« 暫定 | トップページ | 通りゃんせ »

ホカベン

 主人公・堂本灯(どうもとあかり)。職業は”弱者救済”の夢を追う新米弁護士。
 同名の漫画を原作とする日テレ系の水曜ドラマで,今週で4話まで放送されました。
 弁護士モノにありがちな現実離れしすぎた演出がさほど多くはなく,ノンフィクションを思わせるところもあって,なんとなく初回から見続けています。しかもビデオに撮ってまで。堂本灯こと上戸彩はカワイイ! じゃなくて,その真剣な演技に好感を持ちつつ,一方で羞恥の念にもかられています。私も,司法書士一年生のときは,「法律家として…」とドラマの台詞のように恥ずかし気もなく広言して憚りませんでしたから。
 ドラマを見ながら過去の自分に反省半分,最近はそのような元気のある無茶な新人を見ないなあ,と晩酌の影響を受けて年寄りぼやきモードに入ったりもします。

 第4話のワンシーンで気付いたこと。堂本灯が自宅で弁護士法を参照しながら,開いていた六法をバタッと閉じる場面があります。使われていたのは,有斐閣の「六法全書」の第1分冊なのですが,薄紫色でした。これだけでも結構な年代物であることが想像できるのですが,一瞬だけ映った表紙から「平成元年版」ではないかと。そうだとすると,小道具としてはちょっと失格ですね,いくらなんでも古すぎます。六法は最新版を使いましょう(もちろん,私たち実務家は毎年買い換えています)。

 で,そのような戯れ言はさておき,今週放送の第4話は多重債務問題が取り上げられていました。多重債務処理は,弁護士だけでなく司法書士も取り扱う法律事務です。破産案件における「過誤」の問題も取り上げられていましたが,話の展開がやや飛躍気味でした。取り上げるのなら,誤解を与えないよう,免責前の破産者に対する資格制限についてはもう少し丁寧な説明がほしかったところです。
 ただ,現実にも十分起こりうる内容で,ちょっとした気の緩みから他人の人生を左右させてしまう過誤の恐ろしさに,実務にいる専門家として改めて襟を正された次第です。

(第65号)

|

« 暫定 | トップページ | 通りゃんせ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/504670/41152464

この記事へのトラックバック一覧です: ホカベン:

« 暫定 | トップページ | 通りゃんせ »