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2009年12月の16件の記事

てつのみち2009

 2009年の「乗りつぶし」を振り返ります。
 「てつのみち2008」(第149号)で、“4大未乗地域”を挙げて優先検討エリアとして掲げました。4大未乗地域とは、九州(日豊本線と佐賀県)、山口県、和歌山県、それに山形県です。
 今年の乗りつぶしを振り返るには、3月に廃止された、東京と九州を結ぶ唯一の寝台特急「富士」「はやぶさ」を抜きに語ることはできません。ただ‥‥長男と初めての鉄道を目的とした旅で楽しい思い出である反面、つらく哀しい気持ちも同時に巡ってきます。今後の西への旅を思うと、ため息が出ます。
 ということで今回、「富士・はやぶさ」の話はしません。2月に書いた「胸に刻んだ誉れ高き“1レ”」(第160号)をはじめとする関連記述を参照してください。

 例年同様、2009年末時点での乗りつぶしマップを掲げます。

Noritsubushi_2009

 見ただけでは自分自身でもよくわからないので、今年の進捗をすべて書き出してみることにします(走破順)。
 ・宇部線(新山口-宇部33.2km)
 ・小野田線(居能-小野田11.6km)
 ・小野田線本山支線(雀田-長門本山2.3km)
 ・美祢線(厚狭-長門市46.0km)
 ・山陰本線仙崎支線(長門市-仙崎2.2km)
 ・吉備線(岡山-総社20.4km)
 ・井原線(井原鉄道・清音-神辺38.3km)
 ・岩日線(錦川鉄道・川西-錦町32.7km)
 ・岩徳線(岩国-櫛ヶ浜43.7km)
 ・唐津線(久保田-西唐津42.5km)
 ・筑肥線(山本-伊万里25.7km)
 ・筑肥線(姪浜-唐津42.6km)
 以上10線区12区間、合計341.2kmを走破。運転本数が少なく地理的にも行きづらいところを重点的に周って、佐賀県と山口県の地図を全部塗りつぶすことができました。山口県は思いのほか手がかかりました。
 これで兵庫県より西は、あと4線5区間(山陽本線和田岬支線、智頭急行線、博多南線及び日豊本線2区間)を残すのみ。九州完乗も視野に入ってきました。来年、もし和歌山県に行くことができれば、残り1000キロを切ることがほぼ確実です。

 乗りつぶしを達成する記念すべき駅は、行き止まり型の終着駅で、という思いがあります。いままでは全く意識してこなかったことですが、それがもう残り少なくなっていることに今年気づきました。
 5月に拾い上げたときで残り16駅(第210号参照)。その後、錦町駅と西唐津駅に行ってしまったので14駅に。錦町は「錦を飾る」駅としてキープしておくべきだったのかも。ちょっと惜しいことをしてしまいました(錦町駅 の入場券は、「錦」の飾りが付いたちょっと粋なモノでした)。
               *          *          *
Nishiki*2009年の乗りつぶし旅の詳細は…
長門本山、そして仙崎という終着駅へ(第165号)
岩日北線の夢列車に乗る(第289号)

(第295号)

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プラレール50周年の今年もあと1日

Purarail50  今年も残すところ、あと1日となりました。
 書こう書こうと思っていたことでも、書けずに過ぎてしまっていることがたくさんあります。その中の1つがこれ。今年2009年、タカラトミー社の「プラレール」が誕生から50周年を迎えたことです。
 プラレールの原型は、モーターがなく手で転がして遊ぶ「プラスチック汽車・レールセット」。それから50年、走る車両は電動になり時代とともに種類も変わりましたが、レールの規格(サイズ)は誕生当時と変わっていません。曲線レールの直径は47cm、当時ほとんどの家庭にあったちゃぶ台のサイズをヒントに決められたそうです(写真の年次報告書の中にそう書かれていました)。
 規格は変わらずとも青いレールは進化中。車輪の接地面が、つるつる→ざらざら→ギザギザと車両が滑らないよう工夫されていたり、折れにくい素材に変更されています。小さい子どもがかなり乱暴に扱っても、簡単には壊れなくなりました。

 子どもが欲しがるテレビゲームや携帯ゲーム機。それらについて私は、頑なまでに財布のひもを縛り続けている父親ですが、プラレールだけは野放図に買い与えました。自由に遊べる「プラレールランド」のある「軽井沢おもちゃ王国」にも連れて行きました。Img_9529プラレールは、以前紹介したカプラ積み木と同様、創造力をはぐくむ“いい商品”だという思いがあります。
 鉄道びいきもあって野放図に買い与えた結果、相当量のプラレールが家にあります。ただ、息子は鉄道に興味がないせいか、あまり遊んでくれないのが少々残念。彼はいま、同じくタカラトミーが発売している「メタルファイト ベイブレード」に夢中です。

【写真上】 今年6月、タカラトミー第58回定時株主総会決議通知とともに送られてきた、2009年3月期の年次報告書の表紙。今日は大納会、同社の株価の終値は760円でした(ちなみに、平均購入価格▲5円の涙目)。
【写真下】 2004年5月の「プラレール博」にて。ショーケースの中にあった「ちんちんでんしゃ」には、ブログでは書けないような思い出があります。

*プラレールについての公式HP http://www.takaratomy.co.jp/products/plarail/
*関連記事 大人も夢中になるカプラ(第130号)

(第294号)

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頼れるイワコクに頼ってみる

 また国語辞典を買ってしまいました。
 買ったのは、最も標準的な語釈だとされ定評の「岩波国語辞典」。10年ぶりの改訂となる第七版が発売されることを先月、新聞広告で知りました。書店に立ち寄った際ふと目に留まり、とりあえず辞書は足りているのに、つい買い求めてしまいました。
 文章を書くときのマメな辞書引きは、最近ではすっかり習慣となりました。事務所には「新明解国語辞典」第六版を、自宅には「三省堂国語辞典」第六版を、それぞれ机の上の手の届くところに備え置いています。
 両者うまく棲み分けてきましたが、買ってしまった「岩国(いわこく)」をどちらに置くかで悩むことになりそうです。岩国とは対極の感がある「新解(しんかい)」が押し出されるか、現代語辞典としての使いやすさで定評ある「三国(さんこく)」に取って代わるか、はたまた岩国が両者に阻まれ“参入”を断念するか。

Img_0802_2

 最新版岩国のセールスポイントは、『頼れる「岩国」最新版』。
 書店で並ぶ岩国には、こう書かれた目立つ黄色の紙が巻き付けられていました。調べたら、この紙のことを「帯」「帯紙」「腰巻」などというそうです。ためしに、「帯」を三国で引くと、「本の表紙や箱の下のほうに巻きつける、宣伝文などを印刷した紙。腰巻き。おびがみ。」とありました。帯紙や腰巻の語釈でもこれを参照しているため、3語いずれを引いても辿り着けるよう工夫されています。新解(第四版)でも同様です。
 では、岩国はどうでしょうか。‥‥‥なんと、岩国には、3語のいずれにも“この黄色の紙”を説明した語釈が載っていません。自らの存在を形づくっている、その一部品の説明ができていない辞書。岩国は、ほんとうに「頼れる」のか、頼っていいのか!?
 ちなみに、岩国には「頼れる」もなく、三国には載っていました。ニオイは岩国のほうが好みなんですけど…。

*関連記事 執筆環境(第10号)

(第293号)

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ばあちゃんから かぶら寿し届く

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 能登にいる祖母から、かぶら寿しが届きました。
 かぶらずしとは、塩漬けにしたカブに〆鯖(シメサバ)を挟み込み、ニンジン、昆布、唐辛子などをまぶし、米麹で漬け込み発酵させたもの。元来は加賀料理ですが、能登地方でも定番で、石川県の冬の郷土料理を代表する一品&逸品です。
 挟み込む魚にはブリやニシンが使われることもあります。各家庭ごとにちがった味があって、でも、やはり、ばあちゃんのかぶら寿しが天下一です。

(第292号)

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阿久根市長の障害者蔑視で思うこと

 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長のブログ「住民至上主義」がまた、話題になっています。最近取り上げられているのは、11月8日付けの以下の部分です(原文のまま)。

高度医療のおかげで以前は自然に淘汰された機能障害を持ったのを生き残らせている。結果、擁護施設に行く子供が増えてしまった。

 この記述に対し、福祉や障害者関係の団体がそろって抗議、市長に記述の削除や謝罪を求めるといったことが報道されています。誰か公人がこのような“失言”をするたび繰り返されていることです。
 私は、こうした定番の騒動に疑問を感じてしまいます。今回の件で書かれていること自体は、表現にこそ問題あれ、事実そのものだと思うからです。

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上野金沢間を直結する列車が消え去る日

 1年前の今日、「東京駅からブルートレインが消え去る日」と題して、東京と大分・熊本を結ぶ寝台特急「富士・はやぶさ」の廃止が決まったことを書きました(第145号)。今年もまた、同様の記事を書くことになってしまいました。
 JR各社から来年3月13日に実施されるダイヤ改正の内容が正式発表され、同日をもって、上野-金沢間を上越線経由で結ぶ寝台特急「北陸」と夜行急行「能登」の2列車の同時廃止が明らかとなりました。半世紀以上にもわたって走り続けてきた両列車の廃止で、首都圏と北陸を直行する列車がすべて消え去ります。

     どちらの列車も思い入れがあって・・・‥‥…

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岩日北線の夢列車に乗る

 先日、「あこがれの錦帯橋を渡る」を掲載しました(第282号)。今回はこの続き、岩日北線(がんにちほくせん)の「きらら夢トンネル」と「とことこトレイン」の話をします。5月以来となる久しぶりの鉄道記事です。
 ところで、「岩日北線」とは何ぞや、については若干の講釈が必要です。その話に入る前には、錦帯橋と岩日北線という2つの“あこがれ”をつなぐ「錦川鉄道」について述べておかなければなりません。
 しかし、講釈は長くなるので後回し、まずは写真からご覧いただくことにしましょう。

P1100874_1
「きらら夢トンネル」こと、岩日北線広瀬トンネル内にて。上の写真の奥先、下の写真の手前が錦町側です。上はLX3、下はS90にて、それぞれ手持ちで撮影。
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トンネルの壁画は、赤、青、黄、緑、白、桃の6色の光る石を使って、山口県内の大学及び地元小学生、幼稚園児等が制作。これを見るだけでも十分に乗る価値があります。この写真では、その魅力を十分に伝えきれませんが…。

 この先いよいよ講釈に移ります。

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日司政連による収支報告書虚偽記載問題の要点整理

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 当ブログにおいて、日本司法書士政治連盟(以下、日司政連)の政治資金収支報告書(以下、報告書)に虚偽記載のあることを今年7月公表(第236号)。それからすでに5カ月以上が経過。この間この問題については、日司政連宛てに公開質問状を送付したり(第259号)、週刊法律新聞に2度にわたって報道されたりもしました。しかし本日現在、日司政連は、報告書の訂正はおろか、未だ事実の公表すらしていません。
 一方、日司政連の虚偽記載に気付いてから、ほかの司法書士の協力を得ながら、都道府県の選挙管理委員会を通じて、全国に計50あるとされる単位司法書士政治連盟(以下、単位司政連)の過去3年分の報告書をすべて取り寄せ、このほど集計が完了しました。
 今回、2009年12月12日付け日本経済新聞(東京本社版朝刊)での報道を受けて、この問題の全容を俯瞰して把握できるよう集計データのごく一部を公開し、“要点整理”しておくことにします。
 なお、この問題の背景には、単位司政連による各司法書士会事務所の無償使用や事務職員の無償労務提供といった重大な問題もあります。その全容については、時期を見ながら、別稿にて“論点整理”する際に取り上げる予定です。

【表】 司法書士政治連盟の過去3年分政治資金収支報告書の集計概要
Nisshiseiren_sheet1
※表をクリックすると拡大表示されます。保存してA4印刷も可能です。
※集計及び表作成 渡辺昭孝司法書士(埼玉司法書士会)

flair表の解説、表にアルファベット等で付した注釈などは、以下のとおりです。

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日司連が日司政連に寄附した300万円のゆくえ

 強制加入団体である日本司法書士会連合会(日司連)は、政治団体である日本司法書士政治連盟(日司政連)に対し、1989(平成元)年と1993(平成5)年、それぞれ150万円ずつ総額300万円を寄附していました。この事実は、日司政連の政治資金収支報告書の虚偽記載問題を調べるなかで、新たに判明したものです。
 政治団体のうち総務大臣(当時の自治大臣)所管分については、政治資金規正法に基づき収支報告書の要旨が「官報」にて公表されています。平成元年分を公表した平成2年9月14日付け官報、平成5年分を公表した平成6年9月9日付け官報における日司政連記載部分に、日司連からの150万円の寄附がそれぞれ明記されています。

 本件寄附が行われたのち、強制加入団体と政治団体をめぐる問題に、相次いで司法判断が下されます。
 最高裁判所第三小法廷は、1996(平成8)年3月19日、思想及び良心の自由(憲法19条)の観点から強制加入団体は政治献金や政治団体への寄附を行うことができないと判決(南九州税理士会事件)。大阪高等裁判所も、2008(平成20)年11月12日、上記最高裁判決を引いて、行政書士会が政治団体に対する金員の寄附と同視しうる行為(実質的に金員の支出と同視できる行為も含む)をした場合、その行為は行政書士会の目的外の行為として違法・無効だと判決しています。
 そうすると、日司連による日司政連に対する本件寄附も、当然、違法かつ無効な寄附ということになります。寄附が無効である以上、日司政連は違法に受けた寄附を過去にさかのぼって返還するべきであり、返還は司法書士の「法律家」としての権限拡大を図っていこうとする日司政連の趣旨にも合致することだと思います。

 果たして、日司政連は、この300万円を日司連に返還したのでしょうか。返還の有無については、役員など会計帳簿を確認できる立場の方に調査報告していただく責務があると思います。残念ながら、現状こちらで確認する術はありません。

 ちなみに、南九州税理士会事件では、上記最高裁判決で差し戻された福岡高裁にて成立した和解において、最高裁判決が無効とした1978(昭和53)年の特別会費徴収分だけでなく、同様になされた1976(昭和51)年徴収分にもさかのぼって会員に返還することが決まりました。それが最高裁の判決を厳粛に受け止めることだとの判断からです。
 そして、その返還財源については、一般会計からの支出はせず、新旧役員を含む有志の寄附などで賄うことも確認されました。財源は総額2000万円とされ、南九州税理士会の執行部個人が保証人となって銀行より借り入れ返還を完了したのだそうです。

*参考文献 「牛島税理士訴訟物語-思想・良心の自由を求めて-」牛島税理士訴訟弁護団編、花伝社(1998-3)
*関連記事 日司政連の政治資金収支報告書に虚偽記載(第236号)ほか

          *          *          *
 p.s.
 平成8年9月13日付け官報によれば、「日本司法書士連合会」が1995(平成7)年、久世公堯参院議員(当時)の資金管理団体である「政治経済研究会」に対して10万円の寄附をしています。同官報の記載「日本司法書士連合会」が「日本司法書士会連合会」の誤記とすれば、この寄附についても本文と同様のことがいえます。
 久世議員は2003(平成15)年に引退しており、返還を求めることは困難かもしれません。その場合、当時の日司連の役員が連帯して穴埋めすべきは言うまでもありません。

(第287号)

*追加関連記事 日司連が日司政連に事務所格安提供(第311号)

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養寿院にて

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 養寿院の門前にあるイチョウの大木。まだ緑を残しているものの、北側(写真右側)の葉がもうずいぶんと散ってしまっている。見頃を待っていたが、今日が今年の最後かもしれない。明日から天気は下り坂の予報だ。
 養寿院のすぐ脇には菓子屋横丁があり、蔵造り通りの一番街との動線に位置するため、日中は観光客の往来が絶えない。カメラを高く構え立っていても、その前に割り込み写真を撮っていく人もいる。10分待ってシャッターチャンスは2回、いずれもほんの数秒だけだった。お昼以降、ここで人を入れず写真を撮るのは思いのほか難儀である。(川越市元町二丁目にて)

(第286号)

*2010年のようすは、第407号「養寿院境内にて」から追加関連記事のリンクを辿ってください。この写真よりも見事な黄葉のようすを、きっとお楽しみ頂けると思います。

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大袋白髭神社にて

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 出勤途上、道路に黄色い落ち葉の積もっている場所があった。見上げると朝日を受け輝くイチョウの木があった。日射しによる葉の明と暗が青空のなか浮かび上がっていた。ここに銀杏の大木のあることを初めて知った。5分だけ、黄葉見物を楽しんだ。(川越市大字大袋にて)

(第285号)

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川越夕景(21)

 蔵造りで有名な川越の町並み。その黒い建造物群の中で、ひときわ異彩を放っているのが埼玉りそな銀行川越支店の建物だ。
 この白壁の洋館、同行のルーツでもある旧第八十五銀行の本店本館として、1918(大正7)年に完成。鉄骨鉄筋コンクリート造3階建ての建物で、国の登録有形文化財に指定されている。川越には、こうした大正・昭和初期に建てられた西洋建築がほかにも数多く現存している。
 夕暮れ時に前を通りがかったら、建物中央にそびえる青緑のドームが強い夕陽に照らされていた。思わず立ち止まりシャッターを切った。見慣れたはずの日常風景なのに、いつもと違って見えた魅力的夕景であった。

Img_0681_1
埼玉りそな銀行川越支店(川越市幸町) 2009年12月4日撮影 Canon PowerShot S90
プログラムAE,Av4.0,Tv1/500,ISO160(オート),ホワイトバランスオート,換算35mm

 p.s. 第八十五銀行の前身は、1878(明治11)年、埼玉県下において初めて設立された銀行で、埼玉県唯一の国立銀行であった第八十五国立銀行である。1898(明治31)年に私立銀行となり、それから6行を合併・買収しながら1943(昭和18)年、ほか3行と新設合併して埼玉銀行となる。
 その後、1991(平成3)年まで埼玉銀行であり続けるのだが、同年、協和銀行と合併し協和埼玉銀行になり、翌年、あさひ銀行に名前を変える。そのあとが“いろいろ”あって2003(平成15)年、現在の埼玉りそな銀行になる。事実上の国立銀行となり、名前も昔に戻りつつあるのは興味深いところだ。この洋館はその変遷を見続けている。

*参考 全国銀行協会が提供する銀行図書館「銀行変遷史データベース」
http://www.zenginkyo.or.jp/library/hensen/

(第284号)

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東京司法書士会にも政治資金規正法違反の疑義

 当ブログにおいて、日本司法書士政治連盟(日司政連)の政治資金収支報告書の虚偽記載問題について取り上げるなか(第236号ほか)で、これまで、大阪、岩手、新潟、京都、そして山口の各府県司法書士会に政治資金規正法違反の疑義あることを指摘して参りました(各記事は下記のとおり)。
  ・司法書士関連の政治団体による事務所無償使用問題(第258号)
  ・岩手県司法書士会に政治資金規正法違反の疑義(第272号)
  ・新潟県司法書士会にも政治資金規正法違反の疑義(第276号)
  ・京都司法書士会内に自民党支部の事務所を発見!(第277号)
  ・山口県司法書士会内にも自民党支部の事務所を発見!(第281号)

 今回、岩手の記事(第272号)のなかで触れた東京の問題について、具体的に取り上げることにします。
 なお、これまでの記事で、以下に示す事実の問題点などについては繰り返し述べてきました。ですので、今回は極力、事実の指摘に留めて簡潔に公表することにします。問題点や論点等は上記各記事をご参照下さい。

1.東京司法書士会の政治団体への資金提供
 東京司法書士会(東京会)は、東京司法書士政治連盟(東京政連)に対し、次のとおり資金提供をしていたことが、公開されている東京政連の政治資金収支報告書から判明しました。
 2007(平成19)年に「資料提供費(派遣問題の解説とその過程並びに対策の一覧)」として50万円、翌08年に「業務委託費(司法書士制度に関する情報の収集、分析および解説)」として52万5000円、2年間の合計で102万5000円にものぼります。なお、平成18年分報告書には、東京会から同様の資金提供を受けた記載はありません。

   東京司法書士政治連盟の政治資金収支報告書写し
   平成18年分(845.3K) 平成19年分(691.9K) 平成20年分(659.5K)

 また、上記各収支報告書から東京政連に会費を納めた会員数が約1150人であることがわかります。しかし、人件費の支出はゼロ。経常経費総額も年間200万円前後と非常に少額です。
 なお、平成20年分報告書に記載された東京政連の「事務担当者」に電話をして確認したところ、「東京政連は、東京会の全会員で組織されていて、東京会の事務所と区別はしておらず、東京会の事務職員が東京政連の事務をすべて担当している」とのことでした。ちなみに、その担当者は東京会の事務職員(経理担当)でした。

2.東京司法書士会の政治家資金管理団体への寄附
 東京会は、1997(平成9)年及び翌98年、与謝野馨衆議院議員の資金管理団体である「駿山会」に対し、各年10万円ずつ合計20万円を寄附していました。

   平成10年9月11日付け官報/号外第189号(556.4K)
   平成11年9月10日付け官報/号外第178号(893.8K)
(※注記)
 会社、労働組合その他の団体の資金管理団体に対してする寄附については、政治資金規正法の「この法律の施行(※1995.3.11)後、5年を経過した場合において、これを禁止する措置を講ずるものとする。」(括弧は筆者注)とした平成6年改正附則第9条を踏まえ、1999(平成11)年改正によって、2000(平成12)年1月1日から禁止されることになりました。
 したがって、上記指摘の寄附は、その当時の政治資金規正法には抵触していません。ただし、その当時すでに最高裁判所は、強制加入団体が政治団体へ寄附を行うことができないと判断しています(最三小判平成8年3月19日)から、同寄附が民事上違法・無効であることに変わりはありません。

*参考文献
「逐条解説政治資金規正法」第二次改訂版、政治資金制度研究会編、ぎょうせい(2002-8)
「政治資金ハンドブックQ&A」第五次改訂版、政治資金制度研究会編、ぎょうせい(2009-6)

*関連記事
flair日司政連による収支報告書虚偽記載問題の要点整理(第288号)

(第283号)

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あこがれの錦帯橋を渡る

 見てよし、渡ってよし。橋には、そこはかとなく魅力を感じます。鉄道橋に限らず、道路橋や歩行者橋でも、とにかく私は橋が大好きです。数ある橋の中で、若い頃からずっと行ってみたいと憧れている橋の一つが、山口県岩国市にある名勝「錦帯橋」です。
 錦帯橋は、清流錦川にかかる木造5連のアーチ橋で、日本三名橋の一つです。写真や絵で見るその姿はじつに優美。あの急な弧の上をどうやって歩くのか、大変興味もありました。今回、山口県に所用があり、探訪する機会がようやく巡ってまいりました。

 現地に着くと、まず木造橋としての規模の大きさ、存在感に圧倒されます。河原に降り橋の下に行ってみると、石組みで頑丈そうな橋脚とともに木組みの橋の緻密な構造にも驚かされます。さっそく300円を払って、あこがれの橋を渡ってみることにしました。
 するとどうでしょう、坂や階段が交互にあり、階段は段差も幅も微妙に異なるため、なんと歩きづらいことか。よそ見ばかりしていたせいか、2回もずっこけてしまいました。

P1100721_w
 それにしても、錦帯橋は、写真で撮るのがムズカシイ橋です。橋の上からではちっとも絵になりません。橋の上に限らず、橋の周辺でも同じで、角度や立ち位置をいろいろ変え試しても全然上手くいきません。とりあえずモー、テキトーに撮って済ませました。

 錦帯橋の最寄り駅は、錦川鉄道の起点でもあるJR岩徳線の川西駅。駅から橋まで約1kmの道のりで途中 に郵便局(岩国川西局)があります。下手くそな記念写真に代わり、そこで風景印を押してもらうことにしました。Iwakunikawanishi切手やスタンプに描かれている錦帯橋はとても素敵で“絵になっています”が、それでも見た目の感動にはかないません。橋の魅力はやはり、見てよし、渡ってよし、なのです。錦帯橋の渡りには多少の難がありましたけど。
 ちなみに、日本三名橋のほか2橋は、東京日本橋と長崎眼鏡橋だそうです。

*関連記事 岩日北線の夢列車に乗る(第289号)

(第282号)

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山口県司法書士会内にも自民党支部の事務所を発見!

 当ブログにおいて、日本司法書士政治連盟(日司政連)の政治資金収支報告書の虚偽記載問題について取り上げています(第236号ほか)。これに関連して、京都司法書士会内に自民党支部の事務所を見つけたことを先日お伝えしました(第277号ほか)。今回は山口県について取り上げてみます。

 山口に関し当方宛てに寄せられた情報によれば、京都と同様、山口県にも司法書士関連の政治団体に加え、政党支部があるのだそうです。その情報を裏付けるため調査した結果、
  ・「日本司法書士政治連盟山口県会」(日司政連山口)
  ・「自由民主党山口県司法書士支部」(自民党山口司法書士支部)
 以上2つの団体がたしかに存在していることがわかりました。そこで、こちらについても知人を通じ、山口県選挙管理委員会から両団体の政治資金収支報告書写しを取り寄せ確認しました。こちらも京都同様、その両方が主たる事務所を山口県司法書士会の事務所と同一場所に定めていることが判明しました。
 ちなみに、両団体の報告書に記載された「事務担当者」はすべて同一人物で、山口県司法書士会の事務局職員。電話番号も同一です。さらに、日司政連山口のホームページは山口県司法書士会のホームページとも同一になっています(下の画像は、本日現在の山口県司法書士会HPトップページ及び日司政連山口の画面です)。

Yamaguchikaihp_1 Yamaguchikaihp_2

 これら事実の問題点などについては、重複してしまいますので、「京都司法書士会内に自民党支部の事務所を発見!」(当ブログ第277号)をご参照下さい。

 なお、京都の問題を報じた2009年11月27日付け週刊法律新聞第1832号(当ブログ第280号に転載)では、「こうしたケースは、他の司法書士会にもあるとの報告もあり、政治団体に絡む司法書士会のずさんな体質があかるみに出る可能性がある。」と指摘しています。同記事では具体的に明記されていませんが、私の調べでは、鳥取及び岐阜でも、京都や山口同様の問題を確認しています。追って、稿を改め取り上げるかもしれません。
          *          *          *
*参考資料(pdf)
「日本司法書士政治連盟山口県会」の政治資金収支報告書写し
 平成18年分(559.8K) 平成19年分(581.8K) 平成20年分(601.3K)
「自由民主党山口県司法書士支部」の政治資金収支報告書写し
 平成18年分(464.4K) 平成19年分(379.2K) 平成20年分(357.6K)
(※注記)自民党山口司法書士支部の収支報告書1枚目「政治団体の区分」欄には、いずれも「その他の政治団体」に印がつけられていますが、山口県選挙管理委員会には「政党の支部」として届出されています(同選管に電話確認済み)。

*関連記事
日司政連の政治資金収支報告書に虚偽記載(第236号)
司法書士関連の政治団体による事務所無償使用問題(第258号)
岩手県司法書士会に政治資金規正法違反の疑義(第272号)
新潟県司法書士会にも政治資金規正法違反の疑義(第276号)
京都司法書士会内に自民党支部の事務所を発見!(第277号)

(第281号)

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続・京都司法書士会内に自民党支部の事務所を発見!

 先日、京都司法書士会内に「自由民主党京都司法書士職域支部」(自民党京都司法書士支部)の事務所が置かれている事実をお知らせしました(当ブログ第277号)。そうしたところ、法律新聞社(神奈川県鎌倉市)から取材を受け、同社が発行している「週刊法律新聞」の最新号に記事が掲載されました。
 同社より許可を頂きましたので、当該記事(11月27日付け週刊法律新聞第1832号第4面の当該記事部分を抜粋したもの)を転載します。まずは記事をご覧下さい(記事をクリックすると拡大します)。Houritsunp_1832
(※ pdf版<136.2K>はこちらをクリックして下さい)

 記事によると、法律新聞社が京都司法書士会の中川馨会長に取材したところ、同会長は、この問題について「知らなかった」「活動実態がない」などと語った旨、報じられています。

 中川会長は、2007年5月、京都司法書士会の会長に就任。しかし、それ以前から京都司法書士会内には自民党支部の事務所が置かれ、京都司法書士会の事務局職員が自民党支部の管理をしていました。
 仮に現時点においてこの自民党支部が一切の活動を停止しているとしても、2008年までは毎年会費を徴収し、支出もしています。そのうえ、司法書士会事務局職員をして政治資金収支報告書も作成しています。これらの事実はいずれも収支報告書の記載から明らかです。

 このようにして、自民党京都司法書士支部は十分に団体としての実体を備えています。「活動実態がない」ことと活動が活発でないこととは違いますし、事務所や事務職員の無償提供とは全く別次元の問題です。また、これら一連の事実すべてを京都司法書士会会長が「知らなかった」というのは、にわかに信じがたいことです。
 会長の言をすべて真実として受け止めると、では、京都司法書士会における組織内部の情報連絡体制はいったいどうなっているのか、という新たな疑問も生まれてきます。さあ、みなさんはいかがお考えでしょうか。

*関連記事 京都司法書士会内に自民党支部の事務所を発見!(第277号)

(第280号)

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