続々・はるかな尾瀬
7月に家族で行った尾瀬ハイクの写真を眺め、ヒツジグサの花が見られず残念だったとボヤきました。すると妻が「見に行ってくればぁ」と一言。そう簡単に言うなよといいながら、1日だけ夏休みを取って1人で出かけてきました。
池塘(ちとう)の水面に浮かぶヒツジグサ。おもしろい形をした葉の向きは勝手気まま、それでいて花はとても端正なつくり、黄泉を想わす神秘さがあります。私は、この水草が大好き。尾瀬の景観になくてはならない存在です。
未の刻(午後2時頃)に咲くのでヒツジグサというものの、じっさいは、午前11時頃に花びらを開き、午後4時頃には閉じ始めてしまいます。だから、朝と昼で池塘のようすは一変。満開時は、夜空に散らばる星のようでもあります(写真上)。
8月中旬の尾瀬。ヒツジグサの葉は、鮮やかな万緑の時季を過ぎ色づき始めていました。朝夕はひんやりとして秋の気配が感じられます。
午後、山の鼻への戻り道、木道の両脇に見える池塘は、埋め尽くすヒツジグサが鏡のように光って見えました。行き交う人もまばらになった木道に腰掛け心ゆくまで堪能、午後3時を過ぎ下山しました。日帰り10時間の尾瀬ハイク、歩数計の表示は36,097でした。
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上田代の池塘。左上のこんもりした丘が牛首。雲のすき間からわずかに差し込んだ朝日がヒツジグサを光らせた。午前7時46分。
上ノ大堀川近くの池塘と至仏山。朝の日射しで清々しい表情を見せる。ヒツジグサはこの時間、まだつぼみを閉じている。午前8時15分。
下ノ大堀川近くの池塘と燧ヶ岳。池塘に白く点在するのが咲き始めたヒツジグサの花。朝に低く垂れ込めていた雲は消え、空には積雲が流れていた。午前11時46分。
上田代の池塘と至仏山。ヒツジグサが埋め尽くす池塘と寄り添う木道が輝く。尾瀬で過ごせる時間もあとわずか。午後2時42分。
秋色に染まるヒツジグサや草もみじも素敵なんでしょうね、きっと。いまだ見たことのない尾瀬の秋風景を想像しながら、日が暮れる前に鳩待峠をあとにしました。
*本記事で使用した写真は、すべて2009年8月14日に撮影したものです(機材:Panasonic LUMIX DMC-LX3)。
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コメント
この日の歩行距離は、歩数計によると26.3km(消費カロリーはなんと1172kcalだが、脂肪燃焼量はたったの167gスクネー)。
この1週間、いつ筋肉痛に襲われるかビクビクしながらいましたが、張りも痛みもなく10日間が過ぎようとしています。筋肉痛がこないのは、痛む筋肉すらないということなのでしょうか。
やだなー ┐(´д`)┌トシハトリタクネ。
投稿: 鉄まんアトム | 2009年8月24日 (月) 10時35分
26.3kmも歩いたの!?
それだけ魅力あふれる場所ということか,尾瀬は。
筋肉痛にもならないとは…おそるべし,鉄まんアトム!
万座合宿の成果かな( ^ω^ )
緊急地震速報のメールは,私の携帯でも受信しました。
その時間はジョギングしていましたが,公園で流れるラジオ体操の音楽がブチ切れ,地震速報のアナウンスが流れました。
慌てて自宅へ戻り,「地震,大丈夫か!」と駆け込みましたが,家族はみなキョトンとしていましたとさ。
投稿: ヤッジー | 2009年8月26日 (水) 20時05分
26.3km。歩数計の距離は多めに出る傾向があります。ただ,地図上の距離だけで21.2kmです。ほか同じ場所を行ったり来たりがありますので,ほぼそれに近い距離は歩いていますね。
ヤッジーさん,尾瀬は未体験ですか?
山歩きや花が嫌いでなければ,尾瀬は本当にいいところだと思います。何度でも行きたい,毎日でも行きたい,そんなところです。尾瀬の道を20km以上歩くことより,行き帰りの車の運転の方が辛く感じる私は,原始人ですね。筋肉痛,まだ来ませんよ。山小屋泊まりで今度ご一緒にいかがですか,尾瀬の中でのむウイスキーは格別でしょうな。
緊急地震速報,おたくも“技術的に困難”な課題に直面しているようですね。
(こちらについての詳細は,第251号「オオカミ少年と呼ばれても」をご参照ください)
投稿: 鉄まんアトム | 2009年8月26日 (水) 23時55分