、もちろん麦芽100%です(非売品)。

 色は琥珀色。香りはじつに華やかで、清々しい口当たりながら芳醇で品の良い苦みが余韻として続きます。スーパードライの対極にあたるようなビールで、アサヒビールもこういうの、作れるんだぁ~、と感心するほどの美味でした。もったいなくて、残り1本がなかなか飲めません。
 「琥珀ヱビス」と「プレミアムモルツ」の間を埋めるとでもいいましょうか、期間限定でも商品化する価値のあるビールだと思います。ただ、スーパードライ大好きのアサヒビールファンに受け容れられるかどうかは分かりませんが。

【関連記事】 株主限定特製ビール2010(第350号)

(第452号)

| | コメント (3) | トラックバック (0)

東京電力の株主責任とは

 東京電力による福島第一原発事故をめぐり、同社の経営責任と株主責任が論じられています。このうち「株主責任」について、会社法制の観点から雑感を綴ってみたいと思います。

 株式会社の法制度における大前提として、まず、「株主有限責任の原則」があります。ある会社の株主となるには株式を購入=出資するわけですが、株主はその出資金額以上の責任を負わないという大原則です。会社が破綻した場合には、会社財産から第三者への債務弁済や損害賠償などが優先され、株主は残った財産から分配を受けるのみ、という効果(間接責任)として現れることになります。
 つぎに、「所有と経営の分離原則」です。株主は会社のオーナーですが、株主は経営者を選び会社の運営を任せるだけであって、経営者による経営の失敗について責任を問われることはありません。あくまで持ち出しのカネが目減りするか、最悪ゼロになることを甘受するにとどまる責任なのです。これが「株主責任」というものです。

 では、「東京電力の株主責任」といった場合はどうなるでしょうか。東電株を購入した人が東電の株主で、一般的に株の購入時に全額を出資(決済)済みですから、東電の株主としての責任はすでに果たしてしまっているわけです。
 しかしながら、「東京電力の株主責任」が語られるとき、原発設置や運用の妥当性をろくにチェックもせず、のうのうと配当金を受けてきた株主にも福島原発事故の道義的責任ありやなしやといった議論が“専門家”の間でもなされてしまっているのが現状です。でも、東電の~という枕詞を付けたって本質は同じ。東電の株主だけに特別な株主責任などあり得ません。原発事故の処理や東電の処遇をめぐっては、こうした感情論を排したうえで、経営責任と株主責任を区別した議論がなされるべきだと思います。

続きを読む "東京電力の株主責任とは"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

広田泉写真集『ここから始まる。』

P1160974

 鉄道写真家広田泉(ひろたいずみ)氏が、東日本大震災の被災地でボランティア活動をしながら撮影した、鉄道被災に焦点をあてた写真集を出版しました。収益は被災した三陸鉄道とひたちなか海浜鉄道の復興支援のために寄付されるとのことで、広田氏のブログによれば、「おそらく一冊の収益は枕木1本とか砕石1トン分に相当するはず」だそうです。

 写真集発刊の趣旨に賛同して、私も1冊購入しました。上の写真は、つい先日届いた現物と添えられていたサイン入りポストカードです。JustStarting with youの呼びかけにつづき、「広田同士よろしくお願いいたします!」とのメッセージもありました。カードの写真は、おそらく屋久島の安房森林軌道を下るトロッコを写したもの。もしかして、わざわざ私のブログ記事をご覧くださったうえでのチョイスなのかもしれません。……まあ、偶然でしょうが、かなりのサプライズでした。
 そうそう、肝心の写真集については、広田泉氏のブログ「いつも快晴ときどき日記」で詳細をご覧ください。(→ http://tetsudoshashin01.blog17.fc2.com/blog-entry-630.html

 ところで――、

続きを読む "広田泉写真集『ここから始まる。』"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

続・春光に映えるミズバショウを求めて

 (前号「春光に映えるミズバショウを求めて」からの続き)

 晴れの天気予報を信じ、「春光に映えるミズバショウを求めて」やってきたはずの尾瀬は、小雨が降っていました。至仏山を望む“定点”からはご覧のとおり、山頂部は雲に覆われています。午前6時半頃。
P1160516_1

 以下、当日の時間の流れに沿って、12枚の写真と共にお伝えします。
 なお、末尾に<たいせつなこと>を記しました。途中は飛ばしても、最後だけは是非お読みください。

続きを読む "続・春光に映えるミズバショウを求めて"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

春光に映えるミズバショウを求めて

 例年より残雪が多いといわれる今年の尾瀬。それでも春の訪れを告げる尾瀬の代名詞ともいえるミズバショウは、例年どおり5月下旬に開花しました。遅霜で焼けてしまったり、葉に囲まれてしまうなど、水芭蕉が白い清楚な姿でいるのはほんの一時期です。さて、前置きはこれくらいにして、これまた尾瀬の代名詞といえる定番中の定番ポイントからの景観をどうぞ。

P1160767raw1
尾瀬ヶ原中田代を流れる下ノ大堀川と残雪いだく至仏山 2011年6月6日正午頃撮影
LUMIX DMC-LX3 絞り優先AE,Av4.0,Tv1/1600,ISO80,WBオート,換算41mm

 尾瀬のポスターやパンフ、旅行ガイド等に、必ずと言っていいほどに登場する風景です。尾瀬に興味はなくとも、この写真を知っているという人は多いかも知れません。
 晴れた青空のもと此処のミズバショウが咲きそろう姿を写真に撮りたいと思いつつ、今年は無理だと諦めていました。それが5日夜の天気予報、翌6日は移動性高気圧に覆われ広く好天だといいます。片品村、檜枝岐村、そして魚沼市の3時間毎予報も日中はすべて晴れマーク。仕事と家族の調整が可能だったことから、即決。6時間後、私はもう、尾瀬に向かって車を走らせていました。
 しかし、たどり着いた尾瀬ヶ原の空一面には厚い雲。雨が降ったりやんだりしている「想定外」の天候でした。バチが当たったのか……。
 昼も近づいた頃、その雲が流れ日が差してきたのは、逆の「想定外」。ケロケロ~ではなくコロコロ~と鳴く尾瀬のカエルさんたちに、雲払いを祈祷したのが効いたのかも知れません。雲が多いながらも、最低限の目的は達せられました。

   ゜・。。・゜cloud゜・。。・゜゜・。。・゜rain゜・。。・゜゜・。。・゜sprinkle゜・。。・゜゜・。。・゜sun゜・。。・゜

 想定外といえば、尾瀬植物研究見本園(山ノ鼻)のミズバショウ。咲き残りを見るつもりが、まだ最盛期でした。朝の陽射しを受ける写真は叶いませんでしたが、期せずして、撮りたいもう1つの風景の一端にも出会えました。終わってみれば、満足の1日でした。

P1160881raw2
尾瀬植物研究見本園の水芭蕉群落 2011年6月6日午後2時頃撮影
LX3 プログラムAE,Av2.8,Tv1/1600,ISO80,WBオート,-0.33補正,換算24mm

(※写真は、上下2枚ともSILKYPIX3.0にてRAWより現像)

 この日撮った写真は465カットあります。少し整理してから、追ってご紹介したいと思います。

*【続編記事】 続・春光に映えるミズバショウを求めて(第449号)
このほかの尾瀬関連記事は、カテゴリ「尾瀬」をクリックしてご覧下さい。

(第448号)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »