男鹿のなまはげと小島よしお
きょう11月11日付けの朝日新聞東京本社版社会面(39面)の「青鉛筆」欄に、タレントの小島よしおが、秋田県男鹿市で9日に行われた「第6回ナマハゲ伝導士認定試験」をプライベートで受験した旨の記事が掲載されていました(上記)。
受験者一行は、試験に先立ち、同市北浦真山のなまはげ館や男鹿真山伝承館を視察。4人の講師から、なまはげの由来や伝承などについて計3時間の講義を受けた(秋田魁新報)そうですが、私たちも同じ日、真山伝承館を訪ねていました。その時刻がたまたま一行と重なり、小島よしおが、私の右斜め前、その距離わずかに数十センチというところに座っていました。
部屋の障子が閉められ一通りの説明のあと、なまはげがウオーと唸りながら建物の中に勢いよく入ってきます。
応対する主人に、「泣く子はいねが、怠け者はいねが、言うごど聞がね子どらいねが、親の面倒み悪りい嫁いねが」と畳み掛けますが、なまはげに御膳を出して酒を勧め、世間話をしながらなだめすかします。主人が対象者のいないことをなまはげに伝えると、なまはげが、隠してもムダだとばかりに、対象者は「なまはげ台帳」に全部書いてある、と言って1冊の台帳を取り出します。
すると、「ここの孫長男に、よしおってのがいる」と家の主人に指摘。それから、「(よしおは)学校さ行けばぁ先生のゆうことは一つも聞かねぇ、授業中には後ろの方で騒いでいてぇ、いっつも○△?□&●☆$#。それからなんだぁ、学校からウチさ帰ってきても、そんなの関係ない、とかいって何も勉強さしねえでいる…」とよしおを糾弾。小島よしおは、2人組のなまはげが家を去る際に、しっかり襲われてしまうのでした。
おそらく、この「なまはげの再現」は特別バージョンだったのでしょう。本来、笑いなど起きない場所や状況であるはずなのに、笑いに包まれた20分のなまはげ再現でした。
それにしても、子どもにとっては相当に怖いと思うでしょう。 「そんなの関係ねえ」の子どもたちだって、なまはげを前にしたら何でも言うこと聞くでしょうね。
ちなみに、「男鹿のなまはげ」は国指定の重要無形民俗文化財。男鹿の真山・本山に鎮座する神々の使者と信じられ、災禍を祓い、豊作・豊漁・吉事をもたらす来訪神として各家では丁重に迎えもてなすそうです(男鹿真山伝承館のパンフより)。
*なまはげ館及び男鹿真山伝承館のHPはこちらです
http://www.namahage.co.jp/namahagekan/
(第123号)
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※9日に秋田にいた理由はこちら↓
「全国クレサラ被害者交流集会in秋田」(第122号)
※【お詫び】 本記事において、なまはげ館で撮影は可だが公開は不可とされる写真を掲載していたため、11/12、削除して差し替えました。記事中の一番右下の写真は、同館の入口にあるなまはげです。同館に確認したところ、こちらの公開は差し支えないとのことです。
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