山口県司法書士会内にも自民党支部の事務所を発見!
当ブログにおいて、日本司法書士政治連盟(日司政連)の政治資金収支報告書の虚偽記載問題について取り上げています(第236号ほか)。これに関連して、京都司法書士会内に自民党支部の事務所を見つけたことを先日お伝えしました(第277号ほか)。今回は山口県について取り上げてみます。
山口に関し当方宛てに寄せられた情報によれば、京都と同様、山口県にも司法書士関連の政治団体に加え、政党支部があるのだそうです。その情報を裏付けるため調査した結果、
・「日本司法書士政治連盟山口県会」(日司政連山口)
・「自由民主党山口県司法書士支部」(自民党山口司法書士支部)
以上2つの団体がたしかに存在していることがわかりました。そこで、こちらについても知人を通じ、山口県選挙管理委員会から両団体の政治資金収支報告書写しを取り寄せ確認しました。こちらも京都同様、その両方が主たる事務所を山口県司法書士会の事務所と同一場所に定めていることが判明しました。
ちなみに、両団体の報告書に記載された「事務担当者」はすべて同一人物で、山口県司法書士会の事務局職員。電話番号も同一です。さらに、日司政連山口のホームページは山口県司法書士会のホームページとも同一になっています(下の画像は、本日現在の山口県司法書士会HPトップページ及び日司政連山口の画面です)。
これら事実の問題点などについては、重複してしまいますので、「京都司法書士会内に自民党支部の事務所を発見!」(当ブログ第277号)をご参照下さい。
なお、京都の問題を報じた2009年11月27日付け週刊法律新聞第1832号(当ブログ第280号に転載)では、「こうしたケースは、他の司法書士会にもあるとの報告もあり、政治団体に絡む司法書士会のずさんな体質があかるみに出る可能性がある。」と指摘しています。同記事では具体的に明記されていませんが、私の調べでは、鳥取及び岐阜でも、京都や山口同様の問題を確認しています。追って、稿を改め取り上げるかもしれません。
* * *
*参考資料(pdf)
「日本司法書士政治連盟山口県会」の政治資金収支報告書写し
平成18年分(559.8K) 平成19年分(581.8K) 平成20年分(601.3K)
「自由民主党山口県司法書士支部」の政治資金収支報告書写し
平成18年分(464.4K) 平成19年分(379.2K) 平成20年分(357.6K)
(※注記)自民党山口司法書士支部の収支報告書1枚目「政治団体の区分」欄には、いずれも「その他の政治団体」に印がつけられていますが、山口県選挙管理委員会には「政党の支部」として届出されています(同選管に電話確認済み)。
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