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能登線追憶(6)

 七尾湾に面する能登鹿島駅(石川県鳳珠郡穴水町)。1932(昭和7)年、七尾線の穴水延伸による駅開業を祝い、地元住民の手によって駅を囲うようソメイヨシノが植えられました。“能登さくら駅”の別名をもつ、時刻表の表紙を飾ったこともある有名な鉄道桜風景があります。不思議なことに、能登半島地震のあった2007年にはほとんど咲かなかったそうです。
 2001(平成13)年3月に七尾線穴水-輪島間が廃止されると聞いて、その1年前の4月、同区間の最後となる桜風景を写真に収めようと能登へ帰ることにしました。満開の時期に合わせるため、現地にいる親戚に開花具合を確かめて出発したのですが、着いてみたら桜は1分咲き。確かに咲いてはいるけど……絵心のない人の情報を鵜呑みにした私がアホでした。

Noto_w0718
のと鉄道七尾線能登鹿島駅 2000年4月17日撮影
CanonEOS55,Tamron28-200mm,RDP100

 この写真は、その失意の帰り道、能登鹿島駅に立ち寄ったとき撮ったものです。
 写っているのは、当時、のと鉄道の看板列車であった「のと恋路号」。結局、のと鉄道は、この車両を活かしきることなく2003年に休車(事実上の廃車)にしてしまいます。さらにその翌年には、能登線の廃止までも決定してしまうのです。当時の社長は、いまもそのイスに座り続けています。いつか、この桜の木を切ってしまうかもしれません。

 ちなみに、能登鹿島駅は能登線ではなく七尾線にあり、駅も桜も現役です。桜は、いまがちょうど見頃かもしれません。ここと同じように、旧能登線の各駅には桜がたくさん植えられていました。廃線となりレールの剥がされた駅跡で、人知れず桜は咲き誇っているに違いありません。

(第201号)

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