ミズバショウ咲き始める早春尾瀬ヶ原(前編)
昨年5回も行った尾瀬に、今年初めて行ってきました。昨年11月の「春になったら…今年見られなかったミズバショウを見に行くつもり」宣言の実行です(第274号「尾瀬大好きの半年を総括」を参照)。
さて、その尾瀬。狙っていた新緑が芽吹き始める景色には、10日ほど早かったようです。残雪というには雪がなく、春の尾瀬というには緑がなく、“帯に短し…”の微妙な状態。一部の場所のほか、ミズバショウの盛りもまだこれからのよう。おまけに寒気の影響で朝の気温は4度ほど、風があって日差しはなく、とにかく寒い一日でした。
とは言っても、行けば楽しいのが尾瀬。竜宮→見晴→東電小屋→ヨッピ道を周回する鳩待峠INOUT+行き帰りに研究見本園の地図上で21.6km(歩数計38323歩/30.5km)、日帰りとしては自己最長距離を歩いてきました。この日記を2回に分けて綴っておくことにします。
鳩待峠から尾瀬ヶ原・山ノ鼻へと下っていくと、2つ目の川・テンマ沢を渡った先で最初の水芭蕉群落がお出迎え。これが、いわゆる「見頃」という状態です。ちなみに、第263号「去りゆく尾瀬の秋風景(後編)」の3枚目の写真もこの場所で撮ったものです。
あと1日か2日早く来られたら、冠水した「尾瀬ヶ原湖」が見られたかもしれません。まあ、これはこれで、日の当たる山と荒涼たる原とのコントラストが見事でしたが! 至仏山頂上部にかかる雲がとれたのは、このときの、ほんのわずかの間だけでした。尾瀬ヶ原上田代にて午前8時半頃。
尾瀬、水芭蕉、と言って真っ先に挙がるのがこの「水芭蕉写真場」。定番中の定番ポイントで定番どおりに写してみました。山の雲がとれなかったのが残念ですが、これでまた行く口実ができました。尾瀬ヶ原中田代・下ノ大堀にて午前9時頃。
竜宮十字路近くの水芭蕉群落。全体を写すとわかりませんけど、動物に食い荒らされたせいでしょうか、けっこう痛んでいます。曇っているがゆえ?淡い色合いの風景が何とも言えません。尾瀬ヶ原竜宮にて午前10時頃。
いつも休む竜宮小屋は素通りして、一気に見晴へ。途中の六兵衛堀あたりではザゼンソウが見られましたが、写真は失敗でした。残念。弥四郎小屋の『珈琲すぽっと』で小休止。薪ストーブのある喫茶店、窓の先に至仏山を眺めながらのコーヒーは、これまた格別ですなあ。
後編につづく――
*本記事で使用した写真は、すべて2010年5月28日にPanasonic LUMIX DMC-LX3で撮影したものです。
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(第352号)
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