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2009年11月の11件の記事

続・三芳野神社の公孫樹色づく

 前号で紹介した三芳野神社のイチョウ黄葉。きょう昼過ぎ、コーヒーブレイクがてら、彩りの移ろいを確かめてきました。ついでに、時間とカメラと角度をすべて変え、もう一度写してみました。
 4日前には緑を残していた葉も色づき、地面には散り始めた葉が降り積もり、樹全体が斜光に照らされここだけ黄色く輝いていました。この場所の、一年を通して最も美しい瞬間に立ち会えたのかもしれません。

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三芳野神社境内にて2009年11月25日午後2時過ぎ撮影 Canon PowerShot S90
絞り優先AE、Av6.3、Tv1/60、ISO160(オート)、ホワイトバランスオート、換算28mm

(第279号)

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三芳野神社の公孫樹色づく

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 平安時代初期の創建と伝えられる三芳野神社(川越市郭町二丁目)。川越城築城により城内に位置することとなり、徳川幕府直営の社として庇護を受けました。童謡「通りゃんせ」で歌われる細道とは、ここの参道であるというのが有力な説です。
 境内にはイチョウの大木があり、黄色く色づき始めていました。下の方には黄緑色が残るものの、例年より早く見頃を迎えています。今年は10月初旬に尾瀬で紅葉を見たせいか季節感がずれてしまいましたけど、こうして街中でイチョウの黄葉を目にすると、秋の深まり、そして本格的な冬の訪れが近いことを感じます。

 この大木は実を落とす樹で、辺りにはすでにたくさんの銀杏が転がっていました。あのニオイだけはどうにも苦手ですが、陽光を受け黄金色に輝くイチョウの彩りにはつい足を止め見入ってしまいます。ただ、真下で見上げていると顔に銀杏の直撃を食らうので気をつけて。当たるとけっこう痛いですよ。

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三芳野神社境内にて2009年11月21日午後3時頃撮影 Panasonic LUMIX DMC-LX3

*関連記事 通りゃんせ(第67号) 本記事の続編(第279号)

(第278号)

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京都司法書士会内に自民党支部の事務所を発見!

 当ブログにおいて、日本司法書士政治連盟(日司政連)の政治資金収支報告書の虚偽記載問題について取り上げています(第236号ほか)。また、司法書士会における政治資金規正法違反の疑義も取り上げています(第272号ほか)。これに関連して、今回は京都府について取り上げてみます。

 京都に関し当方宛てに寄せられた情報によれば、京都府には司法書士関連の政治団体に加え、政党支部(政治資金規正法上は政治団体の一つであり、政党に分類されます)もあるのだそうです。その情報を裏付けるため調査した結果、
  ・「日本司法書士政治連盟京都会」(日司政連京都)
  ・「自由民主党京都司法書士職域支部」(自民党京都司法書士支部)
 以上2つの団体がたしかに存在していることがわかりました。そこで、知人を通じ、京都府選挙管理委員会から両団体の政治資金収支報告書写しを取り寄せ確認しました。そうしたところ、なんとその両方が、主たる事務所を「京都市中京区柳馬場通夷川上る五丁目232番地の1京都司法書士会内」と定めていることが判明しました。
 報告書(※末尾参照)によれば、両団体とも、少なくとも2006(平成18)年から2008(同20)年までの3年間、経常経費(人件費、光熱水費、備品・消耗品費及び事務所費)の支出はすべてゼロ。両団体の報告書に記載された「事務担当者」はすべて同一人物で、京都司法書士会の事務局職員。政治団体に加え政党支部の事務所までもが司法書士会から無償で提供されている驚愕の事実も明らかになりました。

 この場合、経常経費相当額の全額が京都司法書士会による寄附にあたりますから、1)両団体とも、この事実を報告書に記載していないので「不記載」にあたり規正法12条違反となります。自民党京都司法書士支部は、独立した政治団体ではなく、自由民主党という政党の一部組織ですから、その違法行為は自民党本部にも影響を及ぼします。
 また、2)京都司法書士会及び日司政連京都は、政治団体以外の団体から政治団体への寄附を禁止する規正法21条にも違反することになります(注:自民党京都司法書士支部は「政党の支部」にあたるため、規正法21条4項に定める区域を単位として設けられたものであれば、同支部分については21条違反になりません)。

 このような事務所一体化は、新潟の件(当ブログ第276号)で指摘したように、規正法の観点からのみならず、思想及び良心の自由(憲法19条)の観点からみて深刻な問題です。最高裁判所(最三小判平成8年3月19日)は、強制加入団体が政治団体へ寄附を行うことができないと判断していますし、大阪高等裁判所(大阪高判平成20年11月12日)も、行政書士会が政治団体に対する金員の寄附と同視しうる行為が行政書士会の目的外行為として違法・無効だと判断しています。
 にもかかわらず、京都司法書士会内には、政治団体に加え、政党支部の事務所まである。そのうえ、ヒト・モノ・ハコが全部タダ・・・。要するに、京都司法書士会は、最高裁判決を無視し、大阪高裁判決も省みず、政治資金規正法にも違反する行為を繰り返しているわけです。

 京都司法書士会のホームページには、「∵となりの司法書士はたのもしい法律家」というキャッチフレーズが掲げられています。しかし、法を無視する集団が、果たして「法律家」と呼べるのでしょうか。いまの状態では、自ら法律家を名乗るだけでもじつに僭越、頼もしいなどと口が裂けても言えません。現実は、さもしい限りの実態なのです。
 京都府の司法書士は、この問題をどのように考え対応するのでしょう。事実上相手方の存在しないこの問題は、自分自身だけで解決できます。言い換えれば、京都司法書士会が自ら解決するかしないか、だけです。京都司法書士会の「たのもしい法律家」ぶりを注目して見ていくことにしましょう。
 ちなみに、京都同様の事例は、ほかにもあるという情報の提供をいただいております。追って、稿を改め取り上げることになるでしょう。新潟同様、この記事も“小括”にすぎません。
          *          *          *
*参考資料(pdf)
「日本司法書士政治連盟京都会」の政治資金収支報告書写し
 平成18年分(656.5K) 平成19年分(722.0K) 平成20年分(637.7K)
「自由民主党京都司法書士職域支部」の政治資金収支報告書写し
 平成18年分(274.1K) 平成19年分(268.5K) 平成20年分(279.7K)

*関連記事
flair日司政連による収支報告書虚偽記載問題の要点整理(第288号)

日司政連の政治資金収支報告書に虚偽記載(第236号)
司法書士関連の政治団体による事務所無償使用問題(第258号)
岩手県司法書士会に政治資金規正法違反の疑義(第272号)
新潟県司法書士会にも政治資金規正法違反の疑義(第276号)
続・京都司法書士会内に自民党支部の事務所を発見!(第280号)
山口県司法書士会内にも自民党支部の事務所を発見!(第281号)

(第277号)

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新潟県司法書士会にも政治資金規正法違反の疑義

 先日、当ブログにて岩手県司法書士会に政治資金規正法違反の疑義あることを報じました(第272号)。全国各地の司法書士政治連盟や司法書士会で見つかっている同様の事実。今回は、新潟県を取り上げます。

1.新潟県司法書士会に関する情報の提供を受ける
 当方宛てに寄せられた情報によれば、新潟県司法書士会(新潟県会)は、政治団体である日本司法書士政治連盟新潟会(日司政連新潟)に対し、毎年30万円ずつ金銭の提供をしているのだそうです。そこで、その情報を裏付けるため、新潟県選挙管理委員会から、日司政連新潟の政治資金収支報告書写しを取り寄せ確認してみることにしました。

2.日司政連新潟の収支報告書の記載から
 送られてきた報告書(末尾参照)によると、少なくとも過去3年にわたって、たしかに日司政連新潟は、新潟県会から毎年30万円ずつの資金提供を受けていました。名目は「事業委嘱費」で、備考欄にはいずれも「登記識別情報制度についての調査、研究」と記載されています。
 また、同報告書によると日司政連新潟は、同じ過去3年にわたって、人件費や備品・消耗品費を1円たりとも支出していません。調査研究には欠かせないはずの書籍を1冊も購入せず、最低限のメモに必要な紙やペンも買っていないのです。

3.新潟県会の収支決算書等の記載から
 一方、新潟県会のホームページで公開されている平成20年度の収支決算書によれば、支出の部に「政治連盟新潟会への事業委嘱費」として30万円、収入の部に「日本司法書士政治連盟新潟会 事務受託費」として6万円がそれぞれ計上されています。両団体間で金銭の授受がなされている事実は、どうやら真実と見て間違いないようです。
 ところが、新潟県会の平成20年度事業報告翌21年度事業計画には本件事業委嘱に関する記述が全くありません。にもかかわらず、同21年度予算書には、またもや日司政連新潟への事業委嘱費30万円が計上されています(※なお、決算書等のPDFファイルは、新潟県司法書士会ホームページにて当初公開されていたものです)。

4.事業委嘱という衣を着た寄附
 これは一体どういうことでしょうか。毎年30万円もの大金を投じて委嘱した「調査研究」について、累積で100万円以上にもなるのに一片の報告すらなされぬまま済むことなど常識では考えられません。また、登記の専門家集団を自負する司法書士会が、登記制度の根幹にかかわる登記識別情報制度に関する調査研究を、外部の、それも政治団体に丸投げすることなど不自然としかいいようもありません。
 どうやら、「登記識別情報制度についての調査、研究」というのは『名ばかり』で、実際のところ事業委嘱を装った寄附だと理解するのがふつうの感覚ではないでしょうか。事業委嘱に実態がないとすれば、日司政連新潟は、報告書に虚偽記載をしていることになり政治資金規正法12条に違反します。また、新潟県会及び日司政連新潟の双方とも、政治団体以外の団体から政治団体への寄附を禁止する規正法21条にも違反することになります。

 新潟県会と日司政連新潟の癒着関係は上記だけに留まりません。

続きを読む "新潟県司法書士会にも政治資金規正法違反の疑義"

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時の鐘ブルーライトアップ

 2009年11月14日、小江戸川越のシンボル「時の鐘」が一夜限り青色に浮かび上がりました。まずは、その姿をご覧下さい。

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時の鐘(川越市幸町) 2009年11月14日撮影 Canon PowerShot S90
絞り優先AE,Av6.3,Tv1.0,ISO80,露出-1.33,ホワイトバランスオート,換算35mm

 あいにく三脚を持ち合わせておらず、この写真は、街路灯の支柱などにカメラを押し付けながらセルフタイマーを利用しつつ撮影したものです。意中の構図で撮った写真ではありませんが、雰囲気だけはお伝えすることができたでしょうか。

 ところでこのイベントは、毎年11月14日が「世界糖尿病デー」にちなむもの。世界糖尿病デーとは、国連総会が2006年12月20日、「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」を全会一致で可決。これと同時に、11月14日が「世界糖尿病デー」と指定されました。そして、糖尿病の脅威を啓発し、糖尿病に関する理解を深め、その予防や治療に対する意識を高めることを目的に、2007年から世界各地の著名な建築物をブルーにライトアップするイベントが始まりました。
 日本国内では東京タワーや通天閣など各地の名所が対象になる中、埼玉県ではここ時の鐘が唯一選ばれ、県内初の実施地となりました。今回、時の鐘がブルーライトアップされることで、私はこの日のことを初めて知りました。
 糖尿病抑制に向けたキャンペーンのキャッチフレーズは、”Unite for Diabetes”(糖尿病との闘いのため団結せよ)。シンボルマークは、国連や空を表す「ブルー」と団結を表す「輪」。これを“ブルーサークル”というそうです。乳がんの“ピンクリボン”イベントのように、このブルーサークルイベントも広まっていくといいですね。

Wdd_logo  世界糖尿病デー公式ホームページ

 余談ですが、このブルーサークル。一見すると、まるでメトロ東西線や都営三田線の…そんな連想をしてしまうのは私だけでしょうか(^^ゞ)…。これからは、地下鉄に乗るたび糖尿病のことを思い出しそうです。

(第275号)

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尾瀬大好きの半年を総括

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 尾瀬ヶ原では11月2日、初雪が降りました。例年より早めの冬将軍到来です。
 今年7月以降、すっかり尾瀬の虜になった私ですが、さすがに冬は無理。雪景色は大好きでも、尾瀬は山岳地帯。冬山の経験、装備、体力、それに気力、どれ一つとして備わっていない私には、初冬であっても絶対に踏み込めない領域です。
 というわけで、来年の雪解け(5月下旬以降)まで、尾瀬はしばしおいとまです。春になったら、また小さなカメラ1つ抱え、今年見られなかったミズバショウを見に行くつもり。今年実現できなかった山小屋泊まりもしてみたい、学生時代に一度だけ訪れたきりの尾瀬沼にも行ってみたい、もう考えただけでワクワクしてきます。
 5度に及ぶ尾瀬ハイクで、中断していた山歩きの感覚を取り戻しつつあります。この感覚を来春まで維持できるよう体力の増強を兼ねて、これからの季節、奥多摩や奥武蔵の山でも歩いてみようと思っています。
          *          *          *
 この半年の記録を整理する一環として、これまで尾瀬について書いた記事をリンクでまとめておくことにします。…ここまでの余韻を導き出すウイスキーは、そう多くはないでしょう。バランタイン21年をもってしても及びません。

はるかな尾瀬(第237号)
 すべての始まりはここから。このときヒツジグサさえ咲いていたら…
続・はるかな尾瀬(第238号)
 尾瀬の「はるかさ」について雑感。読み返してみると若干感傷気味のよう。
続々・はるかな尾瀬(第248号)
 このときは、ヒツジグサ中毒でした。
総延長57km(第249号)
 尾瀬国立公園特別保護地区の約7割は東京電力の所有地です。
尾瀬を吹き渡る千の風(第250号)
 旧盆の尾瀬は案外と空いていました。が、帰りの関越は大渋滞でした。
ヤマドリゼンマイ燃ゆる初秋尾瀬ヶ原(第254号)
 じつはヨッピ道のヤマドリゼンマイも気になっています。
尾瀬の山上に広がる楽園を見る(第260号)
 富士見峠までバスで行けるようになったらいいのに。
去りゆく尾瀬の秋風景(前編)(第262号)
 初めて見る紅葉の尾瀬や天上の楽園アヤメ平に感動。
去りゆく尾瀬の秋風景(後編)(第263号)
 裏燧の紅葉、大江湿原のカラマツ黄葉も見てみたくなりました。

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7月上旬、見渡す限りのワタスゲは緑の湿原で異彩を放っていました。が、写真はどうもイマイチ。撮りためた写真は反省の山を築いています。~尾瀬ケ原上田代牛首付近にて(クリックすると写真が拡大します)。

*追加関連記事 ミズバショウ咲き始める早春尾瀬ヶ原(前編)(第352号)
 誰に約束をしたわけでもありませんが、「春になったら…ミズバショウを見に行くつもり」を実行しました。

(第274号)

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川越一番街交通社会実験はじまる

Img_0113 11月7日から23日までの17日間、川越一番街の通称“蔵造り通り”(県道川越坂戸毛呂山線)で自動車の交通を規制する社会実験が行われます。平日の初日となった今日、午前中を中心に周辺道路は大混雑となりました。

 蔵造り通りは、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、休日になると観光客であふれかえっています。一方で、通りは主要幹線道路でもあり車の往来が激しく、交通事故の危険と紙一重です。安全対策を早急に講じることが求められており、もはや何らかの交通規制は、周辺が混雑しても仕方がない状況と言えます。

 今回の実験では、札の辻交差点から仲町交差点(略図のA→B)への一方通行規制が終日行われ、土日の一部時間帯には同区間の車両通行止め規制も行われます。また、実験期間中は、B→A方向の路線バス(平日1日あたり217本)もすべてX→Y→D→Aと迂回して運行されます。川越では、これまでにない大規模な社会実験です。
 ただ、周辺の交通や信号に手を加えず規制だけをしているようで、迂回せざるを得ない車は、どうしても、右折、左折、左折、右折(またはその反対)を余儀なくされます。迂回路にあたる各交差点では十分な右折時間が確保されず右折レーンも狭く短いため、1回の信号で数台しか通過できないこともあります。これでは、周辺の渋滞は必然とも言えます。

 そこで私案を1つ。どうせ実験をやるのですから、Map1一方通行の規制区間を延ばし周回形態(例えば、A→B→C→D→A)にしたらどうなんでしょうか。さらにABCDの各交差点の信号を3交替制にすれば、どの方向からも車が滞りなく流れることにもなります。常に右折ができるだけでも、車の流れはずうっとスムーズになるはずです。
 実験のキャッチフレーズは、「川越の交通をみんなで考える17日間」。さあ、みなさんは、いかがお考えになるでしょうか。2週間は不便を強いられますけど、川越中心市街地の交通が少しでも良くなるようじっとガマン致しましょう。

(第273号)

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岩手県司法書士会に政治資金規正法違反の疑義

 当ブログにおいて、日本司法書士政治連盟(日司政連)の政治資金収支報告書の虚偽記載について取り上げてきました(第236号ほか)。
 この調査を進めていくと、全国各地の司法書士政治連盟や司法書士会で、政治資金規正法に抵触しているのではないかという疑いある事実が次々と見つかっています。今回は、岩手県について取り上げてみます。

 まず、岩手県司法書士会について。
 岩手県司法書士会の平成19年度決算書では、「助成金」として「500,000円」が支出されており、摘要欄に「政連岩・岩青司他」と記載されています(平成20年度も同様)。
  平成19年度 決算書 支出小科目
  (当初公開されていた岩手県司法書士会ホームページの該当部分をPDF化したもの)

 以下は、「政連岩」が「日本司法書士政治連盟岩手会」の略称であることを前提にして話を進めます。

 つぎに、日本司法書士政治連盟岩手会について。
 日本司法書士政治連盟岩手会の平成19年分政治資金収支報告書には、「法人その他団体からの寄附」の記載は全くありません(平成20年分も同様)。
  http://www.pref.iwate.jp/~hp0736/19syusihokokupdf/pdf/sonota/0/575.pdf
  (岩手県のホームページに移動)

 上記のとおり、岩手県司法書士会から支出されたとされる50万円のうち、いくらが「政連岩」に対する「助成金」であるのか内訳は不明です。しかし、たとえ1円でも、「法人その他団体からの寄附」があれば報告書に記載する義務があり、「不記載」は政治資金規正法12条違反となります。
 では、記載をすれば違法でないかといえばそうではなく、たとえ1円でも金銭の授受があれば、司法書士会も政治連盟も、政治団体以外の団体から政治団体への寄附を禁止する政治資金規正法21条に違反することになります。12条違反は25条で、21条違反は26条で、それぞれ刑罰が定められています。
 強制加入団体である司法書士会から、政治団体に「助成金」が交付されているとすれば、政治資金規正法違反だけではなく、思想及び良心の自由(憲法19条)の観点から強制加入団体は政治献金や政治団体への寄附を行うことができないとした南九州税理士会事件の最高裁判所判決(最三小判平成8年3月19日)に明らかに背く行為です。なお、憲法上の問題点については、東京司法書士会が上記判決後に政治家の資金管理団体へ寄附をしていた事実を確認しましたので、追ってその問題を取り上げる際に稿を改めて論じることにします。

 さて、話は助成金だけでまだ終わりません。
 日司政連岩手の平成20年分政治資金収支報告書によると、事務所所在地及び事務担当者の電話番号は岩手県司法書士会と同一で、司法書士会内に事務所を置いていることが伺えます。なのに、同報告書「事務所費63,980円」の内訳は通信費・雑費・印刷費のみで、賃借料・使用料等の支出はゼロ。報告書の記載は、当ブログで既に報じた大阪司法書士政治連盟の件(第258号)と同様、岩手でも政治団体の事務所が司法書士会から無償で提供されている事実を裏付けるものです。この場合、賃料相当額が寄付の授受にあたり、両者とも完全に違法です。

 このように違法な寄附の授受が複数なされている実態。岩手県の司法書士は、これらの問題をどのように考え対応するのでしょう。全国青年司法書士協議会(全青司)のいまの会長は岩手の司法書士。全青司は、「市民の権利擁護及び法制度の発展に努め、もって社会正義の実現に寄与する」ことを目的とする任意団体です。全青司会員3000人の法的感覚にも注目しましょう。

(第272号)

*追加関連記事
新潟県司法書士会にも政治資金規正法違反の疑義(第276号)
東京司法書士会にも政治資金規正法違反の疑義(第283号)
京都司法書士会内に自民党支部の事務所を発見!(第277号)
山口県司法書士会内にも自民党支部の事務所を発見!(第281号)

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公開質問に答えぬ日本司法書士政治連盟

 11月2日の経過をもって、日本司法書士政治連盟(日司政連)に対する2009年10月1日付け「公開質問状」の回答期限を迎えました。

  公開質問状についての詳細は下記をご参照下さい。
  「日本司法書士政治連盟に対する公開質問状」(当ブログ第259号)

 これに関し、日司政連から、10月22日、日司政連渡邊繁俊事務局長名の「質問状の件」と題するA4版1枚の文書(平成21年10月21日付け日司政連発第091009号)が届きました。
 上記「質問状の件」には、「公開質問状」において質問した4項目に対する回答が記載されていませんでしたので、同22日付けにて、文書送付のお礼と期限内の回答を引き続き待つ旨、簡易書留郵便にてご連絡をいたしました。「質問状の件」及びこれに対する返答は以下のとおりです(第259号記事のコメント欄にて既報済み)。

 ・「質問状の件」(平成21年10月21日付け日司政連発第091009号)(pdf 401.8K)
 ・「平成21年10月21日付け日司政連発第091009号文書について」(pdf 83.2K)

 しかしながら、本日現在、上記「質問状の件」以外に、日司政連からの連絡は、電話、FAX及びメールを含め一切ありません。

 ところで、虚偽記載の直接の原因については、“仕訳項目の振り分けミス”というのが「質問状の件」における日司政連の立場のようです。
 けれど、私がこの問題を公表してからすでに4カ月が経過しています。この間、問題となっている政治資金収支報告書の虚偽記載の訂正はおろか、未だ事実の発表すらなされていません。
 政治団体の会計責任者は、会計帳簿を備え、収入(寄附を含む)・支出ともすべて明細を記載しなければなりません(政治資金規正法第9条)。収支報告書はその抜粋のようなものです。裏を返すと、適法な会計帳簿があれば、仕訳の修正など数日あれば十分ということが言えます。
 それが4カ月を経てもできないということ自体、ふつうの感覚で考えると、この問題の組織的隠蔽や虚偽記載の故意性を疑うに値する事実ではないでしょうか。自称法律家の方々の感覚は、ちょっとふつうではないのかもしれません。

 なお、この問題はこれで終わりではなく、公開質問状で申し添えたとおり今後さらに掘り下げて行く予定です。

(第271号)

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入間航空祭

 11月3日は日本国憲法公布の日。その記念すべき日に、憲法で「保持しない」と書かれているはずの戦闘機が、毎年ここ川越上空にたくさん飛んできます。直線距離で10km足らずのところにある航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)で航空祭が開かれているためです。
 編隊を組んで曲技飛行をするブルーインパルスが、機体を垂直にしながら上空を旋回していきます。音速以上で低空を通過していくこともあります。見ていると、機体の通過より遅れて爆音がやってきます。

 ところで、入間基地の周辺には100万人以上もが暮らしています。このように人口が密集する市街地上空で繰り広げられるエアロバティックに、私は、いつも事故の心配をしてしまいます。航空祭での墜落事故も過去に起きています。入間航空祭の飛行機ショーは基地の中だけで完結してもらいたいものです。
 入間航空祭には、毎年20万人以上が訪れます。入場は無料だそうです。しかし、昨今は緊縮財政の折。福祉に“応益負担”を求めるぐらいなので、訓練飛行を含め航空祭で費やされる燃料代ぐらいは、“受益者負担”として、せめて見物客の入場料だけで賄ってほしいとも思います。

 それにしても、ブルーインパルスが1機何億円して、空自はそれを何機保有しているのでしょうか。事業仕分けだ、不急不要な事業の見直しだと喧しい毎日ですが、5兆円に迫る防衛関係費は削れないのでしょうか。
 この曲芸戦闘機が専守防衛にどう欠かせぬ装備なのか私にはよくわかりません。ただ、生活保護費の母子加算180億円に窮するこの国にあって、戦闘機が市民の頭上で宙返りを繰り返す。入間航空祭は、日本国憲法が公布63年を経てもなおその意義を保ち続けていることを深く気付かせてくれたことだけは確かです。

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▲自宅のベランダからはこのようなものも見られます。この煙も税金だと思うと…。

(第270号)

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石川県知事谷本正憲のたわごと

 2009年11月1日付け朝日新聞東京本社版朝刊のオピニオン面“耕論”欄に、「地方空港の生きる道」特集が組まれていました。そのうちの1つに、谷本正憲石川県知事のインタビュー記事が掲載されていました。
 採算が取れず必要性にも乏しいといわれる地方空港の問題がクローズアップされる中で、能登空港はその筆頭格であるにもかかわらず、むしろ“優等生”として取り上げられることが多いようです。“利便性高め「地域の拠点」に”という見出しのついたこの記事も、また同様でした。
 しかし、私は、この見方にいつも疑問を感じますし、マスコミでの取り上げられ方にも不満を感じています。能登に空港を誘致したのが谷本知事なら、能登の鉄道を引き剥がしたのも谷本知事だからです。

 さて、今回の新聞記事から気になる部分を抜き出してみます。

続きを読む "石川県知事谷本正憲のたわごと"

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