埼玉県立の特別支援学校に関する報道の整理
13/3/7追記 【続報】みたび、埼玉県立特別支援学校について報道(第585号)
“障がいのある子もない子も共に育ち合ってゆくための一助になれば”――という思いから、埼玉県立の特別支援学校における私が問題と考えることの1つについて、二男の実例を公表することにしました(→第431号参照)。
川越市が、行政機関や市民による情報提供の場として、市役所内に設けている「川越新聞記者会」に相談したところ、記者の皆さんにお話を聞いていただく機会を設けて下さることになりました。その結果、次のとおり、一部のメディアが記事として取り上げて下さいました。そこで、3月10日現在でわかっているものを整理しておくことにします。
・県立特別支援学校 男児、入学断念
両親、県要求の付き添いできず 県「改善へ向け対応」
(2011年3月2日付け朝日新聞朝刊、埼玉西部版27面)
・特別支援校への進学断念
県教育局のガイドライン「チューブの再挿入せず」
(2011年3月2日付け東京新聞朝刊、埼玉中央版22面)
・脳性まひ児 川越市が就学猶予
県支援学校入学できず 受け皿なく保育継続
(2011年3月9日付け読売新聞朝刊、埼玉県西版32面) ※以上、写真の右から順に列記
このほか3月1日の夜、NHK総合テレビがニュースとして放送。また、共同通信社の47NEWSが「共働き夫妻が障害児の入学断念 常時付き添い求められ」との記事を配信しました。共同配信記事は、翌2日付け全国地方紙の多くに掲載された模様です(例えば、2日付け埼玉新聞19面など)。
* * *
これらの中で、埼玉県側の言い分がどう伝えられているかも整理しておくことにします。以下、各紙面等で報じられた県教育局特別支援教育課による話の部分を引用します。
・朝日 『学校で管の挿入処置をしないと決めているのは、臨床経験の少ない学校勤務の看護師では技術的に不安があるため。…(中略)…こうした処置ができる看護師の配置も含め、来年度から取り組むことになっている。改善に向けて、早急に対応したい』
・東京 『医師ら専門家の意見を聴いた結果、再挿入は危険度が高いため、緊急時以外は行わないことになっている。ガイドラインは、来年度の医療的ケア運営協議会で検討したい』
・読売 『課題として取り上げ、改善に向けて検討したい』
・共同 『リスクが高い』『特別支援学校の看護師の臨床実習時間を増やすなど、何ができるか検討していく』
・NHK 『対応にはまだまだ不十分なところがあると受け止めているので、義務教育として果たすべきことはしっかりやっていきたいと考えている』(ニュースの中での、県教委・宇田川和久主幹のインタビュー映像における字幕文字)
以上、報道に関する事実関係について整理しました。ご活用にあたっては、お近くの図書館などを通じて原典をご確認下さるようお願い申し上げます。なお、ご一報下されば、記事の写しをメールにてお送りいたします。
(第433号)
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