3年半ぶりの故郷能登
この連休、二男が生まれて以来初めて、家族全員で能登に帰りました。
私一人でみても2006年4月以来3年半ぶり、墓参りにいたっては4年以上もサボり続け、ご先祖に不義理をしていました。墓前で手を合わせると、心の奥につっかえていたものが奥能登の秋の空高く上がっていきました。
シルバーウィークの高速道路はどこも混雑する一方、能登半島は人も車も少なく空いていました。田んぼは稲刈りの最盛期で、刈り取りを待つ田は黄金色に輝き、刈田には8段掛け以上の稲架(はさ)もあり豊穣の田園風景が広がっていました。長男は、コンバインに乗せてもらい稲刈りの“手伝い”(という名目の体験)もしました。
“こけ”(キノコをさす方言)の時季には少し早いものの、叔父が山からシバタケを1食分だけ探して採ってきてくれました。これにすりつぶした枝豆を併せた味噌汁は絶品! ほかにも100%自然素材で自家製のところてんに、宇出津(うしつ)港や蛸島(たこじま)港で揚がった地魚などをたっぷりといただきました。
4日間の食事は、飽きもせず能登の海産物づくし。こうして能登の豊かな「食」を楽しむことで、わずかながら“能登分”を補給し川越に戻ってきました。
今回の帰省では残念ながら夕焼けには出会えず。それでも円山のシルエットが美しい立戸ノ浜(たっとのはま)の黄昏情景を見に行った。“あいの風”が吹くとこの浜は凪ぐ/石川県鳳珠郡穴水町沖波地区にて
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(第255号)
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