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坤六峠を越える尾瀬への道

 群馬県のみなかみ町大穴と片品村戸倉を結ぶ県道63号水上片品線。このルートの最高地点が両町村の境である坤六峠(こんろくとうげ・標高1630m)です。群馬口から尾瀬に向かうルートの1つでもあるこの道を、3連休を利用し家族全員で走破してきました。

 水上側より坤六峠に向かう途中、奈良俣ダムから湯の小屋温泉を経た先に、「照葉峡(てりはきょう)」や「奥利根水源の森」といった観光スポットがあります。照葉峡は関東の奥入瀬渓流とも云われ、峠を含む一帯は紅葉の名所として知られています。
 さて、前置きはこの程度にして、文章で伝えることが決してできない紅葉のようすをご覧下さい。

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これぞ極彩色といっていいでしょうか。こんな景色の連続で、車は全然先に進みません。
奥利根水源の森にて、2010年10月10日撮影。

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輝くブナの黄葉に、ヤマウルシの黄、橙、紅のグラデーションが絶妙にちりばめられています。

 例年に比べ遅れている紅葉は、いま標高1400mより上のあたり。水上側から進むと奥利根水源の森から峠を挟み、片品側は鳩待峠への分岐点である津奈木あたりまでが見頃を迎えていました。

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 まずは晴れの写真をご覧頂きましたが、初日はあいにくの雨模様でした。でも、ブナの森は、雨のおかげで瑞々しさが光っていました。つぎはその、晴れの天気では味わえぬ“しっとり感”をご覧下され。

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昨年来ずうっと見たかった“ツタウルシの燃え上がるような紅葉”も随所に見られます。
坤六峠付近にて、2010年10月9日撮影。

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マイナスイオンが溢れている照葉峡の紅葉は、まだ始まったばかりでした。今週末頃には見頃になるでしょうか。照葉峡風景林にて、2010年10月9日撮影。

 さあ、みなさんは、晴れと雨、どちらの写真がお好みでしょうか。雨の日も悪くないと思いませんか? (…といいつつ↓↓(^^ゞ)

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晴れの日の紅葉の美しさはこれ、トップライト気味で見上げたときの輝きにあります。雨の天気予報が一転、陽が差し込む空に感謝の2日目でした。

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 余談ですが、坤六峠という地名について小話1つ。気になって由来を調べてみると、このルートが開通した当時(1968年)の群馬県知事・神田坤六氏の名をとって命名されたとか。ずいぶん露骨なネーミングで、民間人である平野長蔵翁が開いた私設の山小屋を長蔵小屋と名付けているのとはちょっと違うような…。いい時代だったんですねえ。

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 帰り道、湯ノ小屋温泉あたりの露店でキノコを買いました。教えてもらったとおりに下処理をして、きのこ汁にして頂きました。絶品でした~!

 ちなみに、坤六峠の片品側は尾瀬国立公園の区域内。なので、今回の紅葉狩りは「今年7度目の尾瀬」ということになりましょうか。まもなく今シーズンも終わりですが、8度目の尾瀬、ただいま計画中です。

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*本記事で使用した写真は、すべて2010年10月9日と10日にCanon PowerShot S90で撮影したものです。画像クリックで少しだけ拡大表示されます。

*関連記事
晩秋の尾瀬をあるく―1(第391号) ※8度目の尾瀬、実行しました。
そのほかの尾瀬関連記事は、カテゴリ「尾瀬をクリックしてご覧下さい。

(第388号)

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コメント

予報では10日は一日雨だったと思いますが、予想外に好転しましたね。”しっとり”感に包まれた紅葉と、青空に輝く紅葉、ひとつぶで二度おいしい紅葉狩りとはうらやましいです。
11日、関東は晴天に恵まれましたので、近場にちょっと山歩きに行ってきました。紅葉の具合は全然及びませんが、記録をブログ形式でアップしていますので、よろしければご覧ください。
http://thunderbirds-are-go.cocolog-nifty.com/blog/

投稿: 末吉 | 2010年10月12日 (火) 19時23分

 末吉さん、こんにちは。
 今回の連休、当初は単独での尾瀬ヶ原日帰りを予定していましたが、家族旅行に変更しました。でも未練がましく、尾瀬を舐めるよう行き先を坤六峠とした次第です。いい予報ではなかったので、いつものデジカメLX3を家に置くほど天気には全く期待していませんでした。おかげで駐車場に車を停め、車いすの二男を連れて少し歩くこともできました。ただ、木道歩きをしていないので“尾瀬に行った感”は皆無ですが。

 さて、ご紹介のブログ「晴れときどき山歩き?」を拝見しました。
 かつて地蔵岳にはロープウェイ(1998年休止、その後廃止)があり手軽に山頂に行けるイメージがあった赤城山ですけど、けっこう本格的な山登りが楽しめるんですねえ。カエデが多いのでしょうか、紅葉も見事です。それにしても末吉さんは、山頂のガスを晴らす神通力をお持ちのようですね。お裾分けをお願いします(o^^o)

投稿: 鉄まんアトム | 2010年10月12日 (火) 22時42分

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