川越氷川神社例大祭
きょう10月14日は、川越氷川神社の例大祭の日です。「祭禮始之儀」という笠渡神事も行われ、祭りに参加する各町の宰領が祭りの間に身につける笠を受け、氏子の代表として「祭禮納之儀」まで神人の資格を得ます。神様の世界では、もうお祭りの期間中ということです。
毎年10月の第3土曜・日曜に開催される「川越まつり」といえば、いまでは「川越氷川祭の山車行事」(国指定重要無形民俗文化財)のことを指して呼ぶのが一般的ですが、祭礼の源流は、川越総鎮守・氷川神社の例大祭と神幸祭にあります。これまで例大祭は毎年10月14日、神幸祭は翌15日とされ、川越まつりもこの日にあわせて行われてきました。
それが1997年、多数の観光客に来てもらうことや祭りの担い手不足など様々な要因から現在の日程で開催されることに変わったのですが、氷川神社の例大祭や神幸祭だけは日程を変えることなく、その後も毎年14、15の両日に開催されていました。
しかしこれまた、神幸祭も、昨年より川越まつり初日に併せて行われるようになってしまいました。行列により市内中心部の交通規制をしなければならないことなどが障害になったのでしょうか、いまとなっては例大祭だけが10月14日という日を守っています。
川越まつりの見所として、お囃子や山車の曳っかわせなどがよく取り上げられますけど、私は、神幸祭の行列こそ本当の見所だと思っています。雅楽奏者、神馬、馬に乗った宮司、御輿、古式装束の神職や巫女の行列と、まるで歴史絵巻を見ているようです。川越市役所や小江戸川越観光協会も、祭りの歴史や伝統をアピールして観光の目玉にするのなら、例大祭と神幸祭にもっと光をあてて下さい!
ちなみに、今年の神幸祭は10月18日。氷川神社を午後1時に出発します。所用の関係で、今年は見られない(ことになりそうな)のが残念です。今日の例大祭はあいにくの天気でしたけど、神幸祭は晴れるといいですね。
(第107号)
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