川越夕景(47)

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 台風一過の夕焼け狙いで敬老の日に伊佐沼まで出てみましたが、ボウズでした。台風が未明に駆け足で通り過ぎ、さらに日中晴れ渡ってしまっては、まず焼けません。

 翌19日も快晴で期待薄だったものの、夕方が近づくにつれ薄雲が広がり、もしやと思って出てみましたけど、またもや不発の様相です。数人いたカメラマンもみな立ち去りました。夕凪の水辺が心地よく一人残っていたところ、辺りがとっぷり暮れてからの残光に空の高いところが少し染まりました。こんな静的な夕空も捨てたものではありません。

*撮影2017年9月19日 伊佐沼/埼玉県川越市 Canon PowerShot G7 X MarkII

(第965号)

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川越夕景(46)

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 すんばらし~い夕焼けでした。年に何度とは見られない最上級の焼け具合で、色も模様も広がりも、今年見てきた中で一番の空です。三度、四度と1時間以上にわたって続き、真っ暗になるまでずうっと見ていたくなる、そんな夕焼け空でした。
 伊佐沼まで出たかったけど、こういうときに限って時間も機材もなし。場所はいつもの弊事務所前です。焼けのピークは5分程度。型落ちのコンデジが良い仕事をしてくれました。

*撮影2017年9月12日 川越市役所駐車場 FUJIFILM XQ1 Velvia SIM/Lightroom5.7

(第964号)

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夏休み、北アルプス常念岳へ ~epilogue~

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ミヤマホツツジとお隠れモードの穂高連峰 2017年8月28日常念山脈の稜線にて撮影 Canon G7 X MarkII

 去年に続く北アルプスパノラマ銀座の縦走から半月あまり。ちょっと槍様のチラリズムに弄ばれた感あれども、未踏の稜線を3日がかりで歩き通し無事に上高地へと下り立てた達成感がこれに勝り、今回もまた豊かな余韻に包まれています。
 これで3度目の北アルプスも未だ一を識りて二を知らず。蝶ヶ岳や常念岳から朝日を浴びる槍・穂高連峰を望みたい、西側の裏銀座方面からも見てみたい、黒部源流の山々や後立山連峰にも行ってみたい、北アへの思いは広く尽きません。北アは自分の小ささをより強く感じ取れる特別な場所であります。

【話の振り出しに戻る‥】 夏休み、北アルプス常念岳へ ~prologue~(第959号)

(第963号)

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夏休み、北アルプス常念岳へ(下)

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 蝶ヶ岳で迎える朝。空が白む頃を過ぎてもガスに覆われていたところ、東の空が微かに開いて景色の一部が姿を現しました。安曇野は雲海です。もしかしたら御来光が拝めるのかもしれません。外に出てみます。さあ、最終日、3日目の始まりです――

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夏休み、北アルプス常念岳へ(中)

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 まだ真っ暗な2時30分に外を覗くとガスに包まれていました。出発を見合わせ3時に再確認すると、なんとガスが完全に抜けています。急ぎ支度を調え小屋を出ます。空は雲に覆われているけど山は晴れています。稜線の所々に小屋の灯りが瞬いて見えます。灯台のようで頼もしいです。
 出遅れてしまい息も絶え絶えに登り詰め、どうにか薄明の山頂に滑り込みます。燃え上がるんじゃないかと思えた朝焼けはボヤに終わりましたが、浅間山と四阿山の間から御来光がありそうです。2日目が始まります――

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夏休み、北アルプス常念岳へ(上)

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 山の日に放送された某番組を見たら、にわかに北アルプスへの気運が高まりました。もう行くしかありません。昨年下りた一ノ沢から常念乗越に上がり、「パノラマ銀座」の稜線を南へ常念岳から蝶ヶ岳まで縦走し、最終日に上高地へと下りるコースを2泊3日で歩いてきました。何を置いても槍ヶ岳が見たいです。
 まず目指したのはコース唯一の百名山である常念岳(標高2857m)。昨年、目の前にして登頂をあきらめた(→第896号参照)ので、その高みからの景色はどんなものだろうと気にはなっていました。では行ってみましょう――

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夏休み、北アルプス常念岳へ ~prologue~

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 「松本から大町へ向って安曇野を走る電車の窓から、もしそれが冬であれば、前山を越えてピカリと光る真白いピラミッドが見える。私はそこを通るごとに、いつもその美しい峰から目を離さない。そして今年こそ登ろうと決心を新たにするのが常である。」 ――深田久弥著『日本百名山』より引用

 近ごろ大糸線に乗ってもいないのに、突如として常念岳に登ろうとのおもいが湧き起こり、そしてそれは昨年の初アルプス同様、すぐに実行へと移されました。
 常念へのあこがれのようなものはとくに持って無かったから、槍が見えた見えないばかりに一喜一憂し、あまり常念を撮らないで下りて来ちゃったんだけど、この目では何度アップで仰ぎ見たか分かりません。なんとも形容しがたいほどにただただ美しく、偉大なお山でありました。少し整理して後ほどまた綴ろうと思います。

(第959号)

【後ほど綴った巻】
(上)一ノ沢~常念岳 (中)常念岳~蝶ヶ岳 (下)蝶ヶ岳~上高地‥ あとがき

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ヒガハスでパイパイカシオペア

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上野発青森ゆき団体専用臨時列車「カシオペア紀行」 9011レ 東北本線 東大宮~蓮田“ヒガハス”
撮影2017年8月12日 Canon PowerShot G1 X markII / Adobe Lightroom5.7

 山の日の三連休に高い稜線の山歩きを企んでいたんだけど、天候不順ゆえ止めて家で読書三昧でした。そんななかの12日午後、当日の青森行き団臨カシオペアにパイパイ(※国鉄EF81型電気機関車81号機の俗称)が就くとの噂を聞きつけ、最寄りのヒガハスまで撮り鉄してきました。
 EF81の原色ローズピンクをまとったパイパイは、いま日本で最も端麗なる現役の機関車であろうと私は思っています。実物に見惚れて写真はちょっとしくじりました。連写が利かないコンデジでの一発勝負ですんで、お察し下さいまし。

(第958号)

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北八ッ雨池初逍遙

 「雨池は雨がつくった湖である。山の中にできた巨大な自然の水たまりである。つまりこの湖は、湖水を涵養する、沢という水源をもっていない‥(中略)‥水が少ないとき、水面に頭を出した飛石づたいに池を一周するのは、いかにも愉しい。」 ――山口耀久著『定本 北八ッ彷徨』(2001年、初出1960年)より引用

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 今回の北八ッは、国道299号線の北側に初めて分け入り、この雨池を目指す山行でした。標高2120mの麦草峠から、茶臼山と縞枯山の頂を乗り越し、ぐるっと時計回りに歩くこと約3時間で辿り着きます。(※雨池への直行コースなら約1時間)
 此処でのcoffee breakをたくらみ道具一式を持ったつもりが、最近装備していないことが多く不慣れで、カップを車に置き忘れてきたようです。それでも、ジップロックにドリップしてヤカンに戻せばどうにか飲めるぞ、と閃いてはみたものの、なんと、燃料も忘れているではありませんかっ! ラジオを持って大昔に行ったのび太の気分です。万事休す、であります。

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 無沙汰になったので池の周りを石づたいに歩いてみましたけど、コーヒー飲めなくなったせいか、さほど愉しいとは感じませんでした。麦草峠に戻ります。途中、笹原の道、ダケカンバの道などを歩きながら、やがて苔の森を木道が縫うようになれば逍遙は終章です。コーヒーは山を下りたコンビニで飲みました。

*撮影2017年8月4日 北八ヶ岳 麦草峠雨池周回 Canon PowerShot G7 X MarkII

(第957号)

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彷徨って北八ッ彷徨

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 某百名山の頂上近くに建つ山小屋で1泊する夏山計画。これをヤマテン(山の天気予報)の芳しからぬお告げゆえ前日に見送り、彷徨ったすえ、雨や霧の予報を逆手にとって全く別の山域へと向かいました。3年ぶりの北八ヶ岳です。
 しかし、北八ッで狙いの雨は降らず、一方の見送った某百名山では美しい夕焼けが‥‥。当初の計画を直前に変更した判断は、以降の選択のほとんどが裏目に出る空回りの始まりとも相成って、大失敗でありました。

 それでも北八ッの森は裏切りません。シラビソやコメツガなど黒木が鬱蒼と生い繁り、足元を多様な苔が覆い尽くす圧倒的な密度の森で、フィトンチッドに満ちあふれ、それらを分厚い静寂(しじま)が包み込んでいる森です。彷徨い歩いた場所だけは間違っていなかったようです。森から元気をもらって帰ってきました。

*撮影2017年8月4日 北八ヶ岳大石峠付近にて Canon PowerShot G7 X MarkII
【3年前の北八ッ】 北八ケ岳にゅうの森をあるく(第719号)

(第956号)

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