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憲法9条2項堅持を求める総会決議

 5月24日,埼玉司法書士会の定時総会が行われたその同じ日に,埼玉弁護士会でも定期総会が行われ,「日本国憲法の平和主義を堅持することを求める決議」が満場一致で可決されました。

 国民投票法が成立したいま,日本国憲法の基本原理を尊重し…,という表看板はちっとも珍しくなくなりました。そのセリフは,護憲派というよりは改憲派の方が免罪符のように騙っている節もあります。
 司法書士は法律家を自称しておきながら,憲法,とりわけ9条の話を避ける傾向にあります。賛否が分かれるから,いろいろな意見があるから,といって曖昧な「平和主義」だけを掲げてごまかしてしまっている,そう感じるのは私だけでないと思います。
 4月17日の名古屋高裁でのイラク派遣違憲判決を受けて日本弁護士連合会は,その翌日に会長声明を出しています。一方,四谷の会長さんや如何に。国民の権利の保護を使命としながら10年先の自分たちの資格のことで頭が一杯の団体と,基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命として「平和的生存権」が保障されるための活動に取り組むことを宣言する団体と。場所は目と鼻の先にあってお互い法律家を掲げていても,天と地の差でも語れぬ隔たりを感じ,情けない限りです。

 私は,戦力の不保持及び交戦権の否認を掲げた9条2項にこそ日本国憲法の究極的な淵源がある,と思っています。ゆえに,かかる決議を履践された埼玉弁護士会に敬意を表する次第です。

(第75号)

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