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地デジ対応踏んだり蹴ったり

 先日、ちょっとした“動機付け”があって、ビデオをブルーレイ搭載のHDDレコーダーに、テレビを地上デジタル放送対応の薄型に、それぞれ買い換えました(半ば衝動買い)。これをめぐって色々なことがありました。長くなりますが、失敗を繰り返さぬよう記録に留めておくことにします。
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 まず1つ目、配送されたテレビに映るはずの地デジが映りませんでした。
 わが家は電波障害地域にあって、テレビは共聴アンテナを利用しています。購入の前提として電器店等で確認したところ、わが家のエリアの共聴設備には、VHFのアナログ放送に加えて地上デジタルの信号も流れているので、地デジ対応のテレビやレコーダーを購入すれば、買ったその日から地デジが見られるとのことでした。
 それを確認して(というか信用して)購入に踏みきったものの、配送されたテレビに地デジはちっとも映りません。それで購入した電器店に連絡をして調べてもらったところ、共聴設備に地デジの信号が流れていないことがわかりました。それじゃ、映るわけがありません。
 ここで選択肢は4つ考えられます。
 1つ目は、これまで通りのアナログ放送でガマンする。2つ目は、屋根に地デジのアンテナを立てる工事をする。3つ目は、アンテナ工事をせずにケーブルテレビに加入して地デジを見る。そして4つ目には、電器店の説明責任を追及して商品を返品するということが考えられます。

 1番目の方法は、何のために今回買ったのかというアホらしさが募ります(冒頭の「動機付け」については後述します)。2番目がよさげに思えますが、工事代金には5万円前後かかり、そもそも電波障害地域のためアンテナを立てても映る保障はないといいます(この確認に、説明ミスをしたはずの電器店から4200円を請求され支払いました)。4番目の方法は、建前では可能でしょうけれども限りなくクレーマーっぽいような気がします。
 結局、3番目の方法をとって、ケーブルテレビの最も安いコースに加入することにしました。申込みが立て込んでいて、工事予定日はかなり先になるとのことでしたが、これ以外は選択の余地がなさそうです。
 申し込んでから3週間以上経った先日、ようやく工事が行われ、ケーブルテレビを通じて我が家にめでたく地デジが映るようになりました。これで終わりならいいのですが、騒動は続きます。
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 つぎが2つ目、似たようなリモコンが4つも必要になりました。
P1050754 いままでは、HDDレコーダーのリモコン1つ(写真右)で、テレビもビデオも操作が可能でした。それが、ケーブルテレビの受信機に1つ、ブルーレイビデオに1つ、テレビに1つと計3つになりました。すべてのリモコンでテレビの操作が可能ですが、ふたの開け閉めが必要など面倒で使う気になりません。
 これまでのHDDレコーダーに保存してある番組を見ることもあるので、テーブルの上には、結局4つのリモコンが並んでいます。邪魔で仕方ありません。チャンネルの数も飛躍的に増大し、目指す番組を中々映し出せません。慣れの問題なのでしょうけど、しょっちゅう間違えてしまいます。
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 それから3つ目、ビデオや放送の方式が複雑すぎて飲み込めません。
 長い間ビデオと言えばVHS。それがここ10年辺りで、DVDに移り変わっていったことは承知しております。テレビはこれまでアナログ放送だけでしたけど、BS、CS、地デジと種類も増え、デジタル化が進んで高画質になっています。
 問題は、デジタル放送にはダビングや互換性に難があることです。高画質になったのはいいのですが、はっきり言って不自由で不便極まりありません。
P1050809  これまでのアナログ放送をビデオに録画する場合、XP、SP、LP、EPといった録画モードがあり、画質をとるか時間をとるか、ということだけを考えればそれでOKでした。DVDにダビングすれば、別の場所のほとんどの機械やパソコンで視ることもできました。
 それがデジタル放送になって、放送にはハイビジョン画質(1080i/p)によるものとこれまでのアナログ放送と同じ画質(480i/p)によるものが混在。16:9なのにアナログ放送画質の番組もあります。録画モードにもDR、HG、HX、HE、HLなんてのが加わりました。ダビングは10回までできるものがある一方で、1回だけしかできないものもあります。ダビングに失敗したら、あとは何も残りません。

 この混乱に輪をかけて分かりづらいのがDVDの規格。一口にDVDと言うものの、ビデオ方式、VR方式、AVCREC方式と3つの規格があって、それぞれに制約が伴っています。デジタル放送の場合にはビデオ方式での録画が使えません。4:3のアナログ放送画質であっても、デジタル放送だとVR方式しか使えません。P1050808VR方式でデジタル放送を録画しようとすると、今度はVR方式ではハイビジョン画質の録画ができないと言い出します。すると、地デジなどは画質の変換をしない限りAVCREC方式しか使えないことになります。ところが、VR方式もAVCREC方式も対応するDVD機器でしか再生することができず、とくにAVCREC方式は互換性に乏しく、ごく一部のメーカーのさらに一部の機種でしか再生ができないという落とし穴まであります。
 録画方式の違いに加えてディスク自体にも、+だの-だの、RだのRWだのRAMだのがあって、DL(2層)なんて符号のついたものまであります。これらの制約をすべて包み込み一気に解決してくれるのがブルーレイ(BD)なのですが、普及はいまひとつ。所有するパソコンには対応ドライブがありませんし、ディスクの値段は1枚500円以上もします。

 やぶれかぶれでおまけにもう1話。ケーブルテレビ経由でBSデジタルのハイビジョン放送が視られるのはうれしいのですが、今回購入したレコーダーではハイビジョン画質のままでの録画ができないことも新たにわかりました。ワンランク上の製品を購入していれば可能でした(これらも電器店の説明ミス)。BSは視られるけどハイビジョンで残せない。これではブルーレイの意味がなく、何だかとても複雑な気分です。
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 そして、最後にトドメを刺すような話。
 つい先日、ようやく視られるようになった地デジのニュースで何が流れたかと言えば、追加経済対策。地デジ対応テレビの購入に10%のポイントを還元する、と…。
 このポイント還元。「エコポイント」という何だかよく分からない仕組み。購入するテレビが割引になるわけでも、補助金が出るわけでもなく、次回に別の対象商品を買う際にだけ使えるポイントになるようです。
 ならば、そんな無駄遣いを助長するようなものなど要りませんね。私が利用している電器店には、そもそもポイント制度もありません。…と強がってみせるものの妻からは早速に非難を受けました。地デジ対応テレビの購買者層のなかで、もっとも不公平感を味わっている一群ではないかと思います。
 一体どうしてこんなコトになったのか。つまるところ、アナログ放送のままでよかったんじゃないか、と。でも、ちょっと待ってください。この件で、私、なんか、悪いこと、しましたか?(これでも年始のおみくじは大吉なんですけど)
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 ちなみに、冒頭に記載した「ちょっとした動機付け」とは、あるテレビ番組をハイビジョン画質で残しておきたいと思ったこと。その番組とは、NHK総合「ドキュメント・にっぽんの現場」“寝台特急ラストラン ~人生を運び続けた半世紀~”(最終回)でした。しかし、結局のところ放送には間に合わず、購入の動機は満たされませんでした。
 唯一の救いは、以上の経緯を憐れんで、放送を録画したディスクを私に恵んで下さった方がいらっしゃったことです。ここで改めて御礼を申し述べる次第です。言いたかったのはそれだけで、あとはもう何が何だか理解できていませんので、この辺にて締めくくります、悪しからず。

 ということで皆さん、お買い物は計画的に!

(第204号)

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