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2008年6月の5件の記事

かに、死す

 飼育していた「かに」が死んでしまいました。
 「かに」といってもカニ(蟹)ではなく、ザリガニの「かに」(アクセントは”か”です)。我が家ではザリガニを2匹飼育していました。ザリガニにだって個性があります。強気で態度の悪い方が「ざり」、気弱でシャイな方が「かに」、とそれぞれ名付けかわいがっていました。

 このザリガニたちは、昨年、田んぼの水路で長男が捕まえ、「母ちゃんに見せる」というので家に持ち帰ったのが運の尽き、翌週もといた場所に返そうとしたら、水路の水が干上がっていて返す場所がなくなり、それでやむを得ず飼い始めることになったのです。
 やむを得ずといいながらも、新たに水槽を買い、水を濾過して酸素を補給する”ぶくぶく”も買い、水草も与えてこまめに水を換えながら冬を越させました。同じ大きさで互角の2匹でしたが、春を迎え「ざり」が2度にわたって脱皮して大きく成長しました。一方の「かに」は脱皮することなく、えさの食べ具合も悪くなり、最近は隅の方でじっとしていることが多くなりました。

 異変に気付いたのは今朝。「ざり」が「かに」に覆い被さっているのを見て、こらっ!と一喝。でもよく見ると、戦い敗れて「かに」はもう、死んでしまっていました。片方のハサミは爪の部分が大きく割れ落ち、もう片方のハサミは付け根からちぎれていました。足の半分は食べられた後でした。
 2匹を別々の水槽に分けた方がいいと思っていたのですが、先送りしていたことを後悔しています。傷ついた「かに」を拾い上げ、頭を軽くなでてから庭に埋葬しました。

 さて、1匹になってしまいました。残った「ざり」の方は、そんな次第で連れてきたときよりも大きくなり、しかも元気です。でも、1匹では寂しいだろうし、水路に水も戻っているので、もといた場所に返してあげるのが一番かな、と思う少し陰気になった月曜仕事始めです。

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▲「ざり」と「かに」の捕まえた当時の写真です。
どちらが「かに」かは本文を読めば言うまでもありません、ね。
このときはまだ逃がすつもりでいたので、水槽を買う前で虫かごに入っています。写真を探してみたものの、携帯に残っていたこの1枚だけのようです。

(第79号)

・2008/10/13追記
関連記事「ざり、バイバイ」(第106号)を掲載しました。いっしょにご覧頂ければ幸いです。

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ずっとカエルとくらしたい

080622_01  先日,「ずっとカエルとくらしたい~カエルの未来をかんがえる」という井の頭自然文化園での国際カエル年イベント(水生物館特別展示)を家族で見学してきました。
 実際に触ることはできませんが,様々な種類のカエルがたくさんいます。両手のひらの上にのせても乗り切らないぐらい大きなウシガエルもいて,びっくりです。
 「カエルを救おう!」という大きなポスターとともに,カエルが減っている理由,カエルの生活をおびやかす新たな問題,そしてわたしたちにできることなどのパネル展示もされて,こどもたちにも分かるよう解説されていました。展示は8月31日までです。
 水生物館のある分園を出て,吉祥寺通りをはさむ本園に行くと,「カエルと人のコラボ文化展~たのしいカエルであふれかえる」という資料館特別展示もあります。日本のアニメと世界の童話に登場するカエルたちが一堂に集められています。たいしたことはありませんけど,カエル好きなら1回は見に行ってもいいでしょう。こちらの展示は12月28日までです。
 なお,7月8日以降に別の特別展示も始まりますから,出掛けるなら夏休みに入ってからがいいかもしれません。

 同じ頃,地元川越の水田にカエルを探しに行きました。
 今年は田植えが遅かったせいか,まだいつもより少なめでしたが,それなりには見つかりました。10匹ほど捕まえて観察しては逃がしました。最後に捕まえた1匹は,これまでに川越で捕まえたなかでは最も大きなトウキョウダルマガエル。手のひらにのせるとずっしりと重みを感じる大きさです。川越にもまだ,こんな大きなカエルがいるんですねえ。
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 こうしてカエルを捕まえたりしたのは6月初旬。ちょうど秋葉原での無差別殺人事件が発生した頃でした。気分が落ち込み,原稿を起こす気になれませんでした。
 田んぼで虫や魚やカエルを捕まえるとき,不注意で彼らを傷つけてしまうことがあります。こどもが網を持って乱暴に扱ったりすれば,そうなってしまいがちです。神経質といえばそれまでですが,私は,これだけのことだって相当に心が痛みます。誤って死なせてしまったときなどは,たとえ虫1匹だってイヤな気分になります。そうはいってもこどもたちは,こういう経験から命の大切さを理解していくのでしょうから,親としてはいろいろな意味で正念場でもあります。
 そんな命への慈しみを広く共有できる社会は,どうしたら手に引き寄せることができるのでしょうか。商店では,動物が”モノ”として売られている現実もあります。……結局のところ,すべては思いやり。どんな場合であれ,必ず相手の立場やその当事者になって考えてみる,ということに尽きると思っていますが…。こどもにはそのように諭す一方,自分も含めて年齢を重ねれば重ねるほど,こうしたことができなくなっていく人が多いことに,事件や世相が重なって寂然の想いです。

(第78号)

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地震への備え

 「岩手・宮城内陸地震」に被災された方及び関係者にお見舞い申し上げます。

 土曜日の朝、自宅でパソコンに向かっていたところ、地震の揺れを感じました。揺れ方が違うように感じたので、テレビをつけたところ、やはり大きな地震でした。

 昨年の能登半島地震の際、私の生まれた町は震度6強の揺れに見舞われました。ニュース速報を見て架けた電話はもう通じず、親類の無事が確認できたのは午後になってからのことです。今回も、電話が通じなくなっていることが報じられていました。「災害用伝言ダイヤル171」や各携帯電話会社の「災害用伝言板」などの使い方を練習して、いざというときの連絡方法を確認しておくことを、あらためてオススメします。

 そのままテレビを見ていると、大きな余震を知らせる「緊急地震速報」が画面に映し出されました。ライブで見たのは初めてでした。今回の本震の際、震源近くでは速報が揺れに間に合わなかったとか。システムの運用は始まったばかりなので、「ないよりはまし」だと思い、今後の精度の向上を期待するほかありません。
 そういえば、先日買い換えた携帯電話には、緊急地震速報を受信できる(NTTドコモの場合、「エリアメール」)機能が備わっています。買い換えの動機の一つでもありました。しかし、どのような警報音が鳴るのか確認することができないようになっています。1秒を争ういざというとき、何の音か『??』ってことにならないのか心配です。おまけに初期設定では「受信しない」ようにもなっているので、対応している端末をお持ちの方は”宝の持ち腐れ”にならぬよう、こちらも確認をしておきましょう。
 また、こうした対応端末が増えることで、街中で一斉に警報が鳴り出すことも想定しなければなりません。緊急地震速報にどのように対応するか、日頃から考えておかなければならないのでしょうね。

(第77号)

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酒と電話と洗濯機

 6月2日の朝日新聞東京本社版「けいざい一話」に、「ウイスキー復権へ挑む」という見出しで、サントリーのウイスキー事業再興の話が書かれていました。こんな記事が目に留まってしまう私は、ウイスキー好きのおっさんでもあります。
 記事では、若者の間でシングルモルトが密かな人気であるとか。シングルモルトは奥が深い。二度と同じ酒には巡り会えない、そんな一期一会の世界です。原料となる麦、蒸留、そして熟成。その組み合わせが同じになることはありません。いま口にする酒は、10年も20年もの時を経たもの。ウイスキーは時の旅人なのです。
 そんなウイスキーづくりを一目見ようと、サントリーは山崎蒸留所、ニッカは宮城峡蒸留所へそれぞれ見学もしています。蒸留所には見学のあとの無料試飲がありますが、何と言っても楽しいのは有料試飲コーナーです。蒸留所の原酒が格安で飲めたりするからです。酩酊すること必定。目下の目標はジャパニーズウイスキーの聖地・余市。こんど北海道に行く機会があれば、必ず余市蒸留所に行くつもりです。

 ところで話は、何の関係もない電話と洗濯機に移ります。
 彼らが相次いで壊れました。ふだん洗濯機など目にもかけませんが、いざ電器店で見るとけっこうなお値段です。すぐ横にある大画面テレビが手招きしていますけど、さすがに洗濯機がない状態を先送りにはできず、購入することになりました。共働きの妻のご希望どおり、一度の操作で洗濯から乾燥までできるモノを買ったので、ずいぶんと手痛い持ち出しとなりました。
 洗濯機は10年くらいは使えるでしょうか。長持ちする方ですね。いっぽう電話はどうでしょう。修理に修理を重ねたFAX電話機もとうとう壊れ、こちらも同時に買い換えとなりました。さらに必要となった携帯電話の機種変更にいたっては5万円超です。高くないですか、最近の携帯電話。過酷な使用状況ゆえに長持ちしない典型的な商品ですけど、2年おきぐらいに5万円もかかるのはちょっと考え物だと思います。
 携帯電話1台のお金で、バランタイン17年が10本も買えます。ポートエレンだって2本は買えてしまいます。比べる対象が間違っているのでしょうけど、片や最先端技術の象徴的存在、片や非効率の典型。そんな非効率が生み出す“天使の分け前”の残り汁をすすりながら、最先端技術の塊をまえに取扱説明書と格闘する毎日です。

 格闘による寝不足ゆえ文章がまとまりませぬ。これにて失敬。

(第76号)

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憲法9条2項堅持を求める総会決議

 5月24日,埼玉司法書士会の定時総会が行われたその同じ日に,埼玉弁護士会でも定期総会が行われ,「日本国憲法の平和主義を堅持することを求める決議」が満場一致で可決されました。

 国民投票法が成立したいま,日本国憲法の基本原理を尊重し…,という表看板はちっとも珍しくなくなりました。そのセリフは,護憲派というよりは改憲派の方が免罪符のように騙っている節もあります。
 司法書士は法律家を自称しておきながら,憲法,とりわけ9条の話を避ける傾向にあります。賛否が分かれるから,いろいろな意見があるから,といって曖昧な「平和主義」だけを掲げてごまかしてしまっている,そう感じるのは私だけでないと思います。
 4月17日の名古屋高裁でのイラク派遣違憲判決を受けて日本弁護士連合会は,その翌日に会長声明を出しています。一方,四谷の会長さんや如何に。国民の権利の保護を使命としながら10年先の自分たちの資格のことで頭が一杯の団体と,基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命として「平和的生存権」が保障されるための活動に取り組むことを宣言する団体と。場所は目と鼻の先にあってお互い法律家を掲げていても,天と地の差でも語れぬ隔たりを感じ,情けない限りです。

 私は,戦力の不保持及び交戦権の否認を掲げた9条2項にこそ日本国憲法の究極的な淵源がある,と思っています。ゆえに,かかる決議を履践された埼玉弁護士会に敬意を表する次第です。

(第75号)

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