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2009年6月の7件の記事

都立小児病院を守る最後のチャンス

 私は、これまでこのブログで、都立清瀬小児病院の存続を求める意見表明を行って参りました。都議会への請願署名を呼びかけ、多くの方のご賛同ご協力も頂きました。その節は、本当にありがとうございました。
 しかし、都議会は2009年3月27日、清瀬小児病院、八王子小児病院及び梅ヶ丘病院の3病院を廃止する条例改正案を、自民、公明両党の賛成多数で可決成立させてしまいました。同じ日、病院存続を求める3件の請願(当ブログで署名を呼びかけたものを含む)は、上記両党に加え民主党も反対していずれも不採択に終わりました(*1)。

 このまま行くと、来年3月には3病院とも廃止され、跡地も処分されてしまいます。一度廃止が実行されてしまえば、医師や看護師をはじめとするスタッフは散り散り、あとになって復活させることは極めて困難となります。3病院は長い年月をかけて地域と共生しており、単に建物を建てるだけで運営していけるものではないのです。

 では、条例も可決されてしまったいま、いったい何ができるというのでしょうか。その答えになるのが、7月の都議会議員選挙。改選後の都議会で存続条例を成立させる道があって、これが残された最後で最大のチャンスです。
 一貫して3病院の統廃合に反対してきた共産党に加え、これまで自公両党とともに「廃止賛成」の立場を取ってきた民主党が、ここにきてようやく「廃止反対」に大きくカジを切ってくれたのですから、病院存続の光は完全に消えてしまったわけではありません(*2)。

  (参考) 朝日新聞東京本社版2009年6月22日付け夕刊 (その他コメント欄参照)

 廃止を確定させるのも、廃止を食い止めることができるのも都議会しかありません。そして、都議会の議員を選ぶのは、都民の皆さんひとりひとりです。今度の都議選の結果で3病院を守ることができなければ、この流れは他の都立病院にも及ぶことになりましょう。地域に根ざすみんなの病院を、どうにかして守る一票を切に希求します。
 繰り返しますが、これが都立小児病院を守る残された最後のチャンスです。
          *          *          *
(*1) 平成21年第1回都議会定例会 会議録第六号
 http://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/proceedings/2009-1/d5219601.html
(*2) 平成21年第1回都議会定例会で3病院を廃止する条例改正案に「3病院存続」を明記する修正案を、都議会民主党が提案(同案は、自民公明の反対多数で否決)。詳細については、都議会民主党のHPにて。
 http://www.togikai-minsyuto.jp/teireikaihokoku/post_192.html

*関連記事
都立清瀬小児病院をなくさないで(第87号)
NICU増床計画における私の視点(第171号)
※2010/1/15追記 都議会民主党の“裏切り”については、コメント欄をご参照下さい。

(第234号)
          *          *          *

 なお、2009年3月27日に清瀬小児病院を守る会ほか3会が共同で出した「都立清瀬小児病院、八王子小児病院、梅ヶ丘病院の廃止条例の採決を強行した自民党・公明党に対する抗議声明」を掲げます。以下をクリックしてお読み頂ければ幸いです。
memo pdfはこちら  ※テキストは以下の“続き~”をご参照ください)

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能登線追憶(7)

img_1236
のと鉄道能登線中居駅にて 2005年3月30日撮影 

 ホームや待合室を照らす電灯によって、夕闇迫る田園に小さな駅の姿が浮かび上がる。このあと来る列車はわずか2本。上り最終19時47分発、下り最終20時08分発でこの駅の一日は終わる。
 40年以上もの間、こうして休まず灯りをともしつづけた駅。能登線廃止まであと1日、「明日」という日がめぐる最後の夜が静かに始まろうとしている。鉄道の廃線とは、村落から名実ともに灯りを奪い去る殺生。

(第232号)

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湯浅啓写真展“能登線憧景”に行く

 当ブログ第224号(2009年6月1日付け)にてご紹介した標記写真展に行ってまいりました。きょう6月16日、写真家の湯浅氏とのと鉄道の山際運転士がそろって上京され写真展にいらっしゃるというので、ご両名にお会いしたく出向いた次第です。
 お二人とも初対面にもかかわらず、とても気さくにお話し下さいました。写真にまつわる秘話なども聞かせていただき、私は、時間の経つのをすっかり忘れ話し込んでしまいました。そんな私にお付き合いいただいた湯浅氏やギャラリーの方にはご迷惑だったかもしれませんが、いつになく有意義な一日を過ごすことができました。

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▲無理を言って、お二人からサインを頂戴しました。

 今回展示されている写真の多くは、既刊の写真集「能登線日和」「能登線憧景」に掲載されているものです。一方で、写真集に収録されていないものも散見され、それがまた秀逸なものばかり。廃線後の写真の中で、廃線により橋を撤去したが故にそこを通れるようになったキリコ(*)の姿に胸の裂ける思いがしました。

 会場のギャラリーには喫茶店が併設されています。いや、喫茶店の中にギャラリーがある、という表現が適切かもしれません。落ち着く雰囲気の店内は、庭も含め隅々まで手入れが行き届き綺麗そのもの。湯浅氏の写真に惚れ込んだらしい店主は、いまの能登線の姿を見るため、じっさい能登にも行かれたそうです。
 1枚の写真が取り持つ縁で、遠く離れた東京にて、能登の情景が時空を超えて広がっているような気がします。出されるコーヒーの味も、これまた格別なものでした。

 湯浅啓写真展“能登線憧景”は7月4日まで、東京都墨田区の「和カフェ&ギャラリー みづき」にて開催中です。写真集はもちろん、展示されている写真を購入することもできます。

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▲ギャラリーの一角から(お店の方に撮影及びブログ公開の許可を得ています)

(*) キリコに関する公式情報は、「石川新情報書府」というホームページがあります。
  http://shofu.pref.ishikawa.jp/shofu/kiriko/

*関連記事
よみがえる能登線憧景(第157号)
湯浅啓写真展“能登線憧景” あすから東京にて開催(第224号)

(第231号)

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熊出没注意を侮るなかれ

 先週末、ある団体の合宿が群馬県万座温泉であって、その目的地への道中、仲間3人で志賀高原(長野県下高井郡山ノ内町)に立ち寄りました。志賀草津道路(国道292号)沿いに志賀高原で2番目に大きい琵琶池があり、その北西約500mほどのところに水無池という小さな池があります。
 国道脇の駐車場に車を停め、池の遊歩道を歩くこと数分。池とは反対側の左手斜面20m(いや、もっと近い10m?)ほど上を、突然、黒い大きな獣の姿が…。それは、間違いなくツキノワグマでした。幸いにも、彼の方が驚いて、足早に生い茂る笹の中へと逃げ去ってくれました。
 車が行き交う国道沿いで、池の横には車道もあるため、熊の出没などまったく想像だにしていませんでした。しかし、ちょっとでも山に入る場合には、熊除けの鈴やラジオが必携であることを改めて思い知った次第です。じっさいに、あともう少し近くで彼と出会ってしまっていたら、もうどうすることもできませんでした。
 引き返すとき、大きな声で会話をしようと2人に呼びかけたのに会話は続かず。「話すことがないなら、憲法を第1条から順番に暗誦しろ」と言っても…、第1条は言えても第2条で詰まっちゃうなー。勉強不足がまさに命取りとなります!?

P1060797
志賀高原渋池~四十八池にて2009年6月13日撮影 Panasonic LUMIX DMC-LX3
プログラムAE,Tv1/320,Av2.8,ISO125,ホワイトバランスオート,36mm

 気を取り直し、前山から渋池を経由して四十八池に向かう登山道へ。前山のリフトを降りると、「熊に注意」の看板がありました。もう少し早く言ってくれれば…、すでに身をもって体験してしまいました。

 その登山道で1本の木を撮影しました。これは、縦に撮った写真を横にしたものではなく、登山道を覆うよう倒れてしまった木を正面から写したものです。横倒しになっても枯れることなく、新しい葉を吹き成長し続けているようです。
 四十八池にはミズバショウが咲き、水辺には蛙の鳴く声、新緑の森からは蝉時雨。まだわずかに残雪もある本州背骨付近の春の訪れの遅さを感じました。

 ちなみに、憲法2条は、「皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。」です。

(第230号)

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川越夕景(18)

 前号「川越夕景(17)」で、記事に掲載した写真2枚を選んだのが妻であることを書き添えました。じつは、その2枚とは違う写真を私は選び取っていたのです。その写真がこちら。

P1060661
2009年6月6日18時32分撮影 川越市大字大袋新田 Panasonic LUMIX DMC-LX3
プログラムAE,Tv1/200,Av2.8,ISO80,露出-0.33,ホワイトバランス曇り,24mm

 前号で書いた「夕日がまっすぐ目に飛び込んできました。田んぼはその光を反射し、苗の1つ1つに影の線を与えていました。」という情景は、この写真にこそ現れています。太陽光線の降りそそぐ様子を苗が投影し、見えないはずの光が立体感をもって浮かび上がった瞬間でした。
 ボツにして蔵入りさせるには少々惜しいので、3日遅れですけどお届けすることにしました。

(第228号)

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川越夕景(17)

 なんとなく夕焼けが現れるような気がして、カメラと三脚を持って外に出てみました。
 空が広く見えるところまで行ってみると、ちょうど太陽のあるところだけ雲が薄く、夕日がまっすぐ目に飛び込んできました。田んぼはその光を反射し、苗の1つ1つに影の線を与えていました。

P1060667
2009年6月6日18時38分撮影 川越市大字大袋新田 Panasonic LUMIX DMC-LX3
プログラムAE,Tv1/200,Av2.8,ISO80,露出-1.0,ホワイトバランス曇り,24mm

 西方にある山の稜線より上に雲が残っていたので、夕日は雲に沈んで行ってしまいました。なので、空や雲が赤く染まるような夕焼けにはなりませんでした。でも、写真を撮っていたせいか、通り過ぎる人たちが私のところで足を止めます。ちょっとした夕焼け鑑賞会となりました。
 辺りが暗くなり、蛙の鳴き声が響いてきました。苗も伸びて、梅雨入りまぢか、これが今年最後の水田水鏡夕景かもしれません。

P1060673
2009年6月6日18時45分撮影 川越市大字大袋新田 Panasonic LUMIX DMC-LX3
プログラムAE,Tv1/250,Av2.8,ISO80,露出-0.33,ホワイトバランス曇り,44mm

 なお、この2枚は、今回の撮影写真の中から妻が選んだものです。

(第227号)

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湯浅啓写真展“能登線憧景” あすから東京にて開催

 あす2009年6月2日(火)から7月4日(土)までのおよそ1カ月間、東京都墨田区の「和カフェ&ギャラリー みづき」にて、石川県金沢市在住の写真家・湯浅啓(ゆあさあきら)氏の写真展“能登線憧景”が開催されます。
 同名の写真集については、当ブログ「よみがえる能登線憧景」(2009年1月18日付け第157号)にてすでにご紹介したとおり。その記事で、湯浅氏の写真の魅力を精一杯お伝えしたつもりですので、どうかいま一度、読み返していただきたいと存じます。
 この機会にぜひ、湯浅氏の写真でよみがえる能登線憧景の世界を感じ取って下さい。きっと、能登の魅力を、東京で楽しんでもらえることでしょう。私も、当然、足を運びます。

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和カフェ&ギャラリー みづき
東京都墨田区東向島3-27-9
TEL&FAX 03-3618-8529(火~土、10:30~17:00)

(第224号)

*追加関連記事 湯浅啓写真展“能登線憧景”に行く(第231号)

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