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初秋の気配漂う尾瀬ヶ原にて(前編)

 長男の学童保育も休みとなる盂蘭盆(うらぼん)に、尾瀬ヶ原を周遊してきました。7月の尾瀬沼周遊(第366号以下を参照)に続き今年4回目となる尾瀬は、長男に加え、ぜひとも行ってみたいと言う母親も連れた3世代の山行に。尾瀬の魅力を存分に感じてもらえるよう、今回も山小屋泊まりで行ってきました(何より自分がそうしたかった!?)。

 立秋を過ぎても平地では猛暑が続いていますが、尾瀬では暦どおり、早くも秋の気配が感じられるようになります。ニッコウキスゲが咲き終わり、コバギボウシ(小葉擬宝珠)やサワギキョウ(沢桔梗)といった紫色の花々に、黄色のオゼミズギク(尾瀬水菊)が湿原を彩り、秋の装いを始めるのです。尾瀬ヶ原の夏本番の景色、とくに私が見たいと思っている緑鮮やかなヒツジグサは、やはり7月下旬までのようです(来年の尾瀬行きの時期はこれで1つ決まり?)。

 以下、ほんの一部ながら写真を中心にご紹介します。よろしければお付き合いください(3世代山行の話はほとんど出てきません)。

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初日、朝方の天気は曇り、6時の鳩待峠は霧雨だった。山ノ鼻の尾瀬植物研究見本園にある池塘にて、右手前がオゼミズギク。午前9時頃。

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山ノ鼻から尾瀬ヶ原に入ってすぐ、サワギキョウが並んで咲くところがある。晴れていれば至仏山が背景に写り込むのだが…。

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森林内や拠水林内にはソバナ(蕎麦菜)を見かける。雨の水滴が花をいっそう引き立たせる。

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尾瀬ヶ原の中でも上田代は池塘が多く、ヒツジグサもたくさん見られる。上ノ大堀川を渡る手前にある池塘は、形がおもしろく撮影していて飽きない。通りかかったら、雲の切れ間から日が差しシャッターチャンスに。午前10時半頃。

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下ノ大堀まで来るとヒツジグサが咲いていた。午前11時頃に咲き始め、午後4時過ぎには閉じてしまう不思議な花。ため息が出てしまうほど美しい。午前11時半頃。

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竜宮をすぎ下田代へと進むと青空が。今宵の宿がある見晴は晴天の中での到着だった。午後1時半頃。しかし…。

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その1時間後、空が急に暗くなって激しい夕立に。雨は2時間ほど降り続いた。夕立の直前、泊まる弥四郎小屋にはなく隣の尾瀬小屋にあったヱビス生ビールを、ギリギリセーフでいただくことができた。午後2時半頃。

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 夕食を済ませたのち、雨上がりの夕暮れ風景を楽しみました。至仏山は雲に覆われ夕焼けも現れませんでしたが、ひんやりとした空気が流れとても心地よいひとときを過ごしました。P1130124
尾瀬ヶ原下田代、見晴と六兵衛堀の中間付近にて、午後6時半頃P1130145
尾瀬ヶ原見晴にて、午後7時頃
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午後7時を過ぎ、山小屋に戻る。それぞれが思い思いに過ごす静かな時間が流れている。

 さて、今回の尾瀬は、台風が接近するなか、予報を吟味したうえで大丈夫と判断しての山行でした。初日はご覧のとおりまずまずの天候。ところが翌日、尾瀬ヶ原のど真ん中で暴風雨に遭遇してしまいます。その模様は後編にて。

後編につづく――

*本記事で使用した写真は、すべて2010年8月11日にPanasonic LUMIX DMC-LX3で撮影したものです。各写真はクリックしてご覧下さい。

*そのほかの尾瀬関連記事は、カテゴリ「尾瀬」をクリックしてご覧下さい。

(第372号)

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