あこがれの錦帯橋を渡る
見てよし、渡ってよし。橋には、そこはかとなく魅力を感じます。鉄道橋に限らず、道路橋や歩行者橋でも、とにかく私は橋が大好きです。数ある橋の中で、若い頃からずっと行ってみたいと憧れている橋の一つが、山口県岩国市にある名勝「錦帯橋」です。
錦帯橋は、清流錦川にかかる木造5連のアーチ橋で、日本三名橋の一つです。写真や絵で見るその姿はじつに優美。あの急な弧の上をどうやって歩くのか、大変興味もありました。今回、山口県に所用があり、探訪する機会がようやく巡ってまいりました。
現地に着くと、まず木造橋としての規模の大きさ、存在感に圧倒されます。河原に降り橋の下に行ってみると、石組みで頑丈そうな橋脚とともに木組みの橋の緻密な構造にも驚かされます。さっそく300円を払って、あこがれの橋を渡ってみることにしました。
するとどうでしょう、坂や階段が交互にあり、階段は段差も幅も微妙に異なるため、なんと歩きづらいことか。よそ見ばかりしていたせいか、2回もずっこけてしまいました。
それにしても、錦帯橋は、写真で撮るのがムズカシイ橋です。橋の上からではちっとも絵になりません。橋の上に限らず、橋の周辺でも同じで、角度や立ち位置をいろいろ変え試しても全然上手くいきません。とりあえずモー、テキトーに撮って済ませました。
錦帯橋の最寄り駅は、錦川鉄道の起点でもあるJR岩徳線の川西駅。駅から橋まで約1kmの道のりで途中 に郵便局(岩国川西局)があります。下手くそな記念写真に代わり、そこで風景印を押してもらうことにしました。切手やスタンプに描かれている錦帯橋はとても素敵で“絵になっています”が、それでも見た目の感動にはかないません。橋の魅力はやはり、見てよし、渡ってよし、なのです。錦帯橋の渡りには多少の難がありましたけど。
ちなみに、日本三名橋のほか2橋は、東京日本橋と長崎眼鏡橋だそうです。
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