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能登線追憶(5)

Noto_02408
のと鉄道能登線藤波-波並間 2005年2月11日撮影
CanonEOS55,Tamron28-200mm,RDP100

 能登では、「起舟(きしゅう)」という漁村の旧正月行事があります。
 毎年2月11日、冬のあいだ浜に引き上げてあった漁船を起こし海に浮かべ、船に大漁旗を張りめぐらし飾って、榊と御神酒を供えます。その年の豊漁と安全を祈り、漁業関係者がそろって賑やかな酒盛りを開く、漁師にとって年に一度のお祝いの日です。

 2005年のこの日、いつも撮影をしている波並漁港に行ってみました。漁師さんがひとり、雪が舞うなか、船の飾り付けをして起舟祭の準備をしていました。しばらくすると汽車が1両、カタンカタンという軽やかな音を響かせやってきました。汽車が寄り添う最後の波並漁港起舟風景です。

 起舟がすむとすぐに3月、遅いながらも一歩ずつ春が近づいてきます。

(第172号)

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