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能登線追憶(10)

Noto_01731_0
のと鉄道能登線沖波−前波間 2004年10月10日撮影
CanonEOS55,Tamron28-200mm,RDP100

 海を入れた能登線の写真を撮りたくて場所を探していた。わずかに海が臨める稲刈りの終わった田圃で、柿の木が一本、夕陽に照らされているのを見つけた。葉が残っていてインパクトには欠けるが、10分ほどしてやってくる蛸島行き下り列車と合わせ写しとってみることにした。
 しかし、秋の陽はつるべ落とし。みるみるうちに林の木の影が線路際まで長く伸びてきた。撮影をあきらめかけたとき、待ちわびた汽車がたった一両、小刻みにレールを響かせ通り過ぎていった。ぎりぎりのタイミングで何とか間に合った。

 一カ月後、再び訪ねてみた。柿の木の、葉は落ちていたが、実も残っていなかった。能登線廃止まであと約半年。また来年、が存在しない出会うものすべてが一期一会の世界。これもまた、撮っておいてよかったと後から思う大切な一枚になった。

(第267号)

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