川越夕景(26)
川越市松江町二丁目にある日本聖公会川越キリスト教会の礼拝堂は、1921(大正10)年の竣工。アメリカ人技師ウィリアム・ウィルソン設計による煉瓦造りで、国の登録有形文化財や市の都市景観重要建築物に指定されています。
建物を隠さんばかりの満開の桜のすき間から、暮れなずみに白光りしている十字架が教会の存在を誇示しています。玄関のやわらかな照明が桜と見事に調和する雰囲気に、用務先への足が止まり引き込まれてしまいました。期間限定の夕景です。
教会は交通量の多い県道の交差点にあって、建物上にそびえ立つ十字架をとらえるには、道路に立つしかありません。当然のこととして、三脚での撮影は困難(可能だとしても、迷惑かつ危険)です。画質の劣化を承知に感度を上げつつ、車の流れの合間を見ながら手持ちで撮るしかありませんでした。和らぐ空気感さえ伝わってくれればいいのですが、さあどうでしょう。
*撮影データ 2010年4月9日18時43分撮影 Canon PowerShot S90
プログラムAE,Tv1/4,Av2.5,ISO1600,WBオート,35mm,ストロボ切
(第330号)
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