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たかがにされどのベーゴマ回し

 昨日、小学校の同級生たちと約8年ぶりに会いました。当時の担任の先生に会いに行くための検討をする、というのが会合の趣旨で、地元のファミレスにてアルコール抜きの2時間程度でいちおうの合意に達し、散会となりました。
 その席に子どもを連れて行くかも、という話をしていたため、同級生の一人が私の子どものためにベーゴマを用意してくれていました。ベーゴマの回し方って忘れちゃったよねー、ということで、紐の巻き方や回し方のコツを教わって持ち帰りました。

 いまメタルファイトベイブレードにはまり、P1060373学童保育でふつうのコマ回しもしている長男は、すぐに食い付いてきました。 ところが、長男は、何回やっても紐が巻けません。2時間以上夢中でいじり続けても一度も紐が巻けません。その間、すぐに回せるようになった私の姿を横目に呆れるほど苛ついて、そのイライラを全身で表現しながら格闘していました(人が教えたとおりにやらず、指摘しても言うことを聞かないので巻けるわけがないと思う)。しかし、自分から投げ出すこともせず黙々と紐を巻いてはほぐれて吐息を繰り返すその姿に、息子のちょっとした一面を見た気がしました。
 夜になっても紐を巻くことは結局叶わずいじけているため、仕方ないので紐を巻いた状態のコマを手渡して回す練習をさせてみました。するとどうでしょう、これまでの難儀がウソのように、力強く回してしまいました。

 回すという土俵に上がるにも段階があるベーゴマは、自ら考え手先を工夫して動かす必要があるように思います。そのうち試行錯誤のすえ、紐はすぐに巻けるようになるでしょう。小学校低学年のおもちゃの値段としても相応です。
 それに比べてベイブレードと来たら……まず、値段が高い。つぎに、頭を使わず誰もが同じよう容易に回すことができてしまうし、タイアップされているテレビアニメは購買意欲をかき立てるだけで内容が無い。それから、遊びを進化させていくのに工夫よりも投資、やたらカネをつぎ込まないといけない仕組み。そんなこんなで私はどうしても肯定的になれません。遊びの醍醐味は、いまあるものや最小限の投資で如何にして最大限を楽しむか工夫するところにある、と思うのですが(親が買い与えないので、どうやったらじいさんばあさんに買ってもらえるか、あれこれ腐心して子どもなりに作戦を工夫しているようですけど)…。

 …ところで、ベーゴマ回しの調子に乗った親子は、私が巻いては手渡し何回も回す練習を続けました。そのうちに私の投じたコマの1つが、購入して間もない薄型テレビの方へ。その飛翔体は容赦なく画面にあたり傷をつけてしまいました。というわけで、父親の思いもむなしくリビングでのベーゴマ遊びは即日禁止となりました。

(第215号)

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