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2008年11月の10件の記事

叡智と努力の象徴0系、去る

Shinkansen
 きょう11月30日,岡山発博多行き「こだま659号」の博多到着をもって,初代新幹線0系を使用した定期列車がなくなります。「日本国民の叡智と努力によって完成された」鉄道の象徴として,44年間の有終です。
 新幹線0系車両は,1964年から86年までの23年間にわたり,延べ3216両も製造されました。東海道新幹線では,99年9月18日を最期に完全に姿を消していましたが,山陽新幹線では,その後も18両(6両3編成)が最後の活躍を続けていました。その定期運用も今日で最後。来月の3日間,「ひかり」号として臨時のさよなら運転をしたのちに,すべて廃車されることが決まっています。

 それにしても,完成されたモノはどこまでも美しい。

 夢多き時代の「夢の超特急」。いい時代のいいものが,また一つ,私たちの日常から去りゆきます。良いモノだから長く使えたのか,長く使えたから良いモノだったのか。一つのモノを長く使い続ける時代は,もう来ないのでしょうか。どの時代も同じ時間が流れているはずなのに,年々その密度は濃くなっていくばかり。そう感じるのは,モノが使い捨てられていく時間の短さと無関係ではないような気がします。

 東海道新幹線の東京駅19番線の下に,ひっそりと掲げられている「この鉄道は日本国民の叡智と努力によって完成された」という銘板。この誇り高き文章は,名車0系にこそふさわしい一文です。

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(第134号)

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秋田・大館フリーきっぷ

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 今回の秋田行きには、標記「秋田・大館フリーきっぷ」(大宮発で27,600円)を利用しました。往復には、秋田新幹線「こまち」の指定席のほか、羽越本線経由の寝台特急「あけぼの」のB寝台(B個室ソロを含む)の利用も可能になっているのがポイントです。
 大宮と秋田を単純に往復する場合の通常運賃及び料金(通常期)は、「こまち」利用で32,160円、「あけぼの」B寝台を利用した場合には35,700円かかります。ですから、単純な秋田への所用だけでも十分にモトが取れるわけです。
 指定した列車の変更は1回に限ってできるのですが、列車の予約には「えきねっと」も利用できます。列車を早めに押さえておき発券だけを直前にすれば、列車変更は事実上何度でも可能です(なお、「あけぼの」の予約は「えきねっと」ではできません)。
 フリーエリア内では「こまち」を含む特急列車の利用もできます。ただ、フリーエリア以外での途中下車が認められていません。仙台で牛タン食べて、盛岡で冷麺食べて、というような途中の寄り道はできませんけど、それを差し引いてもひじょうにお得で使い勝手のいい切符といえるのではないでしょうか。

 とまあ、申し分のない切符ではあるのですが、注文を1つ。
 フリーエリア内の秋田-田沢湖間は「こまち」に乗れるのですが、「こまち」は全席指定です。このため、とりあえず空いている席に座って、あとで指定券を持った客が来たら別な場所に移れ、という仕組みになっています081117_02(この切符に限らず、秋田-盛岡間では、座席の指定をしない「立っててもいいなら乗せてやる」的特急券が販売されていて、同様の仕組みになっています)。
 するとどうなるでしょう。今回、私は、秋田で発車までの間に1回、大曲で1回、角館で1回と、1時間足らずの間、駅に着くたび3回も席の移動を余儀なくされました。指定券を持ったお客さんも、自分が指定された席にオッサンが座っているのですから、いい気などしないでしょう。私だって、なんか悪いことをしているような後ろめたい気分になってきます。落ち着いてコーヒーも飲めません。
 その煩わしさや忙しなさを解消するために、ホームなどで枚数(座席数)や発売時間(発車20分前から5分前まで、とか)を限定しての座席指定券を発行できないものでしょうか。でなければ、発売されていない席がランプで表示されるとか。モバイルSuicaと組み合わせれば、ある程度のことは簡単にできるはずです。JR東日本には利用する側の立場に立って、もうちょっと工夫してもらいたいものです。

 帰りの「こまち」で田沢湖線を走破、これで北東北3県(青森・秋田・岩手)の未乗線区がなくなりました。
 今回の秋田乗りつぶし等報告は、これでおしまいです。

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▲仙台発車後の新幹線「こまち」の車内で遊んでみました。街の灯りがもう少しあると良かったかもしれません。(LX3,手持ちで2.5秒間露光,絞り2.2,ISO80)

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全国クレサラ被害者交流集会in秋田(第122号)
男鹿のなまはげと小島よしお(第123号)
鳥海山を臨むおばこ号~由利高原鉄道乗車記(第124号)
田沢湖畔で紅葉狩り(第126号)
いいとこぎっしり男鹿半島(第127号)

(第128号)

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いいとこぎっしり男鹿半島

 乗りつぶしの旅をしていると,盲腸線(一方が行き止まりになっていて他の鉄道と接続していない路線のこと)は終点まで行ってすぐに折り返してしまうことが多いものです。一人旅の場合,とくにその傾向が顕著になります。
 この方法だと乗りつぶしは進展するものの,「ただ乗るだけ」の旅になって味気ないものです。当然ながら,のちのちの印象も薄くなりがちです。なので最近では,終点に限らず途中駅でも列車から降りて,できるだけ周辺を見て回るようにしています。
 今回は一人旅ではなかったので,同行者をJR男鹿線に道連れ,男鹿温泉に宿を取って周辺を見物することにしました。

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▲羽立駅に接近する男鹿線下り列車(奥の中央に見える山が寒風山で,展望台があるのは右側です)。それにしても,この時期の夕方は日暮れが早い!

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▲寒風山からの東側眺望。中央やや左側に見える広大な平地が八郎潟干拓地。中央の水面が八郎潟調整池です。寒風山は標高355mの火山。車で頂上まで登れます。空気が澄んだときの眺望はきっともっと素晴らしいでしょう(今回は残念)。

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田沢湖畔で紅葉狩り

 川越の木々もだいぶ色づいてきました。
 先週訪れた秋田県田沢湖畔では、(タクシーの運転手さん曰く)紅葉がいちばんの見頃でした。矢島-本荘を駆け足で通り過ぎた恩恵は、ここ田沢湖畔にて。湖畔の杜レストラン「ORAE」(おらえ)で、湖を眺めながら薪ストーブを前に、ゆったりと昼食をいただきました。
 数種の地ビールが生で頂けるとともに料理も格別で、次もまた来たいと思うオススメのレストランでした。
 食後に「かえる石」を探しました。1.3km先という標識を信じて歩きましたが、いくら歩いても見当たりませんでした。バスの時刻が迫ってきたので断念。つぎの訪問の際は、絶対に探し出してみせます。

 田沢湖畔で紅葉の写真にチャレンジしてみました。……やはり、むずかしい(ё_ё)
 はっきり言って苦手です。満足いく写真の撮れた試しがありません。

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▲LX3,24mm,S1/30,F5.6,ISO160,PAE(-1/3補正)
 雑木林に一歩足を踏み入れましたが、少々光量不足です(なのにマイナス補正?)。いろんな色が重なって、実際はもっときれいに見えたんですけど…。

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▲LX3,24mm,S1/30,F7.1,ISO160,PAE
 橙と赤とが混じったイロハカエデがいちばん好きですが、黄色いのもまたいいものですね。ちなみに、スーパーのビニール袋と思しきゴミが映り混んでいましたが、修正して消してみました。わからないでしょ?

P1000628
▲LX3,24mm,S1/30,F2.0,ISO80,PAE
 ふと足下を見ると、これはこれで絵になりますね。というか、こういう方が好きだったりしますよ、私は。

*関連記事
全国クレサラ被害者交流集会in秋田(第122号)
鳥海山を臨むおばこ号~由利高原鉄道乗車記(第124号)
いいとこぎっしり男鹿半島(第127号)
秋田・大館フリーきっぷ(第128号)

(第126号)

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鳥海山を臨むおばこ号~由利高原鉄道乗車記

 羽後矢島行四両のディーゼルカーは、接続よく10時37分に発車した。矢島線は羽後本荘-矢島間二三・〇キロ。はじめは広々とした田圃で、だんだん平地が狭くなるにつれて川の右岸や左岸を行くようになり、終着駅には木材が積んである、というローカル盲腸線の典型のような沿線風景であった。
 矢島は林業の町であるが、一万石ながら城下町で、秋田県でもっとも古い民家が残っているという。しかしディーゼルカーの停留時間は五分で、11時24分には折り返し発車する。
(ここまで、宮脇俊三著「時刻表2万キロ」の第8章より引用)

 宮脇俊三が矢島線を訪れたのは、1976(昭和51)年7月17日土曜日のこと。それから32年以上が経ち、宮脇がこの旅で上野を発った急行「津軽1号」はいまはなく、代役を務めるのは、宮脇が「朦朧とした名称のブルートレイン」と称した寝台特急「あけぼの」のみとなりました。「あけぼの」は、現在、東京と北東北とを結ぶ唯一孤高の夜行列車です(上越線・羽越本線経由)。
 「あけぼの」には、JR寝台列車の中で「最狭」ともいうべきP1000493B寝台個室が連結されています。直立できる場所はどこにもなく、何をするにも壁に身体をぶつけるほどの狭さです。そんな場所に同行者2人が入り込み、3人で日付が変わるまで晩酌を酌み交わしました。
 何もそこまでしていっしょに酒など飲まなくてもいいとは思いますが、これもまた旅行の楽しみで、旅立ちの儀式でもあるので欠かすことはできないものです。それでもほどほどにしないと、矢島に向かう乗継ぎ駅である羽後本荘を寝過ごしてしまうことになりかねません。羽後本荘には6時09分到着予定です。

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男鹿のなまはげと小島よしお

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 きょう11月11日付けの朝日新聞東京本社版社会面(39面)の「青鉛筆」欄に、タレントの小島よしおが、秋田県男鹿市で9日に行われた「第6回ナマハゲ伝導士認定試験」をプライベートで受験した旨の記事が掲載されていました(上記)。
 受験者一行は、試験に先立ち、同市北浦真山のなまはげ館や男鹿真山伝承館を視察。4人の講師から、なまはげの由来や伝承などについて計3時間の講義を受けた(秋田魁新報)そうですが、私たちも同じ日、真山伝承館を訪ねていました。その時刻がたまたま一行と重なり、小島よしおが、私の右斜め前、その距離わずかに数十センチというところに座っていました。

 部屋の障子が閉められ一通りの説明のあと、なまはげがウオーと唸りながら建物の中に勢いよく入ってきます。
 応対する主人に、「泣く子はいねが、怠け者はいねが、言うごど聞がね子どらいねが、親の面倒み悪りい嫁いねが」と畳み掛けますが、なまはげに御膳を出して酒を勧め、世間話をしながらなだめすかします。主人が対象者のいないことをなまはげに伝えると、なまはげが、隠してもムダだとばかりに、対象者は「なまはげ台帳」に全部書いてある、と言って1冊の台帳を取り出します。
 すると、「ここの孫長男に、よしおってのがいる」と家の主人に指摘。それから、「(よしおは)学校さ行けばぁ先生のゆうことは一つも聞かねぇ、授業中には後ろの方で騒いでいてぇ、いっつも○△?□&●☆$#。それからなんだぁ、学校からウチさ帰ってきても、そんなの関係ない、とかいって何も勉強さしねえでいる…」とよしおを糾弾。小島よしおは、2人組のなまはげが家を去る際に、しっかり襲われてしまうのでした。
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 おそらく、この「なまはげの再現」は特別バージョンだったのでしょう。本来、笑いなど起きない場所や状況でP1000869あるはずなのに、笑いに包まれた20分のなまはげ再現でした。
 それにしても、子どもにとっては相当に怖いと思うでしょう。 「そんなの関係ねえ」の子どもたちだって、なまはげを前にしたら何でも言うこと聞くでしょうね。
 ちなみに、「男鹿のなまはげ」は国指定の重要無形民俗文化財。男鹿の真山・本山に鎮座する神々の使者と信じられ、災禍を祓い、豊作・豊漁・吉事をもたらす来訪神として各家では丁重に迎えもてなすそうです(男鹿真山伝承館のパンフより)。

*なまはげ館及び男鹿真山伝承館のHPはこちらです
 http://www.namahage.co.jp/namahagekan/

(第123号)

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※9日に秋田にいた理由はこちら↓
全国クレサラ被害者交流集会in秋田」(第122号)

※【お詫び】 本記事において、なまはげ館で撮影は可だが公開は不可とされる写真を掲載していたため、11/12、削除して差し替えました。記事中の一番右下の写真は、同館の入口にあるなまはげです。同館に確認したところ、こちらの公開は差し支えないとのことです。

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全国クレサラ被害者交流集会in秋田

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 11月8日と9日,秋田市において開催された「第28回全国クレサラ・商工ローン・ヤミ金被害者交流集会in秋田」に参加してきました。集会会場に隣接していた千秋公園では,ちょうど紅葉が見頃を迎えていました。
 第1日目の全体会の目玉は,元最高裁判事の滝井繁男弁護士による特別講演「貸金業法43条を巡る最高裁判例の読み方」。企画の着眼点としては面白いと思いましたが,話の内容の方は……zzz…でした。なお,今日9日付けの地元紙「秋田さきがけ」朝刊にも大きく取り上げられていましたので,ご紹介しておきます。

 ちなみに,集会参加のついでに,未乗だった由利高原鉄道鳥海山ろく線(旧国鉄矢島線)とJR男鹿線にも乗ってきました(どちらがついでなのかはさておき…)。こちらについては,時間がとれたときに改めて紹介したいと思います。

(第122号)

*追加関連記事
男鹿のなまはげと小島よしお(第123号)
鳥海山を臨むおばこ号~由利高原鉄道乗車記(第124号)
田沢湖畔で紅葉狩り(第126号)
いいとこぎっしり男鹿半島(第127号)
秋田・大館フリーきっぷ(第128号)

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「甘玉堂」出現す

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撮影2008年11月6日16時40分 Panasonic DMC-LX3

 このお店,いつもと何か違います。
 「甘玉堂」なる和菓子屋になっています。
 本当のお店が何かすぐにわかる人は,相当な川越通,かもしれません。
 ところで,「名物あまたま」ってどんな御菓子なのでしょう。気になりますね。

 ちなみに,甘玉堂とは,来年のNHK連続テレビ小説「つばさ」で,多部未華子演じる玉木つばさの実家という設定(だと思います)。なにも陶器店を変身させなくても,蔵造りの老舗和菓子屋はすぐそばに実在しているんですけどね。きっと,ウチ使ってくれればいいのに…と思っているにちがいありません。

(第121号)

●追加関連記事
連続テレビ小説“つばさ”始まる(第194号)
ふたたび「甘玉堂」出現す(第244号)

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能登線追憶(1)

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のと鉄道能登線白丸駅 撮影2004年11月22日Canon IXY DIGITAL400

 相続を原因とする所有権移転登記の依頼で、被相続人の除籍謄本を確認していたら、本籍「石川県鳳至郡…」というものがでてきました。それでなんだか、能登線のことを書いてみる気分になりました。

 そんな気分で秋の写真から選んでみたのがこの1枚。場所は、能登線白丸駅です。
 白丸駅は、能登線の中でも1,2を争う秘境駅。駅周辺の半径2キロには人家もない、山の中にある小さな無人駅でした。初めて訪れたとき、近くの集落から錆び付いた標識を頼りに怪しげな小道へ分け入り、クルマのすれ違いができないような細道をかなり進みました。不安を感じながら数分走ったその先、視界の開けたところに人知れずある駅がようやく目の前に現れます。それほどに集落からは離れているのです。
 そんな駅であるにもかかわらず、利用している人はいました。写真を撮ろうと準備していると、汽車の時刻が近くなれば人が歩いてやってきます。やがて着く汽車から人が1人、2人と降りてくるのは、ちょっとした驚きでした(駅だから、人の乗り降りがあって当然なのですけど…)。

 写真は、それまで雲に隠れていたお日様が、汽車の到着と同時にちょっとだけ顔をのぞかせ、白丸駅周辺の錦繍の沿線を映し出してくれた瞬間です。まぶしいくらいに線路が輝いていました。

(第120号)

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登記簿の数字表記について雑感

 ふだん仕事で登記事項証明書(いわゆる登記簿謄本)を見ていて,これでいいのか? と疑問に思うことがあります。
 何かというと,登記簿に記入される数字の表記法についてです。不動産登記簿の権利部の事項欄には,誰が所有者や権利者で,どういう割合で,いくらの担保が設定されているかが記載されています。数字で記載される主なものは,住所の番地,金額や利率などの数値,共有持分割合などがあります。これらの具体的記載例を挙げると,つぎのような表記が一般的です。
(1)住所の例 「川越市元町一丁目1番1号」
(2)金額等の例 「金1億2,300万105円」
   利率の例 「年14・5%」
(3)持分の例 「持分5万6789分の1万234」
 上記の例で登記申請書に「元町1丁目1番1号」と記載すると「一丁目」に訂正するよう求められますが,金額を「金1億2300万0105円」「金123,000,105円」「金壱億弐千参百万壱百五円」と記載しても,利率を「年14.5%」「年14.5パーセント」と記載しても,そして持分を「持分56789分の10234」「持分5万6789分の1万0234」と記載しても,申請人の意思にかかわらず,いずれも上記具体例のように勝手に登記されてしまいます。このことについて,以下順を追って考えてみたいと思います。

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