桜舞い散る橋の上で
桜の花の命は短くて、年一番の美しき姿に出会うは思いのほか容易ではありません。今年は、桜にうつつを抜かせぬまま時が過ぎていき、毎年お伝えしている氷川神社裏の“誉桜”(川越市宮下町二丁目)にも張り付けず仕舞いでした。
とは言うものの、写真の1枚ぐらいは今年も残しておきたい。春雷轟くなか、いつも通っている氷川橋へと走りました。満開を過ぎ舞い散る桜たちで、新河岸川には無数の花筏が浮かんでいました。
散り際の桜に見る、もののあわれ。その情趣にひたる一服さえも、緊急地震速報を告げる不協和音が掻き乱し、時を置かずして大地が揺れる。そんななかでも桜たちは、悠然と花を散らしていました。
写真は2点とも氷川橋の上から2011年4月11日17時すぎ撮影(LX3)
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(第437号)
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