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小が大を兼ねるデジカメ

 私の”取材”用カメラは,いまでは専らコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)です。日常から旅行まで,コンデジ1台ですべてをこなしています。
 こんな私ですが,35mmフィルムカメラ全盛の時代には,主に一眼レフを使っていました。のと鉄道の写真を撮りまくっていたとき(2000~2005年頃)はデジタル一眼レフが欲しくてたまらなかったのですが,当時はまだまだ高嶺の花。それを買うと能登へ取材に行く旅費がなくなるので指をくわえてガマンしました。

 200万画素のIXYデジタルが登場した頃から,メインに銀塩一眼レフ,サブにコンデジ,というスタイルが長く続いたのですが,のと鉄道能登線が廃止された2005年3月以降,一眼レフは使わなくなってしまいました。
 旅行中はもちろん日常の中でも,撮りたい瞬間にサクッと撮ったり,気軽にバシャバシャ記録していく用途で一眼は私の手に余ります。テツはテツでも”撮りテツ”ではないので,鉄道の写真を撮るときでもコンデジ。コンデジの限られた機能の中でいかに巧く写真を撮るか,これが私の写真に対する基本的な哲学です。

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 だから,何も考えずに写真を撮ったりはしません。カメラの腕前や知識は毛の生えた素人ですが,被写体の前後左右を動き回り,画角はもちろんのこと,できあがりの作品をイメージしながら可能な限りの設定を駆使して撮影します。
 といっても,コンデジは基本的にフルオート。シャッター速度や絞りなど露出設定を任意に変えることなどできず,背景をぼかしたい,被写体をブラしたい,ここにピントを合わせたいと思っても,カメラに片想いであることがほとんどです。おまけに最近のコンデジは小型軽量化を優先しているため,レンズが暗く,それによって感度を上げざるを得ず,必然的に画質は劣る悪循環となります。高画素化はこれに拍車をかけています。

 また,望遠の写真はあまり好きではないので,コンデジの中でも広角が強いものを愛用しています。当時,世界最小28mm(*1)といわれたDMC-FX01(Panasonic)を発売と同時に購入。FX01は電池の保ちもよく大変に使い勝手のよいカメラでしたが,晴天だと影になる場所がつぶれ,暗いところではノイズが激しいという困った弱点がありました。
 そこで,今年になってCanonの広角2代目IXY910ISに乗り換えてみました。しかし,910ISは歪み(歪曲収差)がひどく,駅のホームや列車などを真横から撮ると,樽型のように真ん中が膨らんでしまっているのがはっきりわかるシロモノでした(*2)。画面の四隅も流れてしまい,使い続けるには限界を感じていたところです。やはり一眼レフでないとダメか,と思い,何度か購入を検討してみたものの,機動性の1点で二の足を踏んでいました。

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 そんなところ目に留まったのがDMC-LX3(Panasonic)です。広角24mm(*1)にしてF2.0という明るいレンズ(望遠側でもF2.8)。一般的なコンデジに比べ一回り大きいCCDを搭載しつつ,画素数を抑えていること。マクロモードでは1cmの接写が可能。そして何より,絞り値やシャッター速度,ピント合わせまでの完全なマニュアル操作が可能になっています。それでいてほとんどの先進機能も取り込んでいることで注目しました。
 レンズが明るいというのは,暗い場所でも高速シャッターが切れたり,背景をぼかすことができたりと写真表現に幅をもたらします。それに,この明るいレンズの魅力を引き出す豊富な機能と自由度。一眼レフでしか撮れないような一段上の画質の写真を,一眼レフにはマネのできない軽快なフットワークで気軽に楽しめそう。24mm(*1)&F2.0を一眼レフでやろうとしたら20万あっても足りませんが,LX3は実質5万円以下。費用対効果もバツグンです。

 お店に行って実機を触ってみたところ,FX01を使っていた私には使い勝手に問題はなさそうで,910ISでイヤな思いをした歪曲収差も気にならないレベル。デザインは自分が子どもの頃にあったような,おとうちゃんが首にぶら下げている感じの懐かしコンパクトカメラ風。これぞ探し求めていたカメラ!といった感じで,迷わず新調することにしました(衝動買いに近いですが,もちろん我が家の決裁手続きはきちんと踏んでいます)。

 世の中すべて大が小を兼ねるとは限りません。LX3は,そんな今までのコンデジとはひと味違う,両想いで長くお付き合いできそうなカメラだといいのですが。

P1040393 P1000124

▲左は,FX01で撮ったLX3。右は,近所の草むらにいたイナゴ。LX3ならここまで写せます(アップした画像は画質を落としています)。

(*1)35mm判換算
(*2)当ブログ第44号「四国遍路第9話(宿毛発多度津経由長浜回り宇和島行き)」のばいきんまん号の写真をご参照下さい。気持ち悪いぐらいのゆがみが実感できます。

(第116号)

*追加関連記事 進化するデジカメLX3(第268号)

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