上越国境三国山、お手軽に森林限界の稜線をあるく

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 無性に森林限界を越えた稜線を歩きたくなり、上越国境の三国峠から三国山を目指しました。国道17号線の新三国トンネルから登山道に入り、ブナやミズナラの森を軽く登って小1時間で三国権現(上野の赤城、信濃の諏訪、越後の弥彦の三明神)を祀る御阪三社神社に着きます。その先がいよいよ――(※以下写真22点の長編)

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川越の空に舞うミヤマアカネ

 いわゆる赤とんぼは日本に約20種いるとされ、その中で一番美しいと云われるのがミヤマアカネです。異存ありません。翅の途中に広い褐色の帯を持ち、オスは全身が真っ赤に、メスは黄櫨染の色合いで、特にこのメスがなんとも雅なのであります。
 だけど、アキアカネのようにそこらじゅうで見られるトンボではなく、南関東では、千葉ですでに絶滅(EX)、東京では絶滅危惧II類(VU)、神奈川でも準絶滅危惧(NT)と数を減らしています。川越でも、見られるのは限られたエリアで、個体数も多くはないように見受けます。
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 警戒心が強く、なかなか近づかせてもらえません。今年チョウトンボを記事にしていたので、ミヤマアカネもきれいな写真が撮れたら載せようと思っていましたが‥‥とにかく姿を見掛けません‥‥というわけで、川越で今年撮れた中からの見切り発車アップです。Pa084728
写真1番目がオス、2番目がメス。メスの成熟個体は翅がより黄色みを帯びて、一段と雅に

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カップリングのようすは遠くて‥‥
ほか、連結飛行&産卵も見掛けましたが、撮影ならず‥‥

  ★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

撮影2025年10月 安比奈親水公園 (川越市大字安比奈新田)
OM-5×M.ZUIKO 14-150mm ii

(第1174号)

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30周年

 弊職が1995年10月1日に個人事務所を開いて満30年の節目を迎えました。とは言え、日々の暮らしの単なる一日に過ぎず、特段の感慨も無く、もちろん記念行事的なイベントも予定していません。

 この30年で社会は大きく変わり、個人の尊重が深まり、人びとの多様な価値観を重視するのが当たり前にもなってきています。いっぽうで、世の中の何かにつけ硬直化が進んだようにも感じています。司法書士の仕事も然りです。
 そんななか私に寄る年波は日を追うごと荒々しく、30年前の1年と今の1年とでは時空間が異なります。この先この仕事をいつまで続けられるのか全く見通せませんが、くれぐれも後進の邪魔にだけはならぬよう、しかし誰に迎合もせず、もうしばらくは我が歩みを続けていけたらと思います。

(第1173号)

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小さい秋いっぱいの赤城山へ

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 山の企てがことごとく潰えて9月も最終盤。もう5か月も山を歩いておらず、リハビリのため赤城山地蔵岳(標高1674m)へ。
 準備体操がてら“小さな尾瀬”とも云われる覚満淵(1360m)から歩き始めます。いままさに草紅葉が最盛期で、尾瀬ヶ原を彷彿させるヤマドリゼンマイ黄葉がススキの穂とともに風に靡いていました。山はまだ夏の緑に見えても、灌木は紅葉が始まって、赤とんぼもたくさん飛んでいて、小さい秋いっぱいの赤城山、素敵でした。
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 日が蔭る直前の、凪いで水鏡の覚満淵。紅葉期には湿原はキツネ色、周りの山肌は色取り取りもこもこ錦繍になります。

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 例年より遅れて谷川山系の稜線も紅葉期を迎え、あと半月もすると上信越界隈はどこも山粧う頃合いとなりましょう。脚力に自信なければ、次も赤城山。

OM-5 × M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm/14-150mm
撮影2025年9月27日 赤城山覚満淵(上・中)/八丁峠付近(下)

(第1172号)

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せめて花火だけでも

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 春に赤城に行ったきり山には行けていません。暑すぎて雷は怖いし熊にもビビって山登りする気になりません。せめて花火だけでもと、コロナ以降初めて家族も連れて有名処まで出掛けてみました。熊谷と高崎です。
 1万5千発を50分で休む間もなく一気に打ち上げる高崎大花火大会は、初めてでしたが近くで見られて大迫力。辺りに玉殻やら灰やら煤やらが次々降ってくるほどの近さで、視界すべてを覆うほどの、まさに大花火が楽しめました。

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チョウトンボ舞う古代蓮の里にて

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 空梅雨の6月最後の週末、お花真っ盛りの谷川岳西黒尾根が過ったものの気乗りせず、しかしここのところの出不精に嫌気も差していたので、近場にて季節のものをちょっと楽しむつもりで「古代蓮の里」(埼玉県行田市)まで出掛けてきました。
 ハスはまだ序盤で数も少なめだった一方、トンボ、それもチョウトンボが乱舞していて色めきました。なかなか近くに止まってくれません。飛んでるのを狙うもまともに写せません。気付くと朝から夕まで夢中にシャッター切り続けていました。
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 どこで撮ったか分かるよう、某映画にも登場したランドマークを写し込んでみましたが、チョウトンボの姿は難易度の高い「ウォーリーをさがせ!」状態‥‥

*撮影2025年6月28日 古代蓮の里 古代蓮池 OM-5×M.ZUIKO 14-150mm ii

(第1170号)

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事務所看板設置、やっとのことで

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 事務所の建物完成から2年4か月、ようやく看板が付きました。他人様よりご紹介頂いた看板業者と建築中から打合せを始めていましたが、話は進まず、今年1月を最後にその業者とは連絡も取れなくなってしまいました。やむなく翌2月、業者選びからやり直しました。
 弊事務所は住宅街の戸建てで、そこに小さな表札1つのみでしたから、初めてご来訪のお客様には分かりづらくご不便をおかけしていたことと存じます。お許しください。

 今般設けた2つの看板のうち入口のものは、青を基調とし、文字も含めてステンレス焼付塗装仕上げとしました。色合いはブルートレイン24系客車や東海道新幹線の歴代車両などに使われている「国鉄 青20号」と指定し、あとは鉄ヲタでない業者様のセンスです。どこまで寄せられたか、評価やいかに。

(第1169号)

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赤城山でアカヤシオさんぽ

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 芽吹き、桜、新緑と、秩父界隈を含む地元で小まめに撮り集めていたら、写真がものすごい量になってしまいました。季節はツツジに移ろい、そのトップランナーであるアカヤシオを赤城山で見てきてからも、まもなく1か月が過ぎようとしています。新茶も出回っており、この際ぜんぶ端折ってお茶で濁してしまおうと思います。

 さしあたりそのアカヤシオを2点だけ紹介。今年は当たり年との評を多く見受けていましたが、アカヤシオはタイミング合わせるの難しい花で、行く時期、行く場所、行く天気で、見え方も感じ方も変わります。その手の情報に振り回されない方が山歩きはしあわせかもしれません。
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 自分が見た限りを言えば4年前(2021年)の方が見応えがありました。赤城のツツジは、シロ、ミツバ、ヤマ、レンゲなどと続いていきますが、花の好機と自分のリズムともなかなか合いません。豊凶の情報に関わらず自分が行きたいとき行けるとき行くが一番でしょう。すべてが一期一会です。

*撮影2025年5月5日 赤城山篭山周辺 OM-5×M.ZUIKO 9-18mm/RX100M6

(第1168号)

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菜の花と川越線と

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 どことなくボリューム感に乏しく見える桜の一方で、菜の花は今年もりもり大豊作に見受けます。市内を流れる入間川では河川敷を黄色く埋め尽くしていました。
 桜を撮ろうと散歩に出た日曜。蓋を開けてみれば桜ほどほど菜の花さんざん、想定外のさらに外、テツまで撮らされて帰ってきました。

*撮影2025年4月6日 JR川越線西川越~的場 OM-5×M.ZUIKO 14-150mm ii

(第1167号)

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安行桜つらなる北浅羽桜堤にて

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 埼玉県中西部を流れる越辺川の右岸沿い、坂戸市北浅羽地内に約200本、長さ1.2kmにおよぶ桜並木があります。早咲きの安行寒桜(安行桜)で、ソメイヨシノよりも10日ほど早く、花の紅の色合いが濃いのが特徴です。植樹から四半世紀を迎えます。

 埼玉は県土に占める河川面積の割合が全国一で、県では「川の国」を掲げています。ふと思い起こせば、県内には川に絡む桜堤の名所も多く、川沿いに連なる桜の名所は川越にもあります。しかし有名処はどこも人で溢れかえっています。此処も然り。
 じっくり愛でるのは地元の、それも名も無き花に勝るものはないのかもしれません。

*撮影2025年3月27日 北浅羽桜堤公園/埼玉県坂戸市 OM-5×M.ZUIKO 14-150mm ii

(第1166号)

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