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日本で最も小さい蒸留所

  <前号「飽きもせず万座へ」よりのつづき>

 送ってもらった駐車場で車に荷物を積み込み、時刻は11時半。風がものすごく強かったので、外でのレジャーはやめ、行ったことのないある工場を見学することにしました。下調べをしていないので電話で確認したところ、敷地内にはコース料理が食べられるレストランやカフェもあるとのこと。昼食もそこでとることにして向かいました。
P1060187  向かった先は、「メルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所」。軽井沢とはいうものの、じっさいは隣の御代田町にあります。美術館も併設されていて、敷地に入ると、工場の面影は一切なし。そこには白樺が立ち並びアートな世界が広がっています。美術館に工場が併設されている、という表現が適切かもしれません(敷地総面積29320.75㎡のうち美術館が19154.52㎡)。
 お目当ての蒸留所見学の所要はわずか15分。工場の規模は小さく、木桶の発酵槽や小型の銅製単式蒸留器(ポットスチル)、樽詰めされた原酒が眠る貯蔵庫などを巡るごく簡単なものでした。
 それもそのはず、ここは「日本で最も小さい蒸留所」といわれています。ここでのウイスキー造りに携わる職人はわずか3人。国内の他の蒸留所が数万から40万の樽を熟成させている中で、軽井沢蒸留所の総樽数は約4千。これまでに見た「山崎」や「宮城峡」の近代的なウイスキー“工場”とは似ても似つかぬ、『蒸留所』という言葉が持つイメージにぴったりの場所でした。

 私には、運転というお役目があったので、大変に心残りですけど試飲はできませんでした。代わって、ウイスキーの味も違いもわからぬ妻が「軽井沢17年」を試飲していました。P1060166蒸留所限定の原酒も熟成年数ごとにたく さん売られていましたが、試飲をして好みのものを購入する楽しみとして、次回にとっておくことにしました。
 試飲がダメなら昼食はレストランでコース料理、と言いたかったところですけど、こちらも中学生以下の子どもがいて“お断り”。カフェの軽食でがまんしました。ノンアルコールを貫いたせいか、紅茶(※)がとても美味しかったです。
(※)grafオリジナルブレンドティー:suchea(スーチェ)

*参考文献 「THE Whisky World」vol.4 スコッチ文化研究所、2006年1月

(第207号)

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