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能登線追憶(9)

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のと鉄道能登線宇出津駅跡 2009年9月20日撮影
現役当時の面影を留め、「半島の夢のせ走るマイレール」の看板もそのまま残る。

 前号(第255号)で書いたとおり、3年半ぶりに能登を訪ねました。
 能登線が廃止されてからすでに4年、ほんの一部を残しレールはすべて剥がされ、駅舎や路盤の破壊転用も進んでいます。穴水から順に各駅跡を回りましたが、どこも雑草に覆われ正視しかねる荒廃ぶりです。
 その積み重ねで辿り着いた宇出津(うしつ)駅跡。ここだけは、現役当時の状態をほぼ維持していました。駅前広場はいまもバスターミナルとして利用され、駅事務室跡には「街の駅 宇出津 ぽっぽ家」という観光案内所を兼ねた売店も営業していました。その店員さんに声をかけると、衝撃的な告知が。ここ宇出津駅跡も、来年までに駅舎もホームもすべて取り壊してしまうのだそうです。

 宇出津は能登線の中間にして最大の拠点駅。奥能登交通の結節点でもあり、それは鉄道がなくなった今も変わりありません。この駅だけはこのまま手をつけず、廃線時に駅構内の車庫に保存した車両を活かし、鉄道記念施設としてあるがままに残してほしかった……。保存車両はいま、なぜか藤波駅付近へと移され藪の中に放置されています。
 まもることができず無くしてしまった鉄道。その跡地などもはやどうでもよい、ということなのでしょうか。……宇出津より先に進む気を失いました。

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現役当時の宇出津駅全景 2004年11月21日撮影

(第256号)

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