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能登線追憶(15)

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のと鉄道七尾線能登三井―穴水間をゆく、輪島発金沢行き急行「能登路4号」
2001年2月11日撮影 CanonEOS55,Tamron28-200mm,RDP100

 のと鉄道七尾線穴水~輪島間の廃止が1カ月後に迫る2001年2月、私は、雪の能登路にありました。この鉄道の最期の冬景色を見届けるため、わずか2日ながら滞在。けれど向かう道中、吹雪く深夜の能登有料道路でブレーキに異常を感じ、JAFに救援要請。レッカー同乗にて金沢へと引き返した記憶は、いまでも鮮明です。
 そんなことがあって結局、1日1往復の急行「能登路」撮影はワンチャンス。膝上まで雪に埋まる斜面で近づく汽車を待っていたら、鈍色に覆われていた空がひらき始めました。ほどなく満員の乗客を乗せた急行列車が、やわらかな陽射しにつつまれ、ゆっくりと、そして静かに通り過ぎていったのでした。

 いまから10年前、穴水より先が切り捨てられた七尾線。それからわずか4年後、今度は穴水起点の能登線も見捨てられることになります。春が待ち遠しいこの時期になると、来て欲しくない春のあった過去を思い出さずにはいられません。

(第424号)

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