雨上がりのヤクスギランドへ~屋久島旅行記その3
ネコ・パブリッシング刊行の『屋久島トレッキングサポートBOOK 2011』で、ヤクスギランドを紹介する記事の見出しとして見開きで使われたところ。コピーは、「このミドリはカラダにココロにしみてくる。」(30分コース内)
縄文杉を見た次の日は、標高1000~1300mに広がる屋久島自然休養林荒川地区「ヤクスギランド」へ。雨の安房から路線バスに乗り込みました。
“ランド”と言っても、遊園地にあらず。手軽に屋久杉を鑑賞できる島内随一の森で、入口に管理棟、車道をはさんで向かいに売店と休憩施設があるだけ。世になんとかランドの類はたくさんあって、概してろくなものではないけれど、ヤクスギランドはその例に当てはまりません。
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ヤクスギランドに4つあるコースのうち、小花歩道へと分け入る150分コースは本格的な登山道で、巨木の森をじっくり堪能することができます。縄文杉や白谷雲水峡に比べ訪れる人は少なく、GWの穴場といえましょう。歩き始めて間もなく雨は上がり、森には陽が差し込んできました。
1997年の台風で倒れた「蛇紋杉」の根。すぐ隣にはランチに最適な東屋あり。
森だけでなく、大渓谷の景色だってあります(沢津橋より望む荒川源流域)。
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途中、写真を撮り、昼食やコーヒー休憩を取りながら、のんびり歩いて全4時間。ランドの出口からバス停に向かう正面には休憩施設が、奥には天柱石がそびえる太忠岳(1497m)も見えています(写真中央右側)。
太忠岳山頂へは、150分コースの最奥部「蛇紋杉(倒木)」から片道2時間ほど。再訪の機会があれば、ぜひとも天柱石に触れてみたいと思います。
ちなみに、30分と50分のコースは木道や石張歩道が整備され、小さい子どもやお年寄りでも軽装で屋久杉に触れることができます。50分コースの最奥に位置する「仏陀杉」へのアプローチはこんな感じです。
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<おまけ>
鍋に三脚を落としたわけではありません。またしても箸を忘れてしまったのです。コッヘルにフォークを常備しておかねば!
ヤクスギランドから車で20分、樹齢3000年といわれる「紀元杉」もお忘れなく。車で行ける最大級の屋久杉で、ヤマグルマやヒノキなど着生樹の多さでも有名です。
*「屋久島旅行記」 プロローグ その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7
(第442号)
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